きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

セブンデイズ

2010年07月28日 | 韓国
セブンデイズ(原題:세븐 데이즈)  2007年  
監督:ウォン・シニョン 
出演:キム・ユンジン、キム・ミスク、パク・ヒスン

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ジェットコースターに乗ってまわりの景色を見てるよう
ゴチャゴチャ考えずに
スリリングな展開に必死についていく面白さがありました

この映画、最初は2006年にキム・ソナが主人公で撮影が始まったそうです
キャラがあまりにも違うから想像できないなぁ
タイトルは「木曜日の子供」だったんだって

制作中断後、紆余曲折があってキム・ユンジン主演で「セブンデイズ」が完成
どうりで映画の中で語られる木曜日の子供のセリフがとても印象的でした
イギリスの伝承童謡マザー・グースの歌だそうです

月曜日の子供は器量よし、火曜日の子供は気品があり、水曜日の子供は憂いが多い
木曜日の子供は遠くに行き、金曜日の子供は愛し愛され、土曜日の子供は一生懸命働き
日曜日の子供はかわいく善良で朗らか


誘拐の映画ってひと言でいってもいろいろあるのね
最初は子供が突然いなくなって
金を要求されて
そりゃもう、我が身に置き換えてドキドキしたんんですけど
途中からちょっと違う方向へ、、

子供が遠くに行ってしまった二人の母親の話ね
興味深くて面白い映画でした
でも途中で仕掛けが見えましたね
あーー、これを仕掛けてる人はあの人だなぁって、、、
次々と展開していくので、気が抜けないというか
最後まで集中が切れることなく緊迫感を持って見ました

ただ、よくできてはいるんだけど
こんな凄いこと7日間で起きてしまっていいんでしょうか
映画とはいえ(笑)
寸分たがわず解決していく感じが無理がありすぎじゃないですかね~

キム・ユンジンさん、有名な俳優さんですけど実は私は初めてでした
さすがですね、公判のシーンも迫力あったし見ごたえありました
一緒に真相を追う刑事が「作戦」のパク・ヒスン
ジヨンのおかげで無罪になるやくざに「破壊された男」にも出てたオ・グァンノク
大物検事に「冬ソナ」のチョン・ドンファン
そして殺された女性の母親にキム・ミスク
全員が謎を解いていく上で重要でとても上手く繋がってました

あまりにも出来すぎな仕掛け、、って思ったけど
最後のキム・ミスクの演技を見たら納得しちゃうかなぁ
母は強い

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シングルマザーで勝率100%の弁護士ユ・ジヨンは優れた実力でスポットライトを浴びているがひとり娘には0点の母親だ。彼女は娘ウニョンの運動会に参加するが競技の最中にウニョンを誘拐されてしまう。警察に連絡して犯人からの連絡を待ったものの犯人の不信を買い「取引は終了だ」と冷たく言い渡される。しかしその後犯人から再度連絡が入りジヨンは特殊な要求をされる。それは殺人事件で有罪目前の被告チョン・チョルチンの無罪を勝ち取れというものだった。


キムチを売る女

2010年07月25日 | 韓国
キムチを売る女(原題:망종) 2005年  ☆ヽ(*^ω^*)ノ
監督:チャン・リュル
出演:リュ・ヨニ、キム・パク、チュ・グァンヒョン

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中国東北部の乾いた町、鉄道の敷地内のような場所に建つ壊れかけたレンガ作りの家に32歳の朝鮮族の女チェ・スニ(リュ・ヨニ)は一人息子のチャンホ(キム・パク)と暮らしている
母子二人で流れ着いたこの地でキムチの露天商で生計を立てていた


なぜか、このままずーっといけるところまで、スニに走っていって欲しいって思った


「キムチを売る女」
原題は「芒種」
芒種(ぼうしゅ)は二十四節気のひとつで6月初旬、種を撒く季節のこと
芒(のぎ)を持つ稲や麦などだそうです
スニの隣りの部屋に住む4人の若い売春婦たちが「芒種は農家は忙しいから家に帰って手伝わなきゃ」とつぶやいてました、帰る気(帰るところ?)はなさそうでしたが、、、

音楽のない静かな映画
主人公のスニは寡黙で表情もなく、生きるために毎日キムチを作って売って暮してる
人殺しをした夫、流れ着いた地
息子はいつ家に帰るのか?と聞いてたから
帰る場所も行く場所もない根無し草のような母と子が静かに暮らす毎日が淡々と過ぎる

朝鮮族とは韓国にルーツを持ち中国を祖国とする中国籍韓国人で
でも中国人であって韓国人ではなく、中国の少数民族のような存在だそうです

映像が綺麗で絵画を見てるようなのよね
カメラが固定されてただ枠があるだけ
そこを自転車や人が歩いて左から右へ、右から左へと通っていく
人が立ち上がったら上半身が枠上に切れて見えなくなる
徹底して枠があるだけで、その中を登場人物が通っていくような映像

何も起きなくて
いつも無表情で腕を組んで遠くを見るだけスニ
誰かを待っているようでもあり、誰も来ないことを知っているようでもあり
そんな静かな退屈な毎日だと思っていたのにラストは恐ろしくも悲しい状況で終わちゃった

