きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

まともじゃないのは君も一緒

2022年02月22日 | 日本

おもしろかったーー!!
テンポが良くて展開がすっきりわかりやすくて楽しい☆
更に更に、主演の成田凌くんと清原果耶ちゃんがともかくうんまい!!
二人の絶妙にかみ合わない理屈満々の掛け合いが楽しくてずーっと楽しい。
キャスティングもばっちりで、胡散臭い実業家の小泉孝太郎さんがジャストフィットで、婚約者の泉里香さんが綺麗で聡明で素敵。

もう最高じゃないですか☆

二人でしゃべってる時の大野の引き笑いが気持ち悪くてうまいわぁ、そしてツボる。
そして婚約者の女性に対すると急に感じよい人になる不思議さ(笑)
友達のバーで、エナジードリンク10杯飲んで酔っ払ったおじさんにくだまいてる香住もうんまいわぁ。

そもそもまとも(普通)ってなんなの?って話で、
いろんな普通が世の中にはあって、同時に案外みんなそれぞれちょっと変だったりするしね。

登場する人全員にどこか共感する部分があって、ひたすらに楽しく鑑賞できる作品でした。

 

 

まともじゃないのは君も一緒  2020年  ☆☆☆☆☆
監督:前田弘二
脚本:高田亮

出演:成田凌、清原果耶、泉里香、小泉孝太郎

予備校講師・大野は、独身・彼女なし。ずっと 1 人で大好きな数学の世界で生きてきた。今の生活に不満はないが、このままずっと 1 人なのかと不安になることもある。自分だって普通に結婚したい。ただ、普通が何かわからない。女の子とデートをしてもなんだかピントがずれているような空気は感じているが、どうしていいのかはわからない大野。教え子の香住はそんな大野を”普通じゃない”と指摘してくれる唯一の相手。大野は香住に「どうしたら普通になれる?普通を教えてほしい。」と頼み込む。

 

No.6


街の上で

2022年02月19日 | 日本

 

若い頃を思い出す懐かしい何気ない日々。違和感なく馴染んでしまって、ずっとこのままこの人たちとこの街で一緒に過ごしたいくらいな気分でした。
街の佇まいが本当によくて、古着屋も、古本屋も、行きつけのバーも、小さな劇場も、まるで自分がそこにいたような心地よさ、生活感が残る。

~誰も見ることはないけど、確かにここに存在してる~
まさにその通りで、街の上で起きていた誰にもある存在していたものたち。

あんな風に街に出て、人と出会い人とかかわることが、コロナによって失われて、格段になくなってしまった今だからこそ、いろんなことを感じるんだろな。
そして下北沢は再開発が進んで、今現在は風景が変わってきているんだそうで、そういう点でも意味の深い作品でした。

主人公の青、古本屋で働く冬子、映画仲間のイハ、監督の卵の町子、そして元カノになった雪。
他にも古着屋のカップルの客や、カフェやバーの店主、お巡りさん等々、皆さん愛すべき人たちで、キャラクタが際立っていて上手いんですよね。
前半は比較的淡々とした展開だったけれど、終盤の路上でのややこしい人間関係のもつれは大爆笑でした。
そしてゲスト出演だと思ってた成田凌がまさかのそんな役回り!!(笑)

青と4人の女性の関係が、近いわけでなく、遠いけど優しげで、好意的で、基本的に青は振り回されるんだけど、そこがすごく好きでした。平和だ☆




街の上で  2019年  ☆☆☆☆☆

監督:今泉力哉
出演:若葉竜也、穂志もえか、古川琴音、荻原みのり、中田青渚、成田凌

下北沢の古着屋に勤務している荒川青(若葉竜也)は浮気されて振られた恋人を忘れることができなかった。ときどきライブに行ったりなじみの飲み屋に行ったり、ほとんど一人で行動している彼の生活は下北沢界隈で事足りていた。ある日、美大に通う女性監督から自主映画に出演しないかと誘われる。

 

No.5


ファーザー

2022年02月12日 | アメリカ・イギリス

 

ネタバレしないようにしていたけれど、なんとなくの内容はわかっちゃってたからなぁ。
未知の状態で観たならば、これはかなり驚いたと思う。

痴呆が始まった高齢のひとり暮らしの父を心配する娘の話。
物語の入り口としては他人事ではない、いつか我が身に起こるかもしれない話なんだけど、娘が突然が違う人として現れたところから、何が起きたのかと私も一緒に混乱しました。

知らない人が自分の家にいる。怖いよね、いったい何が起きているんだと混乱する。アンソニーは心細かったろうな。
演出はホラーサスペンス風になっていて、何が現実なのか何が虚像なのか判断できない恐怖さえある日常。
痴呆症になっていくアンソニーの視点で描かれていて、まるで追体験するようだった。

フラットと呼ばれる自宅。広々とした間取りで素敵なお家よね。家具も調度品もどっしりと風格があって、彼のこれまでの暮らしを想像する。
ひとりで暮らすには広い家だなぁっていう最初の印象だったけれど、間取りやキッチンのカタチが同じようでいて少しずつ変化していることに気付く(ホラーだよね)
奇妙だけど、そこからくる情報が多くて否応なしに集中しました。

エンジニアとして生きてきたアンソニーの人生や、若くして亡くなった妹や、アンと父との関係性。そこに思いを馳せる奥深さがあって、誰にでも訪れる人生の終焉について考えてしまう奥深い作品でした。

介護される身となったとしても幼い子供のように扱われることは嫌だと常々感じていたので、インテリを自負しているアンソニーの反発には納得したけれど、そんな彼が最後に母を求めて子供のように泣く姿は心が痛くて辛かった。ママに迎えに来て欲しいと、、
木々の緑を観ながら我がことのように胸が締め付けられました。
アンソニー・ホプキンスの名演技でした。
オリヴィア・コールマンも素晴らしかった。

 

 

ファーザー  2021年  ☆☆☆☆☆
監督:フローリアン・ゼレール
出演:アンソニー・ホプキンス、オリヴィア・コールマン

ロンドンで独りで暮らす81歳のアンソニー(アンソニー・ホプキンス)は、少しずつ記憶が曖昧になってきていたが、娘のアン(オリヴィア・コールマン)が頼んだ介護人を断る。そんな折、アンが新しい恋人とパリで暮らすと言い出して彼はぼう然とする。だがさらに、アンと結婚して10年になるという見知らぬ男がアンソニーの自宅に突然現れたことで、彼の混乱は深まる。

 

No.4