きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

あゝ、荒野

2018年02月05日 | 日本




熱量が凄い!

菅田将暉が凄い!

ヤン・イクチュンが良かったっすわー!

ユースケ・サンタマリアやでんでんもバッチリ

女優陣もいい(濡れ場も多かった)

拳闘シーンがすさまじくて

圧巻のひとこと

興味のない私が前のめりになって観ました

で、深い

、、、、んで、長ーーーい!!!



前半157分、後半147分。常々思ってるんだけど、映画は1編で完結してほしい。
1編の作品として成立するから映画は美しいの。
だからこういうのは基本的にスルーなのですが、
今作は菅田クンとヤン・イクチュンなのでね、
うん、見るしかないでしょ☆となりました。

でもね、自殺防止フェスや社会奉仕プログラムとしての徴兵制反対のくだりとか、前半はちょっと迷路に入った感じで正直めげました。
あれは必要なの?
時代背景は2021年。
近未来でもなく、今じゃないってことが重要なのかな?
でもどこかざらついてて昔の新宿のようにも感じるんですよね。




セックス描写も激しくて、菅田くん頑張ったなーって感心するし、
有り余るばかりのエネルギーを感じてすごくよかった。
芳子はどうして新次のもとを去ったのか、そして足の悪い彼女の母が近くにいるのに、全く絡みもない。、
子供のころの靴を捨てたってことは、母とも過去とも決別したってこと?
そのあたりはどう描こうとしてるのかって思うけど、
男と体を重ねる姿は母と娘と似ていて、潔いし、正直というか、不思議な説得力があった。

バリカンを殴って育てた元自衛官の父親も、あれもなぁ、、難しすぎる←
最後、バリカンと同じ場所で死んだってこと?
ますますわかんない、、


「人間は不完全な死体として生まれて、完全な死体となって死んでいく」

劇中で使われた不思議なこのセリフが引っかかってたんだけど、
まさかのラストで、この言葉を思い出しました。

バリカンは完全な死体になったんだな、
誰とも繋がらなかったバリカンは、俺はいつでもここにいる!と叫びながら
新次と繋がって完全体となって終わらせたんだなって。

と、書きつつ、自分で言ってることが良くわからないけど、そう思って納得したんだもん。

そうだよなー、タイトルは「あゝ荒野」だった。
荒れた野を孤独に生きる人たちの話だった、そうだ、そうだ。

寺山修司の原作ありきで全部詰め込んだからそうなったのかなぁ。。

でもね、ともかく俳優の熱量がすさまじくて、

それで十分成り立っちゃうんだよな。


菅田将暉とヤン・イクチュン

恐るべし!!




今作で、ヤン・イクチュンって誰?って思った方は
  ⇒⇒ 「息もできない」(原題は「糞バエ」)





あゝ、荒野  2017年  ☆☆☆☆☆  
監督:岸善幸 
出演:菅田将暉、ヤン・イクチュン、ユースケ・サンタマリア、でんでん


〈前半〉
かつて母に捨てられた新次(菅田将暉)は、兄のように慕う劉輝と共に詐欺に明け暮れていた。そんなある日、彼らは仲間の裕二(山田裕貴)らの襲撃を受ける。そして、2021年の新宿。行き場のないエネルギーを抱えた新次は、劉輝を半身不随にした裕二への復讐を誓っていた。一方、“バリカン”こと健二(ヤン・イクチュン)は、吃音と赤面対人恐怖症に悩む男。新宿でいつも通り床屋のティッシュ配りをしていた健二は、ひょんなことから新次と共に“片目”こと堀口(ユースケ・サンタマリア)によってボクシングジムに誘われる。言われるままにジムを訪れた2人は、それぞれの想いを胸にトレーニングを開始する。
〈後半〉
“片目”こと堀口(ユースケ・サンタマリア)に誘われ、兄貴分の劉輝を半身不随にした裕二(山田裕貴)への復讐を誓ってボクシングを始めた新次(菅田将暉)。やがて試合を重ねて実績を積み上げてゆく。一方、吃音と赤面対人恐怖症に悩む自分を克服するため、新次と共にボクシングを始めた健二(ヤン・イクチュン)は、そんな新次に対して、特別な感情を抱くようになる。やがて、裕二との戦いに挑む新次。一方、バリカンもまた、大きな決断を下すこととなる。

2018年02月04日 | 日本



大森立嗣監督の「光」という作品が2017年に同時にあるんですよね、ややこしい。
こちらは河瀬直美監督。
永瀬正敏が主演で、樹木希林がナレーションと聞けば「あん」を思い出して、そりゃ観なくちゃと思いました。

  ⇒⇒「あん」

音声ガイドを製作する仕事をしている美佐子が、作品を作る過程で成長していく話。
言葉を含めて耳から入る情報で映画の世界にはいっていくことの難しさや楽しさを、今まであまり考えたことがなかったので、
作る過程で色んな人が意見を言い合う場面は興味深かったですね。

視覚を失っていくカメラマンとのラブストーリーという宣伝だったけど
恋愛の要素は感じなかった。

映画を作っていく過程のドキュメントっぽい雰囲気は面白かったけど、
ちょっとどこにピントを合わせて良いのかわからない、感情のもってどころが難しかった。

でも、視力を失っていくカメラマンという壮絶な状況はよく伝わってきた。
どう抗っても日に日に闇に包まれていく彼の世界。
愛用のカメラを手放さず、撮り続けたけれど、最後は見えない世界を受け入れる。
永瀬正敏っていい俳優ですよね。

