きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

ハドソン川の奇跡

2017年08月17日 | アメリカ・イギリス



2009年に起こったUSエアウェイズ1549便不時着水事故の話。
原題の「Sully」は機長チェスリー・サレンバーガーのニックネームで、
事故後にPTSDに悩まされながら、国家運輸安全委員会の事故調査で否定されるという
彼の葛藤の物語だった。

記憶に新しいよね、私もニュースで見てた。
だからこそ、映像作品にするのは難しかったんじゃないかと思う。
状況を知ってる人がたくさんいるんだから。

結末はみんな知っているわけだし、
物語も淡々と進むんだけど、静かに魅入ってしまう。

ベテラン監督によるベテラン俳優の名作ですね。

機長を英雄のように描きたかったわけではなく、
彼の葛藤と、仕事に対する揺るぎなさがきちんと伝わってきた。

しみじみと、トムハンクスが流石の名優だった。




ハドソン川の奇跡(原題: Sully)  2016年
監督:クリント・イーストウッド
出演:トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラ・リニー

2009年1月15日、真冬のニューヨークで、安全第一がモットーのベテラン操縦士サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、いつものように操縦席へ向かう。飛行機は無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850メートルという低空地点で急にエンジンが停止してしまう。このまま墜落すれば、乗客はおろか、ニューヨーク市民にも甚大な被害が及ぶ状況で彼が下した決断は、ハドソン川への着水だった。

キングスマン

2017年08月17日 | アメリカ・イギリス


「英国王のスピーチ」のコリン・ファースのイメージが強すぎて、
勝手にそんなイメージを持ったまま何も知らずに観たら、
まぁーーー驚きました!
そういえばスパイ映画ってどっかで聞いたような気もするケド(←そんな程度)

こーーんなにお洒落で!

いろいろやらかしちゃう!

オモロイ映画だったとは!


初代ジェームズボンドの頃の「007」を思い出す。
でもB級テイスト感もプンプン匂ってて、不謹慎極まりない(笑)
こんなにばっさばっさと人を殺していいの?って心配になりました。
そりゃR指定になるでしょね。
教会の大殺戮はあそこまで吹っ切ってやりきっると清々しい。

クライマックスの、頭部がバーンバーーンって打ち上げ花火みたいになった時は大笑いしちゃいました。

そう、面白ければいいじゃん!
それに勝るものないよね!

続編が来年に公開されることが決定だそうで、
楽しみに待ちたいと思います。




キングスマン  2014年  ☆☆☆☆☆
監督:マシュー・ヴォーン
出演:コリン・ファース、マイケル・ケイン、タロン・エジャトン、マーク・ストロング、ソフィア・ブテラ

ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリー(コリン・ファース)もその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。

国際市場で逢いましょう

2017年08月04日 | 韓国



フォレストガンプを思い出しちゃいました。
激動の時代の最前線にいつも主人公がいる。

でも、理由は家族のために金を稼ぐため。
それはお父さんとの約束を果たすため。
釜山のおばさんの『コップンの店』での再会を約束したから、
絶対に店も手放さなかった。

ともかくもー、これは泣くよね。
妹との再会の場面は泣いた。
涙腺決壊。
久々、、、疲れた~(泣き疲れ)

圧倒的に辛くてしんどい場面が多いんだけど、いつも一緒にいる幼なじみの相棒が
なんとっ!ダルス様☆
彼の存在がどれだけ明るく楽しい気持ちにさせてくれたか。

好きな歌手のことで奥さんと言い合いになってたけど、
ナム・ジン推しは朝鮮戦争の時に助けてもらったからなのね。
ユンホが突然登場したのでビックリして、命の危険の場面だったけど楽しかった。

アンドレ・キムも登場してた(笑)

そういうところで、実際は苦しい物語なのに、全体に重くなり過ぎないようになってます。

韓国映画らしい感動作品です。




国際市場で逢いましょう(原題:국제시장)  2014年  ☆☆☆☆☆
監督:ユン・ジェギュン
出演:ファン・ジョンミン、オ・ダルス、キム・ユンジン、チョン・ジニョン、チャン・ヨンナム

朝鮮戦争中、父親と末の妹と生き別れたドクス(ファン・ジョンミン)は、母親と2人のきょうだいと一緒に避難民として釜山で暮らすことに。まだ幼いながらも家長として家族を守ることを心に誓った彼は、自分のことは後回しにしていつも必死に働いてきた。その後、西ドイツの炭鉱で働き、ベトナム戦争に従軍するなど、ドクスは何度も命の危険にさらされる。

ルーム

2017年08月04日 | アメリカ・イギリス


☆1時間 58分☆
ひゅ~~~~!!パーフェクトです!

脱出の場面は緊張しました。
ドキドキしながらただ見守った。
一度も外の世界を見たことがない5歳のジャックが、
生まれて初めて空を見上げた瞬間の驚きと、切迫した場面が、
とてつもなく素晴らしかった!