ラストシーンはいつも同じGパン姿だったスニがスカートをはいてるの
固定だったカメラはひたすら彼女の後ろを追いかけて
線路に向かって走り(走ってる電車に飛び込むのかとドキドキしました)
駅の向こうには広い風景が広がっていて
エンディングロールと共に彼女の足音だけが聞こえる

学歴もコネも金もなく生きる術を持たない
どこにも根をはれない女性の心細さばかり感じてしまった

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国境の南側

2010年07月21日 | 韓国
約束(原題:国境の南側 국경의 남쪽)  2006年  ☆ヽ(*^ω^*)ノ
監督:アン・パンソク 
出演:チャ・スンウォン、チョ・イジン、シム・ヘジン

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「国境の南側」は原題
日本人にはピンと来ないタイトルだし内容的にも「約束」がピッタリだとは思うけど
「約束」っていう映画ほかにもあったよね~、確か
こっちの方が区別つきやすいので「国境の南側」でエントリあげました

先日「クロッシング」を見てきたもんですから脱北する話なんだなぁって思って若干気が重かったんです
クロッシングは本当に良い映画だったけど、辛い映画は見るには気合が必要だもん

でもこの映画、ラブストーリだったのね

彼女は親に勧められて結婚を決意したもののどうしてもソノが忘れられなくて
家族を捨てて決死の覚悟で脱北してきた
しかし彼女が結婚したと思ったソノは結婚していた


下手すると食傷気味なベタベタなラブストーリにもなっちゃいそうなんだけど
これ、かなーり面白かったです

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本国では興行的にはいまひとつだったらしいですけど
大ヒット作品でも実際に観るとそうでもないなぁってのもあるし
感覚が違うんでしょうかね~

ソノ一家が頼みにしていた祖父が亡くなって親戚も頼れず
言葉から北から来たとすぐにわかってしまい、疎外感を感じ
ストレスを抱えながらソウルで慣れない生活を送る様子が上手く描かれてました
戸惑いながらソノが資本主義で動く南の生活にだんだん馴染んでいくのがよくわかって
チャ・スンウォンいいわ~

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結婚して、開業した食堂もなんとか形になってきた頃に
あなたの婚約者が脱北してきましたと知らせが入って、、

そのあとは、メロドラマの定番みたいなのでもあり、、(笑)
でもすごくいいシーンがたくさんありました

2人で逃げてった海の見える田舎
あれってドラマ「悲しき恋歌」で登場したウェモンマウル(ドラマではそう言ってた)じゃないですか? 2人が泊まった宿も、バス停もそっくり同じでした
それだけでも懐かしくて切なくなってきちゃいました

こっちでは愛してるって言う時に、頭の上に「桃」を作るんだぜ
っていうシーン、、良かったですね~

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辛いすれ違いのメローなんだけど
救われるのはヨナが弱い女性じゃなくて聡明で逞しいってこと
それはソノの奥さんにも言えますね
出演分量はそれほどたくさんじゃなかったけど
ソウルで孤独に生きてきたギョンジュがソノと出会って結婚して
ソノの家族と幸せに暮らす様がとても自然に感じられました
2人は第44回大鐘賞映画祭で女優助演賞(シム・ヘジン)新人女優賞(チョ・イジン)を受賞しています

エンディングは涙が出たけど
これってハッピーエンドよね

ところでアン・パンソク監督って
ドラマ「白い巨塔」を撮ったあのアン・パンソク監督さんでしょうか、、、

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2001年ピョンヤン、楽団でホルンを演奏するソノ(チャ・スンウォン)は出生身分もよく家族と共に穏やかに暮らし、恋人ヨナ(チョ・イジン)との結婚を夢見ていた。しかしある日、家族が韓国の親族と連絡を取り合っていることが保衛部に感づかれ一家で亡命を決意する。ヨナは家族と一緒に準備して待っているから必ず迎えをよこしてほしいと言い、ソノは約束を交わし旅立った。韓国での厳しい暮らしの中で必死に働いて彼女の脱北資金を貯めようとするソノ。しかし彼のもとにヨナが北で結婚したという知らせが届く。


ミスにんじん 

2010年07月20日 | 韓国
ミスにんじん(原題:미쓰 홍당무)  2008年 
監督:イ・ギョンミ 
出演:コン・ヒョジン、イ・ジョンヒョク、ソウ、ファン・ウスレ、パン・ウンジン

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これは結局
天涯孤独に育って
いじめられっ子で
赤面症のコンプレックスを持ち
被害妄想と激しい勘違い癖を持つ
ストーカーちっくな
ミスク嬢のお話ってことですね

どうやって感想を表現したらいいんでしょうかね~
我儘な映画だわ
わかる奴だけついて来い!、、みたいな(笑)

この映画の方向性を把握して
バカバカしいと思いつつチョット慣れて
案外面白いじゃん、、って思っては呆れ
呆れるけど、また面白くなったかも
という繰り返しで最後まで観ました
だってヤン・ミスクの思考回路ハチャメチャなんだもん
我儘で自己中心的で
こんな人のそばに行きたくない~~!

