まもなく節分。
ヒイラギと聞いて、何を想像しますか?
節分に飾るヒイラギとイワシとか、クリスマスに飾る赤い実がついた葉っぱとか…?
それとも葉のふちのトゲトゲ?
ある意味これが核心に近いのでしょうか?
ヒイラギという名は、葉のふちに触れると痛いことから、ヒリヒリ痛むという意味の「疼く(ひひらく)」が語源と言われています。
ヒイラギはモクセイ科の樹木で11〜12月頃、写真のような白い花を咲かせ、6〜7月になると暗紫色の実が熟します。
葉の知名度に比べると、花の印象はだいぶ薄いのかなぁと思います。
一方、クリスマスに飾る赤い実のついたヒイラギはモチノキキ科のセイヨウヒイラギ。種類が違うんです。
英名ではずばり「クリスマスホーリー」。そもそもクリスマスはキリスト教の行事。その時に飾るセイヨウヒイラギは、キリストが処刑された時に身につけていたイバラの冠を表しているとのこと。緑の葉は永遠の命、赤い実はキリストが流した血なんだとか。
ちなに、この季節はヒイラギナンテンの黄色い花も咲いています。こちらはメギ科。
ヒイラギは、ヒイラギでもいろいろとあるんです。
さらに、こちらはモクセイ科のヒイラギモクセイ。ヒイラギとギンモクセイの雑種になります。
オレンジ色のキンモクセイは有名ですが、それとそっくりな白い花を咲かせるのがギンモクセイです。
キンモクセイ↓
相当ややこしいのですが、つまりは葉のふちがトゲトゲしている植物には「ヒイラギ(疼く)」という名が使われているようです。
節分に使うのは、葉の刺で鬼の目を突く(魔除け)という意味らしいですから、ある意味どのヒイラギを飾っても問題ないような気がします(笑)
正確には最初に登場したモクセイ科のヒイラギですのでお間違いなく!!
しかし、油断をすると…
…
…
なんと年老いたヒイラギの葉は丸くなるんですって∑(゚Д゚)
最後におまけ
こちらの魚もなんと「柊」。
成魚で15cmほど。体型が木の葉型で周りに棘があるのが名前の由来。やっぱり棘なんです!!
…というわけで、最後までややこしい「ヒイラギいろいろ」なお話でした。
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