YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

庭の花でタルトケーキ風アレンジメント

2022-03-13 06:00:00 | ガーデニング


パンジー(ビオラ)、ネメシア、シクラメン、マーガレット…。そしてオウバイやヘリクリサムの葉。勢いを増してきた庭の花々を使って小さなアレンジメント作り。



まずは3cm角ほどに切ったオアシス(アレンジメント用の給水スポンジ)に水を含ませ、お弁当の仕切りに使うカップ皿に入れます。

どちらも100均で手に入り、一度買えばたくさん作れてお手柄。
※一度使ったオアシスは再利用できません




オアシスの中心と周りにアウトラインを描きます。

そして、そのアウトラインの中を埋めるように花を挿していきます。

完成ーーーヾ(@⌒ー⌒@)ノ



手のひらに収まるとっても小さなアレンジメントです。タルトケーキっぽい仕上がりになりました。



ワークショップで時々体験させていただくことはありますが、アレンジメントをきちんと習ったことはないので、仕上がりはいつも時の運です。

でも、お家の中にちょこっとお花があるだけで、なんだか潤いがありますよね♪

花瓶に挿すだけでも十分かわいい♪



買ってくる花も素敵ですが、庭に咲いた小さな花でも十分楽しい。

育てて、眺めて、飾って、時には味わって楽しめる。そのうえ、生き物の観察なんかもできたらいいなぁ…。小さな庭ですが、そんな贅沢(?)な庭を目指しています。



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メタセコイアの花が咲く

2022-03-12 06:00:00 | 樹木



三角形の樹形が美しいメタセコイア。実物よりも先に化石が知られていたという珍しい経緯をもつ樹木。2〜3月、枝の先で膨らんでくる冬芽。葉が出てきたのかと近づくと、房状になった花が満開になっていました。



メタセコイア(ヒノキ科)
学名  Metasequoia glyptostroboides
和名 アケボノスキ

関西の地層から発見された植物化石は、セコイアに似ているが違う特徴も持つことから「メタ(奇妙な)セコイア」と名付けられたと言います。ところが、1941年正式に命名されてから5年後、中国に現生種があることが分かりました。

命名された時には日本各地で化石が発掘されていたものの、すでに絶滅したと考えられた植物が、実は絶滅していなかったわけです。





そんな経緯があったため、その後、メタセコイアは「生きた化石」と呼ばれるようになりました。もっとも日本国内に限定すれば、命名時にはすでに日本に存在していなかったことは事実で、今見られるメタセコイアは中国で発見されたものの種子や苗から増えたものです。



美しい三角形の樹形。

さてこの写真、季節は3月。枝先についているのは葉ではなく花。



メタセコイアは針葉樹には珍しく、秋に落葉する樹木です。そして、春いちばんに伸びてくるのは葉芽ではなく花芽。



これ、房状になった満開の花なんです。

足元を見回すとありました!






よく観察すると、雄花のようです。後で調べたところによれば、雌花は主に枝の先端につくそうです。

もっとしっかりと観察すればよかだなぁ…

この花があのかわいらしい球果を作るのかぁ…





メタセコイアの球果は、不思議なことに春と秋、年2回ほどの落下のピークがあります。

クラフトに使うには、春の終わり、まだ緑の球果を拾って乾燥させると、綺麗な色と形になり使いやすいのですが、中でから大量に出てくる種子が厄介です。



緑のものでも、種子が出てくることから受粉はしているようなので、早くに実を落とすのは種子を二分する戦略なのか、そらとも厳選した球果を育てる戦略なのか…。それとも単に落ちてしまうだけなのか…。

気になりつつもまだ謎のまま。




いつか謎が解けるかな?

ちなみにセコイアというと、巨木で有名なジャイアントセコイアがありますが、こちらはスギ科という共通点はありますが、属は違い近縁というわけではありません。








ジャイアントの名にふさわしい大きさです。なお、ジャイアントセコイアはセコイア属(1属2種)の総称で、種名ではありません。



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3.11の記憶とあれからの日々

2022-03-11 14:46:00 | 雑感・お知らせ


今年も3.11が巡ってきました。震災で亡くなられた方のご冥福を御祈りすると共に、今なお復興へ向けて歩み続けている多くの皆様に心からのお見舞いを申し上げます。あの日から、自分は何ができたのか?