俳優さんたち熱演ですよね~
途中で映画なのに芝居仕立てみたいになったりして

イ・ジョンヒョクは最近こうやって女性に翻弄される男の役多いなぁ(はまり役?)
その奥様役のパン・ウンジンは自身監督でもあり「受取人不明」の母役を熱演してた人ですね
冷静沈着な奥様の存在にホッとしましたわ

「下女」で双子の赤ちゃんを妊娠したイ・ジョンジェの奥様役を演じ
「パジュ」でイ・ソンギュンと熱演したソウが良かった
あんな可愛い顔して彼女はどんな役でもやれそうだな~

英会話教室にポン・ジュノ監督が2度登場して、あれ?って思ったんですけど
パク・チャヌク監督も出てたらしい(気がつかなかった)
予告編も「親切なクムジャさん」をまるまる意識させてるし
パク・チャヌク監督が制作にかかわってたんですね

「私だって、仲間に入れてほしいのよ!」
そこでそれ言うかーって思ったけど
それが言いたかった映画?ですかねぇ

面白かったって言うとちょっと違うけど
パワーのある映画でした

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顔が赤くなる赤面症のヤン・ミスク(コン・ヒョジン)は高校のロシア語教師。「ソ先生(イ・ジョンヒョク)が私が好きなのは確実」という錯覚に陥るヤン・ミスク。そんなとき、ただキレイだという理由で愛される女の敵、ロシア語教師のイ・ユリ(ファン・ウスレ)が現れた。ロシア語の人気がないという理由でヤン・ミスクは中学校の英語担当にさせられる。


私の愛 私のそばに

2010年07月19日 | 韓国
私の愛 私のそばに(原題:내 사랑 내 곁에)  2009年  ☆☆☆☆☆
監督:パク・チンピョ
出演:ハ・ジウォンキム・ミョンミン

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キム・ミョンミンとハ・ジウォンの名演技が光る映画
公開前からミョンミンさんの20キロ減量が話題になりその俳優魂は絶賛を受けました
また迫真の演技だっために一緒に映画を観た友達は
「ミョンミンさんが本当に死んでいく錯覚に陥って辛かった(きつかった)」と言っていました
確かにそういう意味ではとてつもなく強い力で迫ってくる映画であることは間違いないでしょう

ルーゲリック患者という運命にも決して悲観せずに闘う意思を持つジョンウ
「人間いつかは死ぬのよ、順番が違うだけ」と言うチスは
葬儀指導士という職業柄、死に対しての独自の考えを持っていて
今この瞬間を精一杯生きることが幸せと考える女性

そんな2人が出会って結ばれる様子は
あっけらかんとするほど明るくて屈託がなくて、ある意味能天気でもあって
約束どおり「愛とは最後までそばにいること」を守ります
映画のタイトルどおり「私の愛 私のそばに」です

ストーリとしては想像通りに展開していって
最後はジョンウの死で結末を向かえるのですが
やはりこの映画の素晴らしさはそれを演じる主人公でしょう
ジョンウとチス
キム・ミョンミンとハ・ジョンウがまさにこの2人に完全になりきって
映画の中でその生を、その時間を燃焼しきった、、それに尽きると思います

病状が進み表情さえもコントロールできなくなったジョンウのあの感情表現は
どういう言葉で感想を伝えればよいのかわかりません
本当にすごい俳優だと思います

パクチンピョ監督の映画の最初の構想は6人部屋で過ごすそれぞれの家族だったそうです
映画の中盤からはこの部屋に話が移りそれぞれの家族の群像劇のようにもなってきます
ナム・ヌンミ演じるチュ・オギョンが目覚めない夫を泣きながら叩くシーンは泣けました

ルーゲリックはこの世で一番残酷と言われる病気であり
そのとおりに、精神はそのままで体が麻痺していくジョンウの壮絶な様と
それを看病するチスの毎日は、かんたんな日々ではなかったけれど
ラストが悲しいだけではなく
どこか温かな感情で溢れるのは
最後までまっすぐに向き合った2人の愛を実感するからでしょう

本編では流れませんでしたがDVDのディレクターズカット版では
エンディングロールのあとは結婚式のシーンでした
それぞれのカップルは花嫁花婿の衣装を着て幸せに微笑みます
現実には悲しい別れをした人たちは
最後までそれぞれの愛を守り寄り添い幸せだったと
監督は言いたかったんでしょうね

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父親の仕事を継いだ葬儀指導士のチス(ハ・ジウォン)は母親を失った喪主ジョンウに出会う。幼い頃に同じ故郷で育ったジョンウ(キム・ミョンミン)は体が少しずつ麻痺していくルーゲリック病(筋萎縮性側作索硬化症)患者だった。そんなジョンウにチスは言う、「人間いつかは死ぬのよ、順番が違うだけ」。1年後、2人だけで結婚式をしたジョンウとチスが新婚生活を過ごす場所は病院。生きる希望を失わないジョンウは司法試験の勉強も諦めなかった。ジョンウの病気は少しずつ進行するがいつもそばにいてくれる妻チスのおかげで幸せで、そして誰よりも闘病に熱心だった


