きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

鯨とり

2014年03月26日 | 韓国
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1984年の映画、懐かしいよね。
だってミスクさんが聖子ちゃんカットしてる(笑)
その時代の空気感がものすごくわかるってことですよ。

イ・ミスクさん可愛いわぁ。
若い頃の中山美穂を彷彿とさせる美貌です。
アン・ソンギさんも若々しいですよね。
誰かに似てるなぁってずーっと考えながら観てたんだけど
V6の長野くんだっ!!って気がついた時はスッキリしました。
口元がすごく似てる気がするんだけど、どなかか賛同者いらっしゃるでしょうか(笑)

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面白かった。
テンポも良くて笑えて、旧ソウル駅や昔のソウルの風景が興味深いです。
映画はその時代の風景や空気感を残す重要な役割もあるんだなぁ。
私は基本的にロードムービーが好きなんですよね。

目指す牛島って済州島(チェジュド) の東側にある島だそうです。
金なし、移動手段なし、身ひとつでソウルから牛島までよく辿りついたよね。
細かいことは言わなくてもよし(笑)
だってこれ観て、すごーく元気になれたもん。
パワーを貰える映画って素晴らしいと素直に感動いたしました。

『鯨とり』は何か巨大な目的を狙うという意味の隠語でもあるそうです。



鯨とり ナドヤカンダ  1984年  ☆☆ヽ(*^ω^*)ノ 
監督:ペ・チャンホ
出演:キム・スチョル、アン・ソンギ、イ・ミスク

ピョンテ(キム・スチョル)は、結婚するまで童貞を守ろうと考えているような内気でうだつのあがらない大学生。彼はひょんなことで出会った浮浪者「親分」(アン・ソンギ)に連れて行かれた売春宿で、失語症の少女チュンジャ(イ・ミスク)と出会う。彼女と一夜を共にしたピョンテは、チュンジャが東海(日本海)の離島の出身と知り、彼女を救出して故郷に送り届けてやる決心をする。そして「親分」を加えた三人の旅が始まる。


偉大なる、しゅららぼん

2014年03月25日 | 日本
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「パワースポットアドベンチャー」
「ユルい笑いと摩訶不思議な世界感」

好きなはずなんだけどなぁ。

万城目学さん原作の映画は『鴨川ホルモー』を観たことがあって
自分のレビューを見返してみたんだけど  ⇒⇒これ
原作は好きかもしれないけど、映画化されたものは私と相性いまいちなのかもね。
しゅららぼんを昨日観てきたばかりなのに
レビューを書くにあたって、ストーリーを読んでるってどういうこと?

そもそもさ、彼らって高校生だったんだなぁ。(←制服着てたじゃん)

日出家と棗(なつめ)家の対立。
彼らがある力を発揮するたびに、一般の人には聞こえない強烈な爆音が近くにいる力も持つものにだけ聞こえる。
だいたいその都度岡田くんが耳を押さえてじたばたするんだけど、
嫌いじゃない世界感なんだけどなー。
なんで嵌ってくれないのかなぁ(嵌ったら楽しそうなのにー)

エンディングに流れる曲がももクロだよなって思って
確かめるべくエンドロールを凝視してました。
エンドロールの後に明かされるしゅららぼんの意味。
脱力しつつ確認してください。



偉大なる、しゅららぼん  2014年
監督:水落豊
出演:濱田岳、岡田将生、深田恭子、渡辺大、笹野高史

琵琶湖のすぐそばの町・石走で、先祖代々不思議な力を継承してきた日出一族。その跡取りで最強の力を誇るとされる淡十郎(濱田岳)は、高校生でありながら住民からあがめられる殿様のような生活を送っていた。そんな彼のもとへ、分家の涼介(岡田将生)が力の修行をするために訪れる。淡十郎と同じ高校に通うものの、彼とおそろいの真っ赤な特注制服を着せられ、従者のように扱われる涼介。そんな中、日出一族と対立する棗一族の広海(渡辺大)とのトラブルが勃発し、それが世界の運命を揺るがす事態に発展する。


神様のカルテ2

2014年03月22日 | 日本
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翔くんが続編ではなく全く違う新たな作品ができたと言っていた意味が良くわかった。
医者として成長した一止でしたよね。テーマも似てるようで違う。
日常生活の中にある生と死と仕事と家族というテーマは
ありふれてるから劇的な面白さではないけれど、しみじみと観ちゃいました。

32才の櫻井翔が今演じる医師の一止。
今見られるべストマッチングな役なんじゃないですかね。
山岳シーンの夢の次のファーストシーンがね、
救命医として深夜勤務のイチが仮眠を取っている背中なのね。
急患の電話で目を覚ますんだけど、なで肩の(←そこは大事じゃない)ちょっと広めの背中が、とても現実感があって、あー、いいなーって思った。
映画の始まりの感じ方って大事だと思うんですよね。
そこで医師として成長したイチの存在感をすっと受け入れた気がした。
ファンだからっていうんじゃなくて、翔君がすごく良かったです。

