きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

王になった男

2013年02月28日 | 韓国
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韓国の歴史にそんなに詳しくはないけど
どうして光海君は君なんだろうと
実はなんとなく気になってたんですよね

518年間続いた李王朝には27人の王がいたそうですが
名前に「君」がついているのは
10代王の燕山君と15代王の光海君の2人だけ
王は死後に与えられる尊号で
クーデターで王座を追われた二人には尊号がないので
王子の時のままの呼び名なんだそうです
なるほど

燕山君は映画「王の男」ですね
王を笑わせなければ死刑、、、暴君で登場しました
あの映画もすごく良かった

ドラマ「不滅の李舜臣」に登場する若い頃の光海は名君だったのに
その後、暴君と呼ばれるようになってしまっていたのね
最近は悲運の改革君主として再評価されているらしけど
歴史上の人物は光の当て方で評価が変わりますよね

光海君に15日間だけ影武者がいた

朝鮮王朝を記録した朝鮮王朝実録の中に「隠すべき事は、残すべからず」と
書かれていたことをヒントに作られた「王になった男」
でもそいう歴史上のことを全く知らない人にも充分楽しめる作品に仕上がってました

なんと言ってもビョンホンよね
光海君とハソンの二役を演じるけれど
言葉づかい、声のトーン、目の輝き、感情の動き方
二人は別人でした

定番の(韓国モノって、この下ネタ好きよね)トイレのエピソードはバッチリあったけど
それも王の暮らしを垣間見せる面白い効果になってました
韓国映画特有のアクの強さ泥臭さが少なくてスッキリとした印象でした
韓流に縁がなくても、映画好きな人が楽しめる作品になっている気がします

コメディではないんだけど前半は想像以上に笑いました
ハソンが正しい政治を意識して目覚めていく姿に感動して
可哀想な身の上のサウォルへの優しさを見せるところに泣かされました

でも
面白かったんだけど
観終った後に今ひとつ余韻に浸れないところもあって
理由はなにかなって思うんだけど

王座に座った卑しい者を殺せと命ずる本物の光海君
15日間眠っている間に
偽光海君(ハソン)が行った政治を知って何をどう感じたのか
そのあたりをもうちょっと詳細に感じたかった(どうせフィクションだし)

ハソンが王妃と手を繋いで逃げた意味はなんだったのか
いまいちわからないんですが
王妃に対する憧れとして留める方がリアリティがあったかも

その2点がもう少しなんとかなってたら
ピリッとしまって最高だったかも
と、まぁ
あえて言ってみましたが

脇の俳優が素晴らしかった
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのリュ・スンリョン様が脇をがっちり固めてるんだもんね
これ以上の安定安心感はない
さらにキム・イングォンだもんねー

面白かったです
お時間があったら是非、、




王になった男(原題:??,?? ? ??)  2012年  ☆ヽ(*^ω^*)ノ  
監督:チュ・チャンミン
俳優:イ・ビョンホン、リュ・スンニョン、ハン・ヒョジュ、キム・イングォン

1616年.李氏朝鮮第15代王・光海君(イ・ビョンホン)は暴君として恐れられるその裏で、権力争いにより暗殺されるかもしれないと怯えていた。ある日、光海君が病に伏せ、妓生宿で腐敗した権力の風刺をしていた道化師のハソン(イ・ビョンホン/二役)が連れてこられる。重臣たちは光海君と瓜二つであるハソンを王の影武者として仕立て上げた。偽者ではないかと疑う家臣たち、急に人が変わったような王に戸惑う王妃。様々な思惑が潜む宮中で、ハソンは次第に傀儡ではなく自らの意志を持ち民について考える真の王として周囲を魅了していく。


百万円と苦虫女

2013年02月28日 | 日本
先ずは一言。
おもしろかった!