マルチュク青春通り

2010年07月17日 | 韓国
マルチュク青春通り(原題:말죽거리 잔혹사)  2004年  ☆☆ヽ(*^ω^*)ノ
監督:ユ・ハ
出演:クォン・サンウ、イ・ジョンジン、ハン・ガイン

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何度も観た映画だけど
久々にまた観て、しみじみと思いました
いい映画だ~

1970年後半の軍事政権下の暴力と支配された重苦しい時代の空気を思いっきり吸い込んだ感じ
ラジオから「フィーリング」が流れ(私の場合はサーカスでしたけど)
ディスコでは「恋は片道切符」が流れ
誰かを片思いした青春の甘く切ない思い出に胸がキュンキュンしました

出演陣も豪華です
ヒョンスが屋上で対決した風紀委員長はイ・ジョンヒョクだったのね
ボールペンで相手を突き刺すチクセはキム・イングォン
彼らの学ラン姿が見られるだけでも楽しい

自分がウンジュ(ハン・ガイン)だとしたら、やっぱりウシク(イ・ジョンジン)を好きになっちゃうかもね、若い頃って、いい人よりちょっと悪くて危ない感じの人に惹かれるもん  
それにしても、前半あれだけ重要な役どころで出てたのに
喧嘩で負けて以来、どこへ消えちゃったんでしょう
気になります(笑)

最後の屋上で戦うシーンは鳥肌立ってきて
喧嘩のシーンなのに涙が出てきちゃいました
「韓国の学校のくそったれ!」って叫ぶシーンは最高です

余談ですが、トッポッキ屋の色っぽい女主人キム・ブソンに襲われるシーン
監督とキム・ブソンは事前に打ち合わせしてたんですけど
当のサンウは知らされてなくて本番でいきなり襲われて(笑)
あれ、マジだったんですよね(耳まで真っ赤になってます)
そんなウブなサンウも楽しめます

お薦めの映画です

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軍事政権下の1978年。ポソンから新興住宅地カンナムに転居した高校2年生のヒョンス(クォン・サンウ)はマルチュク通りの高校に転入した。父親(チョン・ホジン)はテコンドーの師範、人格者と評判だったが息子を拳でしつけていた。勉強はできるが気優しくて気が弱いヒョンスを父は不満だった。暴力と支配はこの男子校にも蔓延していた。ある日ヒョンスは不良に絡まれている美少女ウンジュ(ハン・ガイン)を助ける。ヒョンスはウンジュに思いを寄せるがウンジュは同級生で喧嘩の強いウシク(イ・ジョンジン)と付き合いはじめる。その頃、学校では喧嘩が多発しウシクは風紀委員のジョンフン(イ・ジョンヒョク)と決闘する。叩きのめされたウシクは姿を消しウンジュらしき女子高校生と家出をしたと噂された。ヒョンスはその日から突然体を鍛え始める。


ぼくらの落第先生

2010年07月16日 | 韓国
ぼくらの落第先生(原題:선생 김봉두)  2003年  ☆ヽ(*^ω^*)ノ
監督:チャン・ギュソン 
出演:チャ・スンウォン、ピョン・ヒボン

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面白かった~
それにしても韓国って本当にあそこまで賄賂が当たり前にあるの?
これはもうその国の文化か?(笑)

原題は「先生、キムボンドゥ」
キムは金、ボンドゥは封筒という意味
封筒はこの映画のキーアイテムなんだけど
このタイトルまんまじゃん(笑)
笑えるタイトルだけどそのまんま邦題のタイトルにしても可笑しくもなんともないよね
でも「ぼくらの落第先生」もなぁ
私ならずらっと並んだタイトルのなかで、こんなベタなタイトルの映画は手に取らないと思うんですけど、観てみたら面白い映画でビックリ!です

チャ・スンウォン演じるキム・ボンドゥは教育意欲がまったくないどころか
生徒の親に袖の下を要求して小銭稼ぎばかりする先生なんですよね
金のあるところには平気でへりくだるし
まずそれに驚くばかりなんだけど
不思議なことに悪い奴に見えないってとこがチャ・スンウォンの魅力でしょうか

前半は最低ダメダメ先生のやることに笑えて
ラストは泣かせる
いや、わかってても気持ちよくはまってしまった。という感じです

サッカーで先生が遠くに蹴るボールを生徒がワンコみたいに追っかけるシーンは笑えた
なにがいいって、やっぱりこの分校の5人の生徒よね
あんなに純真な子供達に慕われたらボンドゥ先生程度の俗悪さは洗い流されますよな~

そして、重要な役割をしてたのがチェ老人のピョン・ヒボン
このちょっとかわった文盲のおじいさんは、アメリカの孫からの手紙が読みたくて勉強しにくるんだけど、彼が学ぶことの原点を教えてくれます

