今年一番初めに観た作品。
子供の頃から難病の筋ジストロフィーを患い、
誰かの手を借りないと暮らしていけないそんな状況で、
自立生活を送るということがどれだけ大変なことか。
ボランティアに任せるということは、親や家族に頼ることとは全然違う、
自分をさらけ出す覚悟がいるんじゃないかと思うんですよね。
どれだけの強い気持ちと意志が必要か、これが実話だということに驚きます。
夜中にバナナが食べたいと言い出す、わがまま放題に見える鹿野さんの覚悟も含めて、
大泉洋さんだからこそ演じられたんだろうなと思います。
ダイエットして役作りに頑張りましたよね。役者さんはすごい。
人工呼吸器をつけても話せるようになるあたり、ほんとに?って思ったけど、
辛い部分を描くことより、全体として「鹿野ボラ、ナメないで下さい!」という、
どんな状況でも夢や目標を持つことの必要が前向きに描かれていた。
因みに、8年ほど札幌の住んでたこともありまして、
鹿野くんの家はあのあたりかなぁとか、この病院は娘が住んでたところの近くだとか、
リアリティを感じながら観られたのでそれもとても楽しかった。
こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 2018年
監督:前田哲
出演:大泉洋、高畑充希、三浦春馬、萩原聖人、原田美枝子
北海道で医大に通う田中(三浦春馬)は、ボランティア活動を通じて体が不自由な鹿野(大泉洋)と出会う。鹿野は病院を出てボランティアを募り、両親の助けも借りて一風変わった自立生活をスタートさせる。ある日、新人ボランティアの美咲(高畑充希)に恋をした鹿野は、ラブレターの代筆を田中に頼む。ところが美咲は田中の恋人だった。