熱量が凄い!
菅田将暉が凄い!
ヤン・イクチュンが良かったっすわー!
ユースケ・サンタマリアやでんでんもバッチリ
女優陣もいい(濡れ場も多かった)
拳闘シーンがすさまじくて
圧巻のひとこと
興味のない私が前のめりになって観ました
で、深い
、、、、んで、長ーーーい!!!
前半157分、後半147分。常々思ってるんだけど、映画は1編で完結してほしい。
1編の作品として成立するから映画は美しいの。
だからこういうのは基本的にスルーなのですが、
今作は菅田クンとヤン・イクチュンなのでね、
うん、見るしかないでしょ☆となりました。
でもね、自殺防止フェスや社会奉仕プログラムとしての徴兵制反対のくだりとか、前半はちょっと迷路に入った感じで正直めげました。
あれは必要なの?
時代背景は2021年。
近未来でもなく、今じゃないってことが重要なのかな?
でもどこかざらついてて昔の新宿のようにも感じるんですよね。
セックス描写も激しくて、菅田くん頑張ったなーって感心するし、
有り余るばかりのエネルギーを感じてすごくよかった。
芳子はどうして新次のもとを去ったのか、そして足の悪い彼女の母が近くにいるのに、全く絡みもない。、
子供のころの靴を捨てたってことは、母とも過去とも決別したってこと?
そのあたりはどう描こうとしてるのかって思うけど、
男と体を重ねる姿は母と娘と似ていて、潔いし、正直というか、不思議な説得力があった。
バリカンを殴って育てた元自衛官の父親も、あれもなぁ、、難しすぎる←
最後、バリカンと同じ場所で死んだってこと?
ますますわかんない、、
「人間は不完全な死体として生まれて、完全な死体となって死んでいく」
劇中で使われた不思議なこのセリフが引っかかってたんだけど、
まさかのラストで、この言葉を思い出しました。
バリカンは完全な死体になったんだな、
誰とも繋がらなかったバリカンは、俺はいつでもここにいる!と叫びながら
新次と繋がって完全体となって終わらせたんだなって。
と、書きつつ、自分で言ってることが良くわからないけど、そう思って納得したんだもん。
そうだよなー、タイトルは「あゝ荒野」だった。
荒れた野を孤独に生きる人たちの話だった、そうだ、そうだ。
寺山修司の原作ありきで全部詰め込んだからそうなったのかなぁ。。
でもね、ともかく俳優の熱量がすさまじくて、
それで十分成り立っちゃうんだよな。
菅田将暉とヤン・イクチュン
恐るべし!!
今作で、ヤン・イクチュンって誰?って思った方は
⇒⇒ 「息もできない」(原題は「糞バエ」)
あゝ、荒野 2017年 ☆☆☆☆☆
監督:岸善幸
出演:菅田将暉、ヤン・イクチュン、ユースケ・サンタマリア、でんでん
〈前半〉
かつて母に捨てられた新次(菅田将暉)は、兄のように慕う劉輝と共に詐欺に明け暮れていた。そんなある日、彼らは仲間の裕二(山田裕貴)らの襲撃を受ける。そして、2021年の新宿。行き場のないエネルギーを抱えた新次は、劉輝を半身不随にした裕二への復讐を誓っていた。一方、“バリカン”こと健二(ヤン・イクチュン)は、吃音と赤面対人恐怖症に悩む男。新宿でいつも通り床屋のティッシュ配りをしていた健二は、ひょんなことから新次と共に“片目”こと堀口(ユースケ・サンタマリア)によってボクシングジムに誘われる。言われるままにジムを訪れた2人は、それぞれの想いを胸にトレーニングを開始する。
〈後半〉
“片目”こと堀口(ユースケ・サンタマリア)に誘われ、兄貴分の劉輝を半身不随にした裕二(山田裕貴)への復讐を誓ってボクシングを始めた新次(菅田将暉)。やがて試合を重ねて実績を積み上げてゆく。一方、吃音と赤面対人恐怖症に悩む自分を克服するため、新次と共にボクシングを始めた健二(ヤン・イクチュン)は、そんな新次に対して、特別な感情を抱くようになる。やがて、裕二との戦いに挑む新次。一方、バリカンもまた、大きな決断を下すこととなる。