「大統領の理髪師」で息子ナガン、「国家代表」で選手団の末っ子ポングを演じたイ・ジェウン君、彼が演じるヤン・ソソクがちょっと泣かせます

笑えて泣かせてベタベタしない、とっても程よい面白い映画でした


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ソウルの小学校に勤めるキム・ボンドゥ先生(チャ・スンウォン)はほぼ毎日遅刻する働く意欲のないダメ教師、さらには生徒の父母に対して金品を要求しその生徒を優遇する始末だ。ある日、彼は生徒が5人しかいない田舎の学校に赴任させられてしまう。そこは煙草を買う店もないくらいの田舎町だった。欲求不満に陥ったキム先生は「ソウルに早く戻るためにはどうしたら良いか?」と真剣に考える。そして浮かんだのは生徒をソウルに転向させ学校を廃校にしてしまうというアイディアだった。


チャーミング・ガール

2010年07月16日 | 韓国
チャーミング・ガール(原題:여자,정혜)  2005年  
監督:イ・ユンギ
出演:キム・ジス、ファン・ジョンミン

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ドラマで不動の人気を得ていたキム・ジスの映画デビュー作品
1作目でこういう作品を選ぶってすごいと思う

誰でも知ってると思うけどキム・ジスはとても綺麗な女性

そんな彼女(チョンヘ)は29才
職場に近い公団住宅にひとりで暮らす
毎朝同じ時間に目覚ましで起き
バスに乗って通勤し
郵便局で仕事をして
市場で買い物して帰り
家に帰ってTVショッピングの番組を見て
日曜日は観葉植物の手入れをして過ごす

そんな単調な毎日を延々と観続ける
セリフも普通の日常会話だけで(同僚と交わす会話)
黙々と食事して(食事シーン多かったですね)
最初、この映画どうなるんだろーと思いました

彼女の淡々とした日常を見ながら
この人は今までどんな生活をしてきたのかな、、とか
何を考えてるだろ、、とか
いろいろ考えちゃうんですよね

別れた旦那が登場してもうすぐ結婚するんだと告げる
それでも無表情の彼女

そうしているうちに、彼女がふと思い出す過去の出来事から
今に至るまでのことが少しだけわかってくる
子供の頃に受けた心の傷を癒せないまま
記憶を封じ込めて感情を閉じ込めて生きていたチョンヘ

淡々とした静かな映画なんだけど
面白かった
感情が大きく揺れるところは少ないんだけど
劇的に何かが起こったわけじゃないんだけど
彼女がとても重要な大きな何かを乗り越えて人生を一つ前に進んだ瞬間を
覗き見した気分です

共演のファン・ジョンミン
これは共演といえるのかと思うくらいの少ない出演分量でしたね~

初メガホンのイ・ユンギ監督が「シナリオは僕が読んでもつまらないもの」でこれを受ける俳優はいないと言われけど、「キム・ジスさんとファン・ジョンミンさんはシナリオを読んで魅了を感じてくれた」ってインタビューで答えてました

とても静かで、とても素敵な映画でした

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チョンヘ(キム・ジス)は郵便局で働くひとり暮らしの29才の女性。TVショッピングをして、捨てられていた子猫を飼い、誰も訪れることのない自分の部屋で静かに過ごす日曜の午後が最も平和な時間だ。淡々とした彼女の日常でチョンヘの中で少しずつ何かが変わってきていた。


砲火の中へ

2010年07月14日 | 韓国
砲火の中へ(原題:포화속으로)  2010年  
監督:イ・ジェハン
出演:タップ、クォン・サンウ、チャ・スンウォン、キム・スンウ

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朝鮮戦争60周年を迎え、625動乱に参戦した学徒兵71人の実話をもとに作られた映画
エンディングに学徒兵として戦い、生き残った方が涙ながらに語り
悲惨な実話を映画として目の当たりにすると
今に続く韓国の歴史をひたすら重く受け止めるだけです

ソウルのメガボックスで映画鑑賞
公開して何週も過ぎているにも関わらず、たくさんのお客さんで埋まっていました
悲惨なシーンではあちこちから驚きの声が上がってました
(日本に比べて韓国の方は反応がよくて驚くとストレートに声が出ます)
私の左隣は高校生風の女性、主演がトップのせいか若い人が多かった
60年前に自国で起きた戦争を再認識し、特に若い人たちが観るということに意義のある映画なんでしょうね (他国の私が言うのも変な話ですが)

そういう部分から離れて映画として単純に観た感想ですが

監督が意図したのかどうかわからないけど
イデオロギー的なものを極力排除した描かれかたをしているような気がしました
ただ、、なんというか
戦闘シーンにかなりの時間を割き、血糊もべったりで人も吹き飛ぶしとても悲惨なんだけど
うわ~、すごい
と思いつつリアリティを感じないのも事実で
どこか綺麗なんです

気になったのが北朝鮮兵のチャ・スンウォン
カリスマ性があってムッチャかっこいい
カン・ソクテ大尉のキム・スンウもそう
戦争漫画のヒーローみたいなビジュアルなんですよね
それがいいのか悪いのかわからない
韓国映画としてはとても珍しい映画のような気がしました