作品中で製作していた映像作品の内容も、
アルツハイマーになった夫が亡くなった妻を追い求めてた。

美佐子の母も、失踪した夫(美佐子の父)を思い続けてた。

何かを失っていくときに、その先にある「光」というものを表現したかったんですかね。

というのは、見終わった後で考えた後付けで、
ちょっとわかりにくかった、、というのが素直な感想です。




光  2017年
監督:河瀬直美
出演:永瀬正敏、水崎綾女

視覚障害者向けに映画の音声ガイドを制作している美佐子(水崎綾女)は、仕事を通じて弱視のカメラマン雅哉(永瀬正敏)と出会う。雅哉の素っ気ない態度にイライラする美佐子だったが、彼が撮影した夕日の写真に衝撃を受ける。やがて雅哉は症状が悪化し視力を失いゆく。

男と女

2018年02月04日 | 韓国



こういう役を演じたら、本当にうんまいんですよね、チョン・ドヨンさん♪
ベッドシーンがピカイチで
安心して楽しめる。
言い方ヘンだけど変な緊張感が生まれなくてとっても綺麗なんだもん。

恋する姿が、カッコよくて、可愛いくて、一生懸命で、正直で、切ない。

巷でもろもろ話題のW不倫なわけでして、
さらにお互いに障害を持った子供を抱えていて、
問題山積のなかでの逢瀬でございます。

それが良いか悪いかなんて話じゃないもんね、こういう場合。
駄目ってわかってても、どうしようもなく会いたくなっちゃうんだからさ。
(結ばれちゃうの早かった、笑)

フィンランドのヘルシンキの冬景色と、都会のソウルの対比がおしゃれでしたね。
職業も暮らしぶりも何気にハイソサエティ。

生活臭ぷんぷんの日常を見せられてもなんですから、ええ。
とても絵が綺麗でした。



最後はぐっとこらえて、お互いの暮らしを守ったところがいい。
そう、サンミンは気持ちに正直な選択をしたみたいで、そこがギホンの男性の選択と違うところがリアルで好き。
双方ともちゃんと子供たちが安心して成長できる環境を作れてる。

大人なラブストーリでした。

それのしても、コン・ユの最近の活躍が凄いね。
兵役から帰ってきて「トガニ」で始まって、ドラマ「トッケビ」や
「サスペクト」「釜山行き」そして今回の「男と女」
柔軟合わせての作品の選び方が超お上手です☆



男と女(原題:남과 여)  2016年 
監督:イ・ユンギ
出演:チョン・ドヨン、コン・ユ

子供たちの国際学校のためヘルシンキにやって来たサンミン(チョン・ドヨン)とギホン(コン・ユ)が、二人で北のキャンプ場に向かう道中、大雪で通行止めとなり、彼らは森の小屋へ向かう。二人は名前も知らないまま求め合い、別れる。それから8か月後、ソウルで単調な日々を送るサンミンの前に突如ギホンが現れた。

サスペクト 哀しき容疑者

2018年02月04日 | 韓国



コン・ユの鍛え上げられた肉体が、まーー凄かった。
両手縛られて首吊られてるのに、
腕を無理やり回転させて脱出するシーン、
う~~~~~って声出ましたから(自宅鑑賞でよかった)

カーチェイスもすごかったです。
階段を後ろ向きで車でドンドンドンドンって(すごすぎて笑えるほどのレベル)
邦画ではなかなかお目にかかれない迫力で、
ド迫力のカーチェイスだけでも映画を見る価値あるかもです。


ドンチョル(コン・ユ)の目的は、愛する妻と娘の命を奪って脱北した男リ・グァンジョ(キム・ソンギュン)に復讐すること。
でも、その男も家族を守るためにやむなく支持に従ってたんだよね。

彼を支援してくれてたパク会長の殺害の濡れ衣を着せられ、
さらにパク会長から預かった謎のチップが埋め込まれたメガネ。
そのチップにはなんのデータが書かれているのか。

そして、ドンチョルを追いかけるミン・セフン大佐(パク・ヒスン)。

ドンチョルと行動を共にする女性記者チェ・ギョンヒ。

情報量が多すぎて、、、、

アクションにヒーヒー言ってるだけでも進んでいくし、
たぶんストーリとしてはきっちり描かれてたんだろうと思うけど、
正直、私的にはキャパオーバーでございまして、
セフン大佐のパク・ヒスンがやったらカッコつけすぎてて、突っ込みたい気分満載でした。
(余談ですけど、、パク・ヒスンって俳優の金子賢に似てる)

映画作品としては「トガニ」の次だったんですね。
その後「釜山行(新感染)」に「男と女」と続くわけで、
コン・ユの作品選びと俳優としての確かな歩みに、ただただ感嘆するのみでございます。
素晴らしい!




サスペクト 哀しき容疑者(原題:용의자)  2013年
監督:ウォン・シニョン
出演:コン・ユ、パク・ヒスン、ユ・ダイン、チョ・ソンハ

北朝鮮特殊部隊の元工作員で、すご腕のチ・ドンチョル(コン・ユ)は運転代行の仕事をしながら、愛する妻子を殺して韓国に逃走した犯人を捜していた。そんなある日、ある要人の殺害現場に居合わせ、死に際に眼鏡を渡される。自分が犯人でないにもかかわらず警察官に現場で目撃されたことで殺人の容疑者となったドンチョルは、対北情報局室長キム・ソッコ(チョ・ソンハ)と防諜(ぼうちょう)専門のミン・セフン大佐(パク・ヒスン)に追われることになる。