わたしにとって、3.11はリアルな経験です。もちろん実際に被災された皆さまからすればその経験はわずかなものかもしれません。それでも自分が経験した中ではいちばん強い地震であり、その後の節電やパニックは実生活に影響しました。

たくさんの情報が手に入るようになった現代ですが、結局のところわたしたちは実際に経験したことからしか学べないものなんだなと思います。

思いを巡らせ、想像することはできたとしても、自分の身に起きるまでは、真の意味で理解することは難しいです。



現在進行中の感染症の問題もそうですが、ある日を境に生活が一変すること、価値観がひっくり返ることって本当にあるもんなんだなぁと…。

平和な時代に生まれ、そんな出来事に自分が遭遇するなんて思いもしなかったけれど、その平和という概念さえ、なんだかあやしい今日この頃。



自然の脅威とそこから立ち上がることができる人々の強さ。たとえ小さなことだとしても、一歩を踏み出すことが大切だと感じた、忘れてはいけない記憶。

巡る季節、繰り返される命の営み。



すべての生物の遺伝子に組み込まれた「生き残る」という指令。環境に適応しながら少しずつ進化を遂げてきた生き物たち。

人もまた困難を乗り越え、前へと進んでいけると信じたい。



「共に歩む」。みんなの思いが重なるとき、一人ひとりの小さな力が奇跡を生み出す大きなパワーに変わるんだと思えたあのとき。

あのとき、たしかに本気でそう思えたのです。なんだか今はちょっと薄っぺらな感じにも聞こえます。これが風化というものなんでしょうか?

良くも悪くも少しずつ薄まりつつある記憶。被災から20年以上を経過した阪神淡路大震災にいたっては、被災当時の面影はすっかりなりを潜め、当事者以外の人々の記憶からは徐々に当時の思いは薄らいでいるように感じます。

風化させてはいけないという思いがあると同時に、忘却というおろかさがあるからこそ、私たちは前に進めるのかもしれないとも思います。




今世界で起こっていることに思いを寄せたり、そこから少しでも教訓を得たり、共に歩もうという姿勢をもつことはとても大切なことだと思います。

ここ数年、毎年のように各地を襲う集中豪雨。世界に目を向ければ火山の噴火や竜巻の被害。自然は優しいばかりではないですね。

そのうえ、コロナウィルスの影響で一瞬で様変わりした毎日の暮らし。こんな世の中になると、いったい誰が予想したことでしょう?

今年になって激化したロシアとウクライナの問題。ある日突然、自分の世界が崩れてしまう。むしろこの平和な日々が続いることの方が奇跡なのかもしれません。




その恩恵に預かり、青い空を見て幸せだなって思えることは、本当にありがたいことだったんだと感じられるようになりました。

それと同時に、いまこの時、さまざまな問題を抱えて苦しんでいる人がいるということ。わたしにはその方たちを助ける力なんてないけれど、与えてもらった幸せの分、ほんの少しお返しすることならできるかもしれません。そうやって、少しずつの力が集まって、どんどん幸せが伝染していけばいいのにな…。

募金とか、ボランティアとか、節約とか…。どんなに小さなことだって、何もやらないよりはやるべきなんだと思います(人の善意につけ込む悪もあるので、そこは気をつけなきゃいけないけれど)。



そして、どんな時でも、自分自身が何を選択するかによって人生は大きく変化するということ。平和な日々にいるから言えることかもしれませんが、今の生活の中に、楽しさを見つける気持ちをなくしたくないです。

そんなふうに考えるようになったのは、やはり3.11を経験したことが大きかったと思います。




長い目で見れば、自然災害も私たちの星の環境を作り出している大切な要因の一つ。私たちが生きていく上でなくすことはできません。だからこそ、その被害を最小限に食い止めることが大切です。


そのための仕組みづくりに、最前線でご活躍くださっている皆様に心から敬意を表します。


 

原発の廃炉プロジェクトも急ピッチで進行し、成果を上げているとのニュースを見ました。緊急時のテレビ放送も、どんどん見やすく分かりやすくなっています。各市町村の災害マニュアルもどんどん進化しているように思います。