トップの目が印象的でした
怯えた小動物のような(子鹿かなぁ)目が印象的で可愛かったですね~(あれは演技なのか素顔なのか、笑)
戦う決意をしてからのラストまでの表情は迫力ありました

クォン・サンウもいい味をだしてた
スカッとさせる場面もあって
悲しく救いようのない結末の映画の中で
カプチョの存在がホッとさせる役目をしていたような気がします

71人の学徒兵がなぜ決死の戦いを決意したのか
そこがもっと説明されて
彼らにもっと焦点が当たっていたら
さらに心に響く映画になったんじゃないかなぁ

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1950年6月25日深夜4時。誰も予想しなかった朝鮮戦争が始まった。圧倒的な力で武装した北朝鮮軍は破竹の勢いで南に進撃を繰り返し、韓国軍の敗色は色濃くなるばかり。全世界が第3次世界大戦の恐怖に包まれるや国連は膨大な数の連合軍を大韓民国に派兵することを決定した。すでに、これ以上退くところがない大韓民国は連合軍の到着を待ちつつ洛東江死守に全てをかけ、残った戦力をそこに総集結させた。

浦項を守っていたカン・ソクテ(キム・スンウ)の部隊も洛東江を死守するために集結せよとの命令を受けた。しかし、いまや戦線の最前方となってしまった浦項を放って行くわけにはいかない状況。カン・ソクテは仕方なく銃をまともに持ったことのない71名の学徒兵をそこに残して洛東江へと発った。唯一、戦闘についていったことがあるという理由でオ・チャンボム(タップ)が中隊長に任命されたが、少年院に連れて行かれる代わりに戦場へ行くことを志願したク・カプチョ(クォン・サンウ)とその仲間たちは公然とチャンボムを無視する。銃弾を1発ずつ撃つだけで射撃訓練を終えた71名の少年たちは、避難民も軍人も去ってがらんとした浦項で、これからどんなことが起こるのか分からないまま大きな部隊が再び戻ってくることだけを待つ。

盈を焦土にした北朝鮮軍の進撃隊長パク・ムラン(チャ・スンウォン)が率いる人民軍766遊撃隊は、洛東江へ行けという党の指示を無視し秘密裏に浦項へと進路を変えた。盈から浦項を経由し最短の時間で最後の目的地である釜山を陥落させるという戦略。パク・ムランの部隊はあっという間に浦項に入り、国軍司令部があった浦項女子中学校に残っていた71名の少年たちは、真夜中に暗闇の中から聞こえてくる音に目を覚ました。静けさが漂っていた浦項にはすでに巨大な戦雲が覆いかかって来ている。洛東江戦線に投入されたカン・ソクテ大尉は、学徒兵たちを心配する余裕もないほど、時々刻々と集まってくる人民軍の部隊と対決していた。



こういう手紙を読むと、やっぱり映画の感想うんぬんとは書けないなぁ
そう思います

母に送る6.25戦争学徒兵(イ・ウグン学徒兵)の手紙

お母様、私は人を殺しました
それも石垣一つを間に挟んで10人余りになるでしょう
2人の特攻隊員と共に手榴弾という恐ろしい爆発武器を投げて一瞬に殺してしまいました
手榴弾の爆音は私の耳に突き刺さりました
今この文を書いている瞬間にも耳の中には恐ろしい轟音が聞こえます

お母様、敵の脚が離れていって腕が離れていきました
あまりにも過酷な死でした
いくら敵でも彼らも人だと考えると、さらに同じ言語をもつ血を分けた同族だと考えると胸が苦しくて重いです
お母様、戦争は何故しなければいけないですか
この複雑で苦しい心情をお母様にお知らせして私の心が沈みそうです

私は恐ろしいです
今私のそばでは多くの学友が死を待つように多少飛びかかることを待って熱い日光の下で伏せています
私も伏せてこの文を書きます
敵は今沈黙を守っています
いつまた飛びかかるかも知れません
私たちの前にかくれている敵の数はあまりにも多いです
私たちはやっと71人だけです
もうどうなるのかを考えれば恐ろしいです
お母様と話をしているから少しは心が落ち着くようです

お母様、はやく戦争が終わってお母様のふところに抱かれたいです
昨日私は下着を自分で洗って着ました
私は清潔な下着を着てひとつ考えました
お母様が洗って下さった白玉のような下着と私が洗って着たそれほど清潔でない下着の意味をです
私は清潔な下着を着替えて寿衣をふと考えたのかわからないです

お母様、もしかしたら私は今日死ぬかも知れません
あの多い敵が私たちを生かして退きそうではないからです
お母様、死が恐ろしいのでは決してないのです
お母様や兄弟にもう二度と会えないと考えると死が若干恐ろしいという話です
だが私は生きていきます
必ず生きて帰ります

お母様、なぜ私が死にますか
私ではなく私の横で伏せている学友が私の代わりに死んで私だけ生きるということは絶対にありません
天主様は私どもの幼い学徒らをかわいそうに感じられるでしょう

