きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

くれなずめ

2021年05月28日 | 日本


前情報をなるべく避けて観に行って、早々にもしや、、って思ったけど、
そもそも予告編でその辺を匂わせてるので、それは書いてもネタバレではないってことですよね、たぶん。

にしても、仲間内で最高に楽しそうで、部外者にはさっぱり乗れないネタでもりあがってるこいつらが最高だったし、
成田凌くんの、ひょろひょろっと、ふわふわっと浮いてるみたいな風貌がぴったりでしたね。
みんなで担ぎ上げたとき、重いんか~~~い!って思ったけどね(笑)

感動する場面が作られてるわけではないんだけど、なんかわかんないけど途中涙が出てきちゃった。
前田敦子さんとのくだり、、いい加減アカウント削除してよ!! は、かなりのツボで、そのあたりかな、じわじわと感情が揺さぶられてたの。

時間軸が行ったり来たりするのは「アズミ・ハルコは行方不明」を思い出す。
文化祭のコントネタで仮装して成仏する場面は、口がぽかーん状態だったけど、私は嫌いじゃない(つか、好き!)
現実世界と概念がごっちゃになる感じとか、疾走感と躍動感が、松居監督らしさ全開でした。

くれなずめは「暮れなずむ」を命令形にした監督の造語なんだそうです。
青くっさーーい青春を感じるんだけど、同時に暮れ始めている自分の人生にも思いを馳せる。
癖が強いから好き嫌いはあるかもしれないけど、私は大好きな作品です。

何気におしゃれなゲスト出演の皆さんなんですよ、そこも楽しかった。

  
⇒⇒ Radiotalk 映画『くれなずめ』 



くれなずめ  2021年 ☆☆☆☆☆
監督: 松居大悟
出演:成田凌、高良健吾、若葉竜也、浜野謙太、藤原季節、目次立樹

高校時代に帰宅部だった6人の仲間たちが、友人の結婚披露宴で余興をするため5年ぶりに再会。久々に出会ったアラサー男たちは、披露宴と2次会の間の中途半端な時間を持て余しながら、青春時代の思い出話に花を咲かせる。彼らは今までと変わらず、これからもこの関係は続いていくのだろうと思っていたが、ある出来事が起きる。

20本目

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

2021年05月21日 | 日本


現在放映中「ドラゴン桜」の南沙良ちゃんが映画で新人賞を受賞していると知って気になって鑑賞。
なるほどー全然違う役柄、、というかそもそもドラマの今どきの女子高生役がイレギュラーみたいですね。

「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」というタイトルが秀逸で、まさにその通りの作品でした。

同じ音を繰り返す「おおしま」という名字だなんて、なんというお気の毒な巡り合わせ、、
志乃ちゃんは独り言だったらすらすら話せるのに、人前では吃音症でうまく言葉がでない。
そして加代ちゃんは音楽が大好きなのに、人より抜きん出た音痴。
コンプレックスを抱えて人とうまく関われない青春真っただ中の二人に、
さらに空気が全く読めなくて周りから浮きまくってて友達が作れない同級生の男子の菊池が関わってくる。

我が身を振り返って考えるに、周りの高校生は楽しそうに盛り上がってる風に見えるけれど、自分てナニ?って考える時代で、
コンプレックスと向き合って、周囲と折り合いをつけることに心を痛めたり、傷ついたり、多かれ少なかれ、こういう感覚ってあると思うのよね。
なので、これが3人の特別な物語だとは全く思えなくて、ドストライクに身に染みて観ました。

シノカヨの主演二人が抜群に良くて、蒔田彩珠ちゃんも今クールの朝ドラに出演してますよね。期待の女優さんだってことが納得。
文化祭のクライマックスは涙しました。

絵に描いたような綺麗な結末ではないけれど、ちゃんと青春してて、確実に少し世界は動いてて、じわっと感動。
良い作品でした。



志乃ちゃんは自分の名前が言えない  2017年  ☆☆☆☆☆
監督:湯浅弘章
出演:南沙良、蒔田彩珠、萩原利久

周囲とうまく会話ができない高校1年生の大島志乃(南沙良)は、音楽が大好きな同級生の岡崎加代(蒔田彩珠)と仲良くなり、一緒に行動するようになる。積極的に人と関わることが苦手な志乃だったが、加代に誘われバンドを結成したのを機に少しずつ変化する。そこへかつて自分をからかったお調子者の同級生・菊地が参加してくる。

19本目