シネスイッチ銀座で鑑賞、レディスデーだったこともあって立ち見の出る盛況ぶりで、こういうの久しぶりだなぁ。
元気になれるとても気持ちのよい映画でした。
主役のシュリデヴィさんが上品でお綺麗でとても可愛い。
そして、民族衣装のサリーを再認識する美しさでした。
原題の「English Vinglish」のvinglishは韻を踏む為の造語だそうです。
インドでちょっと流行ってるらしい。
それも面白いけど「マダム・イン・ニューヨーク」という邦題はストレートで逆にピッタリね。
ものすごく特別な出来事が起きるわけじゃない。
日常生活の中で、ほんの少し勇気をだして頑張ってみる、そう「世界の幸せはちょっとのスパイスでできている」
それは毎日の暮らしの中にあるんだって、特別なことじゃないんだって、少し背中を押してもらえた気がするんですよね。
家族に必要なものは愛情と尊敬(尊重)
乗り越えていくために必要なものは自分を信じる力。
最後のスピーチは感動しました。
語学学校で出会ったグローバルな友人や先生とのエピソードが楽しかった。
そこで芽生えた(っていうかひと目惚れされた)フランス人男性とのちょっとしたドキドキ。
でも彼女はトキメキが欲しいんじゃなくて尊重されたいんだって言い切った。素敵でしたね。
ラドゥ食べたい。シャシの作るラドゥが美味しそうだった。
ラドゥはインドで結婚式やヒンドゥー教の行事のお祝いの席に出される菓子だそうです。
シャシはご近所に頼まれて販売するほどの腕前なんだけど、旦那からは「菓子しか作れない」って言われてた。
でも担任のデヴィッド先生に「この教室にはアントレプレナー(起業家)がいます」って言われてすごく嬉しそうだった。
必要なものは愛情と尊重。
そう、まさにこれこそそうだよね、大事なことです。デヴィッド先生ステキ~♪
でもそのラドゥがシャシの英会話の最終試験を受けられない原因になってしまう。
彼女は考えて、大事なものなにかを選択をする。カッコよかった。
大げさじゃなくて人生の選択、みたいなことでしょ。
始めは一人で飛行機に乗ることさえ泣いて怖がってた彼女だったけど、
凛として賢明で、ほんの少しの勇気を出すことで本来の自分に目覚める。
ニューヨーク行の飛行機の中で素敵な男性と隣合わせになるんだけど
ボリウッドの大大御所俳優のアミターブ・バッチャンさんがゲスト出演されてたんだそうです。
なるほどね~。
笑える場面もたくさんあってストーリーも楽しくて嬉しいんだけど
観終って最初の印象が「目の保養」(なんか久々に使う言葉だな)
何着のサリーを着てくださったんでしょってくらいに登場するたびに違う素敵なサリーの数々。
それだけでも観てて楽しいんですよね。で、あの美しさでしょ。
ほんとにお綺麗だった~♪
全ての意味で大満足な映画でした。
マダム・イン・ニューヨーク(原題:English Vinglish) 2012年 ☆☆☆☆☆
監督:ガウリ・シンデー
出演:シュリデビ、アディル・フセイン、アミターブ・バッチャン、メディ・ネブー、プリヤ・アーナンド
ビジネスマンの夫、2人の子供のために日々家事をこなす専業主婦シャシ(シュリーデヴィ)は、家族の中で唯一英語ができないことが悩みだった。ある日親戚の結婚式の手伝いを頼まれ単身渡米するも、英語が話せないためつらい思いをする。そんな時「4週間で英語が話せる」という英会話学校の広告を見つけた彼女は、身内に黙って学校に通い始める。