お母様、いまやっと心が安らかになりました
お母様、私は必ず生きてまたお母様のそばに走っていきます
なぜかサンチュの葉が食べたいです
そして小さな泉の歯にしみるような冷たい水を思い切り飲みたいです

ア! やつらが近づいています
またまた書きます
お母さんアンニョン! アンニョン!
あ、さよならではありません
また書きますから、、、
それでは、、、
のちほどまた、、、


ジェイル・ブレーカー

2010年07月14日 | 韓国
ジェイル・ブレーカー(原題:광복절 특사)  2002年  ☆ヽ(*^ω^*)ノ
監督:キム・サンジン
出演:ソル・ギョングチャ・スンウォン、ソン・ユナ

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原題は光復節特赦
光復節は日本の植民地支配からの解放を祝う祝日で8月15日
特赦になったことを知らずに脱獄した2人が特赦を受けるために
必死になって刑務所に戻る話
そんな話を聞くだけでも充分面白いことが想像できるよね~
でも内容的には「ジェイル(刑務所)ブレーカー」の方がピッタリで
どんどん騒ぎが大きくなって刑務所がハチャメチャに壊れていって
最後は国会議員や警察が次々と自らの悪事を告白していって
予想もつかないとこまで話が展開します
抱腹絶倒
いや~、面白かった
2002年大ヒット映画らしいですね、納得です

ソルギョングは「オアシス」の時そうだったけど
結局彼が一番まともに見えてくるから不思議(笑)
こういう役のソル・ギョングが好きだなぁ
チャ・スンウォンは最近のキレキレの雰囲気とはまた違って
顔も丸くて可愛い
ノーテンキだけど一本気のパン好きな(笑)ムチャムチャいいキャラを演じてます
キャンキャンした感じのソン・ユナもいいわ~☆

見て損はしない傑作コメディです
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パンを盗み身元が確実でないという理由で監獄入りしたムソク(チャ・スンウォン)。悔やしさから何度も脱獄を試みるが刑の期間が増えるばかり、1本のスプーンで脱獄ルートを作り続けて6年、ついにトンネルづくりに成功した。光復節特赦で釈放になるために熱心に刑務所生活をするジェピル(ソル・ギョング)。あと少しで愛する恋人ギョンスン(ソン・ユナ)と結婚できる。ところが面会にきたギョンスンから「結婚する」と聞きショックを受け、心変わりした恋人の心を取り戻すために脱獄を決心する。2人は脱獄に成功。しかし脱獄した直後に2人とも光復節特赦で釈放されると知る。驚く2人は特赦を受けるため再び刑務所に戻ろうとする。

天軍

2010年07月13日 | 韓国
天軍(原題:천군)  2005年  
監督:ミン・ジュンギ
出演:パク・チュンフン、キム・スンウ、ファン・ジョンミン

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李舜臣ファンの私としては面白かったんだけど
面白そうだけどそうでもないっていうか、、
惜っしいな~~っていうか、、

武科の試験に落ちてやさぐれてるスンシンが登場して
コメディタッチでもっと笑わせるのかと思ったけどそうでもないのね

歴史的な南北首脳会談の実写フィルムから始まって
核兵器・飛撃震天雷を巡る話がもっと展開するのかと思ったけど
そこもそれほど重要ではなかったんだー
でも、死を覚悟して核兵器を持ち出した北朝鮮将校のキム・スンウは
ビジュアル的にカッコよかった

韓国軍人はイ・スンシンを憧れの存在とみて崇拝するけど
北朝鮮軍人は日本から国を守ったのは金日成将軍だけだと言い出して
南北でスンシンに対する認識が違う
他にも南北で張り合ってて、そいういうところは面白かった

心を入れかえたスンシンが民衆を守るために立ち上がって蛮族と戦うことを決め
期せずして陸上で鳴梁海戦ばりの戦術を提案するとことか
南北の軍人がスンシンと共に戦うことを選ぶとこなんかも面白いんですよね
さいごはスンシンを守るために全員が命をかけるんだけど
そりゃそうよね、彼が死んじゃったら歴史が変わっっちゃうし
そしたら国は誰が守るかって話しだし

スンシンが歴史上の重要な存在だっていう話は当然なんだけど
人間として軍人さんたちがスンシンに惹かれるところとか、南北の軍人の心の交流が弱いんですよね
そこのところがもっときちんと描かれてたら
これ、かなり面白い映画だったような気がします

蛮族と戦うところは突然リアルに血がどばーって出たり腕が飛んだり
機関銃でババババって撃てばそりゃ勝つよね
、、、う~~ん、これって蛮族との戦いがメインの映画じゃないよなぁ、、なんて
この戦いを生々しく描かれても全然ワクワクしないんですよね
というより、とつぜん映画の雰囲気がかわったみたいで戸惑いました