前作は御嶽荘のエピソードの分量が多くて
それ自体は面白くてビハインドストーリができそうなくらいに魅力的だったんだけど、
病院での出来事と並行すると興味が2分割されてもったいない気がしたんですよね。
今回も御嶽荘はちゃんと描かれていて重要な役割を果たしてるんだけど
ホッとする場所として上手く機能してた。
御嶽荘は奥さんのハルがいる場所=やすらぎという位置づけ。
ほとんどファンタジーの世界ですな。
あの御嶽荘の存在がどことなく現実離れしてて
この映画の不思議な雰囲気を作ってます。

夫婦とは、仕事とは
そして最期を迎える場所として病院とは
難しいテーマが力まずちゃんと存在してて
クライマックスの場面は、やっぱり泣くよね。
あれは泣くよ。
思いだしても泣けます。

「イチさんの悪い癖です。苦しいことがあると私のことを忘れてしまいます。」

そんな台詞、、、言ってみたい~~~(笑)
そんな台詞を言ってあげられる旦那が欲しい~(笑)

派手さはないけど真面目な上質な映画でした。




神様のカルテ2  2014年  ☆☆☆☆☆
監督:深川栄洋
出演:櫻井翔、宮崎あおい、藤原竜也、原田泰造、濱田岳、市毛良枝、柄本明

妻・榛名の出産を心待ちにする内科医・栗原一止が勤務する本庄病院に、一止の大学時代の同期でもあるエリート医師・進藤辰也が赴任してくる。しかし、大学時代は「医学部の良心」とまで言われた辰也は時間外の緊急対応にも応じず、不眠不休で「24時間、365日対応」を掲げる病院を支える一止は、辰也と衝突してしまう。さらにそんな折、一止の恩師でもある貫田内科部長が過労で倒れてしまう。


グリーンフィッシュ

2014年03月08日 | 韓国
グリーンフィッシュ (1997年)
ペパーミント・キャンディー (1999年)
オアシス (2002年)
シークレット・サンシャイン (2007年)
ポエトリー アグネスの詩 (2010年)

イ・チャンドン監督作品、これにてコンプリート完了☆
全ての作品が素晴らしくて、やはりこの監督さんは別格だと思いました。

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日本語字幕付きはVHSだけかと思ってたけど、どうやらDVDもあるらしいですね。
いずれにしても探しても見つかりませんでした。
仕方なく字幕なしで鑑賞。緑を基調にした重みのある映像、、なんて感想を聞くとスクリーンで観てみたかったなぁ。

ハン・ソッキュ演じるマクトンという名前は末っ子と言う意味で、
日本名すると「末男」とか「トメ吉」ですかね。
除隊後にヤクザの世界に入った男の話だけど、家族というのがとても大事なテーマになってる。

マクトンは家族揃って小さな食堂を経営して暮すことを夢見てた。
叶わずに死んでいったけど、ラストシーンではその夢が叶っていて、そしてヤクザの世界でかかわったボスと好きだった人が偶然にその食堂に来てサムゲタンを食べる。
俯瞰で眺める風景は、まるでマクトンが空から見ているようだった。

ボスがマクトンの兄さんを見て「会ったことありますよね」って言ったのは顔が似てたから?実は本当のハン・ソッキュのお兄さんが演じてるらしくて、そりゃどこか似てるよね。

ハン・ソッキュがボスのさらにボスをトイレで殺害するシーンは迫力があった。その後、公衆電話で家族に電話して、子どもの頃に緑の魚を獲りたかったという思い出話をする場面は本当に切ないです。

ボスに殺されて車のフロントガラスに顔を押し付けて絶命するシーンは圧巻だった。
目が凄い。
あの目はしばらく脳裏から消えない。
ハン・ソッキュはこの役で主演男優賞を総なめして演技派として認められたらしいけど、納得です。

ボスがマクトンを殺したのに、それでも恋人はボスのところから離れないのは何故?
ラストでお腹が大きかったのがマットンの子だったらドラマチックだと思うけど考えすぎかなぁ。ずっと彼に貰った写真を持ち歩いてたってことでしょ。
だって、そうでもなかったらマクトンが可哀そう過ぎる。

ソン・ガンホがチンピラその1的な役割で、そして卵売りの三男がチョン・ジニョン。
二人がとても若いんだけど、それにしてはハンソッキュってあんまり今と変わらないなぁ。

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グリーンフィッシュ(原題:초록 물고기) 1997年  ☆☆☆☆
監督:イ・チャンドン
出演:ハン・ソッキュ、ムン・ソングン、シム・ヘジン

軍隊を除隊して汽車で故郷へ向っていたマットン(ハン・ソッキュ)は、偶然ミエ(シム・ヘジン)と出会い、彼女のバラ色スカーフを拾う。都会で仕事を探していたマットンはナイトクラブで歌を歌っていたミエと再会し、彼女はペ・テゴン(ムン・ソングン)を通して彼に働き口を紹介してやる。ミエはペ・テゴンの女。そしてペ・テゴンは暴力団のボスだった。

