YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

火山灰が降るまち

2015-05-08 14:55:13 | お出かけ情報


桜島です。

昨日、今年500回目の噴火を記録したとニュースになっていました。これは最速のペースで、活性化している火山活動が心配されています。

桜島は、都市に近い活火山ということで、世界でも珍しい場所です。

桜島に住む人はもちろん、鹿児島市に住む人々は、火山とともに暮らしています。行ってみて驚いたのは「火山灰」の降り方と積もり方。

町のいたるところに黒い砂のような火山灰が溜まっていました。本当にここでは火山灰が日常なんだと驚かされました。ニュースなどで知ってはいても、実際目にしないことには伝わってこないものです。



信号待ちの交差点で撮影。黒く積もっているのが火山灰。

髪の毛の中にも火山灰は入り込んでくるし、噴煙の様子と風向きにによっては目を開けるのもままならない状況です(^^;;

鹿児島の人、すごいです。
マスクとかしなくて大丈夫なの???



フェリーで桜島に上陸。片道15分、160円。24時間就航。活火山なのに普通に人々が暮らしているっていうのが本当にすごい。

島内は観光用のバスや市営バスが走っていて手軽に日帰り観光ができます。



まずは市営バスに乗って港の反対側へ。
噴煙で煙っていますが火口です。



運転手さんいわく、
「ちょうど噴火が見られるといいんだけどなぁ」だそうです。そして、「夜はマグマが綺麗だよ」と教えてくれました。

桜島、スケールが違いますね。

黒神神社の鳥居は大正の大噴火で軽石と火山灰に埋まってしまいました。



説明によるとこんな感じらしいです↓



黒神神社の横にあるミニ資料館に貼ってありました。どうやらお隣の黒神中学校の自主制作のようです。



お昼ご飯を食べた後は展望台をめぐる観光バスに乗り、1時間のミニ観光。500円。







噴火はもちろん度重なる土石流に山肌が削られ、荒々しい様相。周囲には溶岩が流れてできた溶岩原が広がっていました







あ、すぐ上の写真は長渕剛さんのオールナイトコンサートの記念碑です。

それにしても、桜島ではグラウンドの名前までこんな感じ↓



耕地面積は島のわずか10%らしいですが、火山灰でできた水はけのよい大地には特産品の桜島大根や小みかんが育ちます。

果樹園にも灰除けの屋根がついてましたけどね。



なんとお墓にも灰除けの屋根がついていました。こんな暮らしがあるなんて、想像のはるかうえを超えていました。

自然災害は多くの悲劇を生みますが、それと同時にやはり地球にとって無くてはならないものです。

火山があるから、山ができ、水が流れ、土地ができます。台風がやってくるおかげで、新たな命の環が巡ります。

地球のエネルギーの活動は止めることはできません。桜島では、自然と共に歩む人々の知恵や工夫を垣間見ることができました。

噴石のための避難所や各家庭用のシェルター。ヘルメット登校などなど…。そして何よりも、この地を離れず火山とともに生きようとする決意のようなものを感じます。



週末にはわたしか住む神奈川県の大湧谷でも火山警戒レベルが引き上げられました。

火山列島に住んでいるんだという実感が一気に跳ね上がりました。箱根は本当に美しい場所です。そしてその美しい景観があるのは火山があればこそ。

東日本大震災の後によく聞かれるようになった「減災」。まずは自分にできることをしっかり見直していかないといけないなぁと思いました。

桜島を訪れてみて思ったこと。
自然への感謝の気持ちと、畏怖の気持ち…。それを忘れてはいけないんだなと改めて考えさせられました。

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