そうした情報に目を向けて、災害に備えていきたいと思います。





※自分自身の思いを振り返るため、これまで書いた記事をここに残しておきたいと思います。(ここ数年のものは、この記事にまとめて書いたので割愛)


徒歩で帰宅予定でしたが(2011.3.11)

コンビニは品切れ(2011.3.12)

計画停電実施(2011.3.14)

自然の力*人の力(2011.7.4)

ボランティアを終えて(2011.7.5)

土のう作り(2011.8.12)

3.11に思う(2013.3.10)

雨上がりあれから4年 (2015.3.11)

雑感(2015.11.16)

巡る季節(2016.3.11)

地震報道についてのひとり言(2016.11.23)


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そろそろかな?ウグイスの初鳴きと春のチョウたち

2022-03-10 06:00:00 | 昆虫・蜘蛛


生垣からウグイスの美しい囀り。風の噂であちらこちらから初鳴きの情報が届くと、そわそわとしてきます。ウグイスが鳴き始めると春のチョウたちもひらひらと飛びはじめます。


キタキチョウもひらひら

つい最近までモンキチョウかと思っていたら、紋がないからキチョウなのですね。最近はキチョウも分類が進んでいて、この辺りで見られるキチョウは、基本的にキタキチョウみたいです。



キタキチョウと同じように成虫で越冬したテングチョウやキタテハなどもひらひらと舞い始め、繁殖のシーズンに入ります。

キタキチョウ


テングチョウ


キタテハ


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春の海へ〜ひねもすのたりのたり〜

2022-03-09 06:00:00 | 哺乳類・両生類・爬虫類・魚類



春の海、ひねもすのたりのたりかな。野山もいいけれど、たまには海へ。春のかすみでぼんやりとした空。海と空との曖昧な境界線。ゆっくりと寄せては返す波。春を感じて、海の生き物たちも動き出しています。




与謝野蕪村が詠んだ通り、春の海は冬の荒波と違いひねもす(終日)、ゆったりとした波がゆっくり寄せては返しています。「のたりのたり」とは上手いこと言うなぁ。

どこもかしこもすっかり春です!!




海辺には明らかに人の数が増えました。そして波打ち際には、あの生き物が!!




おおおー、これはもしやワカメですか?春はワカメが美味しい季節です。まさに今が旬!!

あ、でも見ていただきたいのはこの海藻の中にいるこちら…

ちょっと気持ち悪いヤツ行きますよ。上の写真にも写ってますけどね…。

苦手な方は心の準備を!!

アメフラシです。

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もう、海岸のいたるところに彼らというか、彼女らというか…。

なんてったって雌雄同体ですからっ!!

とにかく、この季節になるとあちらこちら転がっているのです。







またの名をウミウシ。

隠岐の島ではベコって呼ぶらしい。そして食べるんだそうです∑(゚Д゚)
※餌によって毒を持つアメフラシも多いので注意

アメフラシはこれから初夏にかけてが旬。海の中にもちゃんと四季があるのです。

ちなみにこれからの季節は産卵期でもあります。



卵です↑
磯にラーメンが落ちてるみたいに見えます。ウミソーメンと呼ばれています。ラーメンみたいですが、つまりはカエルの卵と似たようなもの。紐状の卵塊。



ちなみにこれも食糧難の際には食べたそうですが、毒性の心配もあり、現在では食用されることはほとんどないとのこと。

「海そうめん」の名前で調理される海藻もあり、ちょっと混乱の原因になっているようです。

もっともあの「美味◯んぼ」のなかで、アメフラシの卵を食べる回があるそうなので、全く食べないということでもないようです。

ま、遠慮したいかな(^^;;

海には、ぬるっととしたもの多いですよね。こちらはアカクラゲ。



とても綺麗なクラゲですが、触手にかなり強い毒を持っていて、打ち上げられたものも要注意。カツオノエボシ同様、触れてはいけない危険生物です。

触手だけ落ちていたりしたら、気づかないかもしれないので、ビーチコーミングの際はそんな危険も頭に入れて…。

私の場合、海へ行く=お宝拾い!



海にもサクラ。桜貝です。
樹木のサクラと違い、一年中拾えますけれど…

春先はまだ人も少なく、寒くもなく、海辺のと宝探しにはいいシーズンです。


 
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