この男の子にアカデミー主演賞を差し上げたいです。




ルームでの暮しを見せ、そこから脱出するまでの前半も良かったけど、
後半の、全く違う世界に来てからの戸惑いと悩みも、これまた素晴らしくて、
ともかくこの男の子に救われたよね。

しかし、あんなに大きくなったのに授乳してるってのがリアルだった、
二人だけの世界にいるとそうなるよね。

そして男の子が部屋に帰りたいと言った時、そうかもな、、と思いながらも戸惑った。
だって彼にとってあそこが自己を築いた原点の場所なんだもん。

いろんなことをいう人たちいますからね、
そもそも彼は誰の子かっていうとんでもない現実があるし。

悩み葛藤する母親の気持ちは充分理解できる。
でもお母さん、あなたは素晴らしい子を育てましたよ。

子どもの対応能力、可能性は素晴らしい。

だからそういう子をあの状況で育てたお母さんは立派よ(なんか2回同じこと言った、笑)





ルーム  2015年  ☆☆☆☆☆
監督:レニー・アブラハムソン
出演:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ

施錠された狭い部屋に暮らす5歳の男の子ジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)と、母親ジョイ(ブリー・ラーソン)。彼女はオールド・ニック(ショーン・ブリジャース)によって7年間も監禁されており、そこで生まれ育った息子にとっては、小さな部屋こそが世界の全てだった。ある日ジョイは、オールド・ニックとの言い争いをきっかけに、この密室しか知らないジャックに外の世界を教えるため、そして自身の奪われた人生を取り戻すため、部屋からの脱出を決心する。

パーマネント野ばら

2017年08月04日 | 日本


『人間は二度死ぬ』

『どんな恋でもないよりまし』




そうだった、美容院は昔はパーマ屋やさんって呼んでて
髪をパーマネントするところだった。
『野ばら』のお母ちゃんのパーマネントは芸術の域だわ、見事です。

パーマネント屋さんに集う女性たちの逞しさが微笑ましい。

登場する男たちはおしなべてダメダメで、
それでも女たちは男に恋をして笑い飛ばして暮してる。
なおこの幼なじみもダメ男といろいろあってみんな結局ひとりになったけど、
仲間がいる地元は心強いよなぁなんて思いながら、
日々起きる平和な毎日を楽しんでおりました。

その中でひとり異質な、透明感のある優しいお母さんなおこ。
この町が嫌い、、と言いながら、地元の人たちに愛されてるじゃないって思ってたんだけど、

最後の最後に、えっ?   って。

そうやって言っちゃうのもネタバレになるような気がする。


吉田大八監督作品だからって理由で、
事前知識ゼロで観たのでホント良かった。
この作品はそうやって観ることをお薦めしたいです。




パーマネント野ばら  2010年  ☆☆☆☆
監督:吉田大八
出演:菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴、夏木マリ、江口洋介

娘を連れて出戻ったなおこ(菅野美穂)と母まさこ(夏木マリ)が営む町に一つの美容室「パーマネント野ばら」。町の女性たちは日々店に集ってはおしゃべりに興じ、恋にまつわるさまざまな悩みや人には言えない小さなうそを告白していた。一方、なおこは高校時代の恩師カシマ(江口洋介)と恋をしていたが、その恋にもある秘密が隠されていた。

紙の月

2017年08月01日 | 日本



そんな、そんないきなり若い男とですかー(絶句)
、、から始まり、

なんでそうやって破滅に向かうかな。
若い男ってそんな綺麗な生き物じゃないよ。
捨てられるし、いつか幻滅するよ。
ちゃんとした会社員でバリバリ仕事してるし優しいのに、旦那さんが可哀想。
金持の相手ばかりして、大金を扱ってると麻痺するの?いやダメでしょ。
怖い怖い怖い歯止めがなくなったよ。

ワタクシ、極々普通に真面目に生きてるだけですから、
ぜんぜん共感できないでしょ、そりゃ。

『会社員(銀行員)が男に貢いで膨大な金を横領する』
現実にそんな事件を何度かニュースで聞いたことありますからね。

一見、『紙の月』もそんな物語のように見えるんだけど、
でも違うんだなこれが。

だって最後、宮沢りえ演じる梅澤梨花が会社のガラスを破って逃走するんだけど、
なんであんなに清々とした顔して颯爽と逃亡するの?
なんか清々しいんだけど、
なんでーー、、、と言いつつ思いを巡らせました。

梨花が高校生の頃の「愛の子供プログラム」のボランティア活動で、
人を助けること、受けるより与える方が幸せだと学んだことを絡ませてるけれど、
いや、でも違うでしょ。
他人の金だし、犯罪だし。
さらには絶対的に自らが遣ったからね、贅沢して楽しんでましたからね、
ぜんぜん説得力ないし、正当化できない。

やってることは全く共感できないですけど、
宮沢りえの演技力でそこはなんかそれなりにはらはらしながらも魅入っちゃいました。

同僚の、大島優子演じる相川恵子は悪びれるふうもなく欲望を有りがちと言い、
小林聡美演じる隅より子は規制を重んじ小さな心の緩みも断罪する。
この3人の三者三様の存在がすごく面白かった。






『確かにお金なんてニセモノかもね。ただの紙だもの』

そうかもしれないけど、
いや、でも全然違うよ。
人と人との信頼関係はどうなるよ。

と、真っ当に生きている私にはそういうことしか言えないし考えられないからこそ、
この映画はとても面白く観ることができたのでした。



紙の月  2014年  ☆☆☆☆☆
監督:吉田大八
出演:宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、小林聡美

バブルがはじけて間もない1994年、銀行の契約社員として働く平凡な主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)は綿密な仕事への取り組みや周囲への気配りが好意的に評価され、上司や顧客から信頼されるようになる。一方、自分に関心のない夫との関係にむなしさを抱く中、年下の大学生・光太と出会い不倫関係に陥っていく。彼と逢瀬を重ねていくうちに金銭感覚がまひしてしまった梨花は顧客の預金を使い始めてしまう。