きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

カエル少年失踪殺人事件

2012年03月29日 | 韓国
<韓国の三大迷宮入り事件>
・華城連続殺人事件 
   86~91年に華城市近辺の小さな村で起こった連続強姦殺人事件
  「殺人の追憶」で映画化
・ヒョンホ君誘拐殺人事件 
   91年にソウル江南区で起こった9歳の少年の誘拐事件
  「あいつの声」で映画化
・カエル少年失踪事件
   91年に大韓民国大邱のソンソ国民学校に通っていた5人の小学生が失踪した事件
   本作で映画化

カエル少年失踪殺人事件


見ごたえある骨太な映画でした
俳優陣も良かった
見終って満足感たっぷり(ストーリの悲惨さは別として)

事実は事実として描きながら、犯人に迫る部分はきっとエンターテイメントとして見せてるだろうなぁ
私なんかは根が真面目なので(笑)、事実じゃないなら犯人は出さないで欲しいって思っちゃいましたケド

真っ赤なマントで駆けていく少年の姿が悲しい
この映画に一貫して流れる思いは、親たちのやりきれない悲しみや怒り
そしてどこかで生きているかもしれないという最後までの願い
そこが辛い
殺人の疑いをかけられる親の役のソン・ジルとキム・ヨジンが良かった
最後の最後に明かされるギョンホの母の告白は、、胸に迫るものがありました
さすがキム・ヨジンだわ
そこが一貫してるから大丈夫なんだけど、でも前半と後半で違う話になってるよね

前半は大邱に左遷されたPDが手柄を立てて本社に戻ろうと「カエル少年事件」をネタにして番組を作ろうとして、親を犯人扱いしてしまう話
後半は少年たちの遺体が発見され、PDが事件のその後を追いかけて警察が逮捕できない犯人に迫っていく話
だからか、すごく長く感じた

前半は要だった大学教授役のリュ・スンリョンは後半は出てこないし
犯人探しも、あそこまで顔を明らかにしながらそのままになっちゃって
最後は親たちの悲しみに焦点が当たって終わるんですよね
そこんところが、もったいない!
出てくる俳優さんたち、全員が最高に良かったもん
パク・ヨンウはテレビのドキュメンタリー番組のPD(プロデューサー)役
ちょっと顔が丸い?(太った、笑)
でも、よかったわ~
やっぱり好きだわパク・ヨンウ

当時の韓国は軍事政権末期
様々な状況から軍人関与説を信じている人は少なくないらしいです

見終って言葉少なになる映画
ずっしりと、、
いい映画でした



カエル少年失踪殺人事件  2011年 
監督:イ・ギュマン
出演:パク・ヨンウ、リュ・スンリョン、ソン・ドンイル、ソン・ジル、キム・ヨジン

1991年3月26日統一地方選挙日、大邱近郊・トアプ山のある麓の村で、カエルを捕まえると言って出かけた5人の小学生が行方不明になる事件が発生する。事件を暴いて特ダネをスクープしようとするMBS放送のカン・ジスン、犯人像を分析するファン・ウヒョク教授、子供たちを必死になって捜しまわる刑事パク・ギョンシク。彼らはそれぞれの思惑で事件を追いかけるが、失踪した子供の一人、ジョンホの父親が犯人と疑われる。


僕達急行 -A列車で行こう-

2012年03月29日 | 日本
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不思議なリズム感でのんびりしてて、ゆったりして
あんまり起伏がないから出だしはちょっと危なかったけど(睡魔に襲われた~)
ガッタンゴットンと電車のリズムも心地よく(そんなテンポね)
なかなか面白かったです

世の中なんて、そーそー上手くいかないんだから
映画の世界くらいは何でもかんでも上手くいったっていいじゃないか
ってくらい上手くいくんですよね(笑)
趣味が仕事に生きるとこはなんかは「釣りバカ日誌」みたい
やっぱり、主役のこの二人が見てて楽しいからいいんだろうなぁ

不動産会社の若手社員(松ケン)と町工場の跡取り息子(瑛太)
鉄道ファンで知り合って意気投合
ちょっと変わってる男子のように見えるけど、でもいそうだよなぁこんな感じの男子
女の子の話には弱いけど、なんだかんだ言って仕事は真面目に頑張ってるところが
母目線では頼もしく感じました

要所要所にギャグやら不思議な効果音やら入り、全体としてやっぱり不思議なテンポの映画
でも真っ青な青空みたいに、将来は明るい~~って気分になれたのが良かったわ




僕達急行 -A列車で行こう-  2012年 
監督:森田芳光
出演:松山ケンイチ、瑛太、貫地谷しほり、ピエール瀧

会社員の小町(松山ケンイチ)と鉄工所2代目の小玉(瑛太)は、鉄道という共通の趣味をもつ友人同士。九州に転勤になった小町は、くせものの地元企業社長(ピエール瀧)と鉄道をきっかけに盛り上がる。ところが、恋愛となると小町も小玉も趣味や仕事のように順調とはいかず、悩みを抱えていた。


