※本日はアブラムシの密集写真がありますので苦手な方はご注意ください。

夏の雑草ベスト3にランクインするんじゃないかというセイタカアワダチソウ(開花は10月頃)。
そのセイタカアワダチソウにやってくるアブラムシ。
アブラムシって緑色って思っている人が多いようなのですが、緑もいれば、白、黒、赤…といろんな色がいます。
その数、国内だけでも700種以上!!
それでは、セイタカアワダチソウにやってくる赤いアブラムシを紹介します。
セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ
長~い名前のアブラムシ。そのアブラムシがセイタカアワダチソウの茎にびっしりと並んでいます。これ、ぜ~んぶメスなんだそうです。
アブラムシはなんと単為生殖でその数を劇的に増やすという能力をもっています。つまりメスだけで子どもが産めてしまうということです。
子どもを産める???
アブラムシって昆虫だから卵ですよね。でも、驚くべきことに、体外に出すときにはすでに卵は孵化してるんです。

種類にもよると思うのですが、1日に1匹のメスが10匹ほど出産するとか…。
そして生まれてくるのはすべてメス。単為生殖ってつまりクローンですからね。赤ちゃんのお腹にはすでに卵が用意されていて、4~7日で出産可能な成虫になるらしいです((((;゜Д゜)))))))
だから爆発的に増えるんですね。

でも、爆発的に増えるにはちゃんと理由があるんです。
アブラムシの天敵であるテントウムシ。
1日に100匹ほどのアブラムシを捕食するんだとか…。

幼虫が成虫になるまでの間にもたくさんアブラムシを食べます。
それだけ食べられてしまうんですからどんどん出産しないことには絶滅の危機ですよね。
ところが、たまたま近くに天敵がいない場合は、増えすぎて餌となる植物が枯れてしまうという緊急事態になりかねません。

そこでさらなる驚きの事実!!!
アブラムシは増えすぎると、「カイロモン」という匂いを発し、天敵のウスバカゲロウの幼虫をおびき寄せてしまうんだそうです。
その結果、ウスバカゲロウの幼虫がアブラムシを食べにやってきて、数の均衡が保たれるという仕組み。どうやら全滅するわけではなく、その中でも強運な個体が命をつないでいくようです。
また、写真をよく見ると羽のあるタイプとないタイプがいます。一箇所に増えすぎるとホルモンの分泌により羽が形成され、移動可能となるんだそうです。
ちなみに秋になるとオスの個体が生まれ、交尾したメスは卵を産むとあります。寒い冬の間は卵(すべてメスになる)で過ごすようです。
※単為生殖でどうしてオスが産まれるのか、交尾してできた卵がどうしてすべてメスになるのかということは、自分自身まだちゃんと理解できてません(^^;;
アブラムシってすごくないですか???
あんなに小さくて、どちらかというと嫌われ者で、でもきっと多くの生き物を支えるための栄養源を毎日せっせと生み出しているのです。
そして生産過多になると、自ら敵をおびき寄せる…。分かってやっているのか、本能なのか、はたまた自分が助かるために他の仲間を食べてもらうつもりなのか…。
ひょっとしたら、すべての生き物の遺伝子にはそうした数の増えすぎを抑制するための因子が組み込まれているのかもしれません。
人間も爆発的に増えると、殺戮へ駆り立てられたり、子孫を残さぬまま世を去る人が増えたり…。そんなことを考えるのは、ちょっと不謹慎すぎるかな(^^;;
カイロモン、おそるべし!!!
このアブラムシのお話は、ブログタイトルとなっているYNWC(横浜ネイチャーウォッチングクラブ)という仕事絡みの同好会的なグループに所属していたとき、仲間との自然観察での発見をもとに調べたものです。8年ほど続いた活動でしたが、みんなでワイワイと野外を歩くのは楽しかったなぁ。記事を書きながらそんなことを思い出しました。
そのセイタカアワダチソウにやってくるアブラムシ。
アブラムシって緑色って思っている人が多いようなのですが、緑もいれば、白、黒、赤…といろんな色がいます。
その数、国内だけでも700種以上!!
それでは、セイタカアワダチソウにやってくる赤いアブラムシを紹介します。
セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ

長~い名前のアブラムシ。そのアブラムシがセイタカアワダチソウの茎にびっしりと並んでいます。これ、ぜ~んぶメスなんだそうです。
アブラムシはなんと単為生殖でその数を劇的に増やすという能力をもっています。つまりメスだけで子どもが産めてしまうということです。
子どもを産める???
アブラムシって昆虫だから卵ですよね。でも、驚くべきことに、体外に出すときにはすでに卵は孵化してるんです。

種類にもよると思うのですが、1日に1匹のメスが10匹ほど出産するとか…。
そして生まれてくるのはすべてメス。単為生殖ってつまりクローンですからね。赤ちゃんのお腹にはすでに卵が用意されていて、4~7日で出産可能な成虫になるらしいです((((;゜Д゜)))))))
だから爆発的に増えるんですね。

でも、爆発的に増えるにはちゃんと理由があるんです。
アブラムシの天敵であるテントウムシ。
1日に100匹ほどのアブラムシを捕食するんだとか…。

幼虫が成虫になるまでの間にもたくさんアブラムシを食べます。
それだけ食べられてしまうんですからどんどん出産しないことには絶滅の危機ですよね。
ところが、たまたま近くに天敵がいない場合は、増えすぎて餌となる植物が枯れてしまうという緊急事態になりかねません。

そこでさらなる驚きの事実!!!
アブラムシは増えすぎると、「カイロモン」という匂いを発し、天敵のウスバカゲロウの幼虫をおびき寄せてしまうんだそうです。
その結果、ウスバカゲロウの幼虫がアブラムシを食べにやってきて、数の均衡が保たれるという仕組み。どうやら全滅するわけではなく、その中でも強運な個体が命をつないでいくようです。
また、写真をよく見ると羽のあるタイプとないタイプがいます。一箇所に増えすぎるとホルモンの分泌により羽が形成され、移動可能となるんだそうです。
ちなみに秋になるとオスの個体が生まれ、交尾したメスは卵を産むとあります。寒い冬の間は卵(すべてメスになる)で過ごすようです。
※単為生殖でどうしてオスが産まれるのか、交尾してできた卵がどうしてすべてメスになるのかということは、自分自身まだちゃんと理解できてません(^^;;
アブラムシってすごくないですか???
あんなに小さくて、どちらかというと嫌われ者で、でもきっと多くの生き物を支えるための栄養源を毎日せっせと生み出しているのです。
そして生産過多になると、自ら敵をおびき寄せる…。分かってやっているのか、本能なのか、はたまた自分が助かるために他の仲間を食べてもらうつもりなのか…。
ひょっとしたら、すべての生き物の遺伝子にはそうした数の増えすぎを抑制するための因子が組み込まれているのかもしれません。
人間も爆発的に増えると、殺戮へ駆り立てられたり、子孫を残さぬまま世を去る人が増えたり…。そんなことを考えるのは、ちょっと不謹慎すぎるかな(^^;;
カイロモン、おそるべし!!!
このアブラムシのお話は、ブログタイトルとなっているYNWC(横浜ネイチャーウォッチングクラブ)という仕事絡みの同好会的なグループに所属していたとき、仲間との自然観察での発見をもとに調べたものです。8年ほど続いた活動でしたが、みんなでワイワイと野外を歩くのは楽しかったなぁ。記事を書きながらそんなことを思い出しました。
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