土竜の唄 潜入捜査官 REIJI

2014年03月03日 | 日本
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股間にチラシいっちょのファーストシーンは予告で何回も見たので
予測はしてたんですけど
予測以上でした、斗真くん。
頑張ってたわー、パチパチパチ☆

玲二が何回もテストを通過して潜入するくだりは笑った。
いや、結構笑いました、あれもこれも。
しかし、このネタで大うけしていいもんだろうかと理性も働きまして
劇場だったから抑え気味に笑ったけど、
これが自宅でDVD鑑賞だったら、大声でバカ笑いしたかも(笑)

特に童貞喪失場面は笑っちゃいかんでしょ(でも笑っちゃう)
これってR指定ないんですね、
うっかり子供連れてったら困る~。

クレイジーパピヨンことアコギ組の若頭の日浦の堤真一も主役級のお仕事してました。
「良い種も悪い種も、自分で蒔いた種を刈り取るのが人生だ」は名言でした。

クライマックスのMDMAの運び屋を見つけるあたりはかなり漫画チックで
もう少し緊張があったら良かったけど
全体のパワーと気合とお下品さ(←褒め言葉)で充分な余りあるものでした。

三池監督らしいてんこ盛り感と
クドカンのギャクでうーーんと楽しめました。



土竜の唄 潜入捜査官 REIJI  2014年
監督:三池崇史
出演:生田斗真、仲里依紗、堤真一、遠藤憲一、吹越満、山田孝之、岡村隆史

正義感は強いものの警察署きっての問題児の巡査・菊川玲二(生田斗真)は上司からクビと言われてしまう。しかし、内実は関東一の広域暴力団・数寄矢会の轟周宝(岩城滉一)を逮捕するため、モグラこと潜入捜査官になれという命令だった。偶然にも傘下の阿湖義組若頭・日浦匡也(堤真一)と親交を深めた玲二は、数々の試練に見舞われながら轟に近づいていく。


ポエトリー アグネスの詩

2014年03月03日 | 韓国
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音楽がほとんどなかったんですよね、始めに川が流れていて、最後も川の流れる音で終わる。とても静かな映画で、静かに観ていたんだけど、終わった後にいろんなことを考えました。
だからかねぇ、色んなことと考えすぎて全然感想がまとまらなかった。
書きたいことあり過ぎてものすごく長くなっちゃうの。

主演のユン・ジョンヒさんは韓国では伝説的なスター女優だそうです。
彼女の存在がすべてでしたね。
きっとあるであろう大女優のオーラは見事に封印してて、おしゃれで可愛らしくて、どことなく現実離れしてて、嫌なものは見ないで暮らしてきた人の様にも思えるけど意志の強さも感じる。彼女がどんな人生を送って今ここにいるのか、とても気になります。

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被害者の少女の母親に会いに行くシーンが印象的でした。
謝罪と示談のために行ったのに風景に気を取られて何をしにきたのか忘れてしまう。
詩の先生に何かを見るということの意味を考えなさいと言われて、今まで気づかなかった自然の中で人が生きている意味を感じて、とても良い表情をするんだけど、すっかり忘れていた現実も思いだす。複合的な意味合いのある場面でした。

イ・チャンドン監督は綺麗な部分も隠したい部分も全て描ききるところが素晴らしいと思う。
66才のセックスの場面は衝撃的だったけど、観る人によっていろんな感想があるんだと思う。
さらに500万ウォンの請求(恐喝?)に対してもいろんな意見がきっとあるんだろうけど、人生って良い悪いだけでは語れないものもあって、結果そうなったんだなって、そんなふうにしか私には言えない。

アルツハイマーと診断され言葉を忘れていく自分を思い、姉に可愛がられて文章を書くことが好きだった子供の頃を思いだす。ミジャは自分の人生を愛しむようにアグネスの短かった人生も愛しんだんだと思う。

最後にミジャは一遍の詩をのこして美しい世界と一体化したように突然画面から消えてしまう。
その意味の解釈は、やっぱり観る人それぞれにゆだねられているような気がしました。



ポエトリー アグネスの詩(原題:?)  2010年  ☆☆☆☆☆
監督:イ・チャンドン
出演:ユン・ジョンヒ

66歳のミジャ(ユン・ジョンヒ)は、田舎の古いアパートで孫のチョンウク(イ・デビッド)と二人暮らしている。娘は釜山に出稼ぎ中で、生活保護とパート収入が頼りの生活は苦しいが、それなりに人生を楽しんでいる。彼女は右腕に痛みを感じて病院に行くが、体の不調より物忘れのひどさを懸念され、精密検査を受けてアルツハイマーと宣告される。ミジャは街の文化教室で詩作の教室を受講したことから詩の題材を探し始める。ところが、チョンウクと仲良しグループの男子学生たちが数ヶ月に渡って同級生の女子生徒を強姦し続け、彼女を自殺に追い込んだ事を知る。他の生徒の親たちは、アグネスの母に示談金を払って事件を隠蔽しようとするが、ミジャにはそんな大金の当てはない。