エンディングは最高
鳴梁海戦  
「生きようとする者は死に 死なんとするものは生きる」
そこに南北の軍人がいたなんてロマンだわ~☆

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南北共同で極秘に開発した核兵器が米国に譲渡されることが決定した。これに不満を抱く北朝鮮将校カン・ミンギル(キム・スンウ)らは核物理学者を拉致し核兵器を奪って逃亡を図る。韓国軍将校パク・チョンウ(ファン・ジョンミン)らが追跡するが433年ぶりの彗星群が朝鮮半島上空を通過中に突然の竜巻とともに消えてしまう。彼らは1572年の朝鮮時代にタイムスリップしてしまったのだ。そこで南北の軍人たちは、のちの伝説の将軍李舜臣(パク・チュンフン)に出会うが、彼のふがいない姿に失望する。だが、次第に李舜臣が民族の英雄に生まれ変わる過程で南北の軍人たちが後押しをする。


インタビュー

2010年07月13日 | 韓国
インタビュー(原題:인터뷰)  2000年  
監督:ピョン・ヒョク 
出演:イ・ジョンジェ、シム・ウナ

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いつストーリーが始まるのか
タイトルどおり、本当に延々とインタビューが続く映画なのかと思っちゃいましたよ
突然過去に行ったり戻ったり、時系列がバラバラで
同じシーンを繰り返すからデジャブかいっ(笑)って思ったり
不思議な映画
別の言い方をすれば、とっても退屈な映画(笑)とも言える

でもイ・ジョンジェが超カッコいい!!
パリで映画を撮ってる頃のシーンがビックリするくらい素敵で
ジョンジェとパリが似合う
発音が良いのかどうか私には判断できないですけど
フランス語の会話がこんなにさまになる韓国俳優さんってそうそういないんじゃない?

シム・ウナ最後の映画だそうです
彼女もとっても綺麗でした
最後のカメラなしで会った二人のにこやかな表情がすごく良かった
2人のラブストーリをもっと描いて欲しかった気もするけど
でも、このうす~~い感じのラブストーリはそれはそれなりで好きかも

最初は退屈したけど、だんだんこの退屈さに慣れてきたところに
イ・ジョンジェの先輩に扮するチョ・ジェヒョンが
「インタビューばかりとってどういう映画ができるんだ?」ってセリフがあったのには噴き出しちゃいました

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フランスで映画を勉強してきたチェ・ウンソク(イ・ジョンジェ)は愛に関するドキュメンタリー映画をインタビュー形式で作ろうとしていた。彼は愛に関する真実を捜すために様々なインタビューを繰り返す。ADミンス(キム・ジョンヒョン)が撮って来たビデオテープをみていたウンソクは美容師アシスタントのヨンヒ(シム・ウナ)に注目した。女優ミンジュン(クォン・ミンジュン)の親友だというヨンヒは、美容室で美容補助をしていると言う平凡な女性。しかし、はにかむように微笑み、さり気ない目つきが魅力的な女性だ。客観的にヨンヒに興味を持ったウンソクは自分で直接インタビューするようになる。軍隊に行ってるという恋人の話をするヨンヒにウンソクは次第に個人的な感情をもつようになる。

告白

2010年07月10日 | 日本
告白  2010年
監督:中島哲也
原作:湊かなえ
出演:松たか子、岡田将生、木村佳乃

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あまりの評判の良さと、友達も絶賛してるので観にいきました
確かに面白かった
松たか子演じる1年B組の担任、森口悠子の淡々とした語り口で告白が始まってから106分
エンディングまでぐいぐい引き込まれて観てしまった

衝撃的な復讐劇なんだけど
テンポがあって重苦しくないのは中島哲也監督だからでしょうか
でもやっぱりこれは原作の面白さなんでしょうね
原作はまだ読んでないですけど、映画を観てるだけでかなり原作に忠実に描かれてるんじゃないという気がしました

映画に引き込まれるというより、復讐の仕方のその発想がすごくて
原作者の湊かなえの頭の中を覗いてみたい気がして(笑)そんなことばっかり考えてました

それと何が怖いって
誰ひとり誰かとコミュニケーションしてない恐ろしさ
怖いよ~~
ざわざわと登場するたくさんの登場人物が
本当にこれは人間なのかと
繋がりの希薄さに気持ち悪くなる映画でした
今の高校生くらいの子にこういう感情持ったことあります
一人一人は良い子なんだけど、、

人の命が軽いか重いか、、などどいうテーマ以前の怖さだわ
松たか子も良かったけど
モンスターペアレントの母親役の木村佳乃も良かった
こういう毒のある映画、好きです

でも、どっかで原作を読めば充分かなぁ、、、と考える私は
かなりの天邪鬼なんだと自分でちょっと嫌になった次第です(笑)

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ある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)が告白を始める
数ヵ月前、シングルマザーの森口が学校に連れてきていた一人娘の愛美(芦田愛菜)がプールで死亡した事件は警察が断定した事故などではなく、このクラスの生徒、犯人Aと犯人Bによる殺人だったと言い、少年法に守られた彼らを警察に委ねるのではなく、自分の手で処罰すると宣言するのだった
その後、森口は学校を辞め事情を知らない熱血教師のウェルテルこと寺田良輝(岡田将生)が新担任としてクラスにやってくる
そんな中、以前と変らぬ様子の犯人Aはクラスでイジメの標的となり、一方の犯人Bはひきこもりとなる