戦火の馬

2012年03月29日 | アメリカ・イギリス
スピルバーグ監督が「戦争映画のつもりなんてこれっぽちもなかった」と言ったそうですが
戦争映画とはこれっぽっちも思わなかったですね
ジョーイという馬の話
馬が演技するなんて思ったことなかったけど、演じてて驚いた

戦火の馬

第一次大戦の戦場を軍馬となった馬が、ドイツ、イギリス、フランスと敵味方なく翻弄されて旅する話
馬のロードムービー映画ですかね
途中黒い馬の仲間ができて助け合いながら(途中で死に別れるけど、、)旅して、最後は飼い主と再会する
ジョーイの視線から戦争をする各国の兵士が描かれる
戦争で殺し合っても国が違っても、そこにいるのは皆同じ一人の人間だって話

ジョーイと飼いアルバートが暮すイギリスの農村の田園風景が綺麗だった
広くて何もなくて、、ああ、本当に広くて何にもない(2回言った、笑)
馬が主人公なので台詞も少なくて
ともかくひたすら馬のジョーイを見てました

馬なのに、目で演技するってどういうこと?
本当にびっくりです!
ひと言で感想を言えと言われたらそこに集約します
ひたすら馬が名演技だった

鉄線で動けなくなったジョーイを敵同士が協力して助けるシーンは韓国映画のJSAを思い出しちゃった

ジョーイがいろんな人と出会って旅する過程が、ひとつひとつはいい話なんだけど
エピソードが多すぎて駆け足な印象がちょっとあった

目を怪我した飼い主のアルバートと再会するシーンは、これはもうわかってても泣けるよね、、、
ジョーイをセリで落とす下りの話とかね
わかりきってる感じはあるんだけど、映像の美しさもあいまって素直に感動しちゃったのでした



監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作年 2011年

農村に住む少年アルバート(ジェレミー・アーヴァイン)の愛馬であるジョーイが軍馬として騎馬隊に売られ、フランスの戦地に送られてしまう。敵味方の区別を知らないジョーイの目に、戦争は愚かさで悲惨なものとして映るだけだった。一方そのころ、アルバートは徴兵年齢に満たないにもかかわらず、ジョーイと会いたいがため激戦下のフランスへ旅立つ。


ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

2012年03月21日 | アメリカ・イギリス
珍しい経験しちゃいましたね、まさに引っ越しの最中に観ました
今回は札幌から埼玉ということで荷物が届くまでに数日かかったんですよ
すっぽり空いた時間ができてしまって、そーだ、映画を観ようと思ってピッタリ上映してたのがこの映画

何度かタイトルを反芻したけど忘れる(笑)
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」 直前にタイトルを再度確認してチケット買いました

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

父親がトム・ハンクスで母親がサンドラ・ブロックですよ、最強の布陣
さらにマックス・フォン・シドー演じる話せないおじいさんがいい味をだしてるんだけど
なんってったてオスカー役のトーマス・ホーンが素晴らしかった
彼は初めて演じたんだってね、信じられない

アスペルガー症候群ではなかったが似たような挙動をもっている繊細な少年
オスカーは自分を確立しているさなかだったんだよね
心の支えですべてだった父親を突然失ってしまった
立ってる場所がなくなったようなもんだもんね

偶然見つけた「nonstop looking(探すことをやめない)」という記事と鍵
父親からのメッセージかもしれないと思い鍵の開く場所を探し始める彼は
探すことをやめない限り父親と繋がってると感じたんじゃないかな

鍵穴を探す彼のいでたちでもう泣けるんだよね
音が怖い彼はタンバリンを持ちタンバリンの音を鳴らしながら歩く
地下鉄では防毒マスクを被り
現実世界と全く折り合いがつけられない子供
だって支えを失ってしまったんだから世界中が怖くて仕方ないんだろう

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怖さを乗り越えて進め

タイトルの「ものすごくうるさいもの」とは何か
街の雑踏
車のクラクション
電話の音
勇気を出して「ブランコ」乗ろうという父親の言葉
自分を心配する母親

父親のトーマスはオスカーの性格を心配して「調査探検」と呼ばれるゲームをさせていた
ニューヨークにかつて存在したという第6区がどこにあるのか探すというゲーム
それは恐怖を乗り越えて先に進める力を息子に持ってほしいという両親の愛情
彼にとってはものすごくうるさいものだったものを
彼は鍵穴を探しながらたくさんの人とかかわることで乗り越えていったんじゃないかと思うんですよね

9.11が映画の重要なテーマ
夫を失って悲しんでいるだけかと思ってた母親だけれど、実は大きな愛情や行動があって
彼のトラウマだったものが明かされるというラストの衝撃がクライマックスに待ってます
オスカーが自己を確立させ、悲しみや恐怖を乗り越えていく姿は感動です

いや~、面白かったです☆




監督:スティーヴン・ダルドリー
出演:トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーン、マックス・フォン・シドー
製作年: 2011年

9.11同時多発テロで父を亡くした少年オスカー(トーマス・ホーン)は、父の突然の死を受け入れられずに日々を過ごしていた。そんなある日、彼は父の部屋のクローゼットで、封筒の中に1本の“鍵”を見つける。この鍵は父が残したメッセージかも知れない。オスカーはその鍵の謎を探しにニューヨークの街へと飛び出した。