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東京練馬の団地で育った鈴子
ごく普通の、でも史上最強に地味な女子

巻き込まれ型女子のロードムービー

「自分探し、みたいなことですか?」
「いや、むしろ探したくないんです。探さなくたってイヤでもここにいますから」

自分探しの旅じゃなくて
自分を探さない旅

最初は弟と仲が悪いのかと思ったけど
ねーちゃんとおとうとの関係で泣かされました
手紙を書いてねって話をして
二人で手を繋いで歩く場面
まだ始まったばかりだったけど
それだけでジーンとしちゃった
たぶん説明はいらないんですよね
喧嘩もするけどお互いを思いやってる

家族団らんの食事の時に(手巻き寿司と手作りケーキ)
バラバラに自分の好きなこと言ってぶつかるところ
テンポが良くていいね
笑っちゃいます

引っ越すたびに手製のカーテンを取り付けるところが好きだった
100万円貯めるごとに引っ越すという破天荒な生き方している彼女が
本当は真っ当でキチンとした女の子だってことを証明しているみたいです

ラストはハッピーエンドかな
違うかな?
でもどっちでもオッケーよね
大事なことは一歩進みだしたってこと
追いかけてきた彼(森山未來)を確認しても
「追いかけてくるわけないか」って言葉で終わるとこが
鈴子が次に進んでいく姿を表しているようで好きでした

なんたって蒼井優がキュートで、やっぱり彼女好きだわ~☆
元気が出る映画です




百万円と苦虫女  2008年  ☆☆☆☆☆  
監督:タナダユキ
出演:蒼井優、森山未來、齋藤隆成

短大を卒業後、フリーターをしている鈴子は、バイト仲間からルームシェアを持ちかけられて実家を出る事にした。しかしひょんな事から事件に巻き込まれ、警察沙汰に。前科者になってしまった鈴子は、「百万円貯まったら出ていきます」と家族に宣言し、バイト掛け持ちで懸命に働く。やがて実家を出た鈴子は、とある海辺の町にたどり着く。海の家で働き始めるが、貯金が百万円貯まると、あっさり次の土地を目指して旅立つのだった。


半分の月がのぼる空

2013年02月22日 | 日本
洋ちゃんファンのお薦めで観たのですが良かったです
あったかい涙が溢れました
甘酸っぱいけど甘すぎない
秀逸な青春ラブストーリー

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イケマツソウスケ、クツナシオリ
主人公の二人の名前が覚えにくいですね、、、余談ですが

退屈な病院を抜け出して
仲間と一緒にアーケード街を自転車とバイクで走る主人公
何気ない始まり方なんだけど
あとで振り返るとジーンときちゃうんですよね

初対面は病院の屋上で、彼女の第一声は「はぁ?バッカみたい」
里香(忽那汐里)のツンデレっぷりが可愛いくて
彼女にふりまわされる裕一(池松壮亮)が抜群によかったです

彼女の願いをかなえるために二人で夜中に逃走劇をしたり
文化祭でまさかのお姫様と王子様になったり
盛り込まれるエピソードが面白くて惹きこまれてるうちに
そーいえば夏目先生(大泉洋)がこの二人に絡んでないなぁって気がついて
裕一のくるくるした髪にそろそろ軽い疑問を感じ始めたころに
いいタイミングで判明するトリック
なーんか、自分でも気持ちいいくらいにまんまとはまりました
(これだけ疑いもせずに見事にはまるって気持ちいいよね)

そこからラストに向かっては
ひたすら涙涙。。。。。。

そしてエンディング

悲しい終わり方じゃないのが嬉しい
心にたまってた涙が夏目先生の号泣と一緒に溢れてきました
こーいうのを気持ちよく泣けるっていうんだろうなぁ
正直、観終ってから予告編を観てまたまた涙です

こんなに誰かを愛して
愛される人生は幸せだ

そんな照れくさい言葉も迷いなく言える素直な気持ちなります

濱田マリさんがいい味だしてますよ
モダンチョキチョキズの頃から知ってますから~
最後、ちゃんと年取って現われました(笑)

 ⇒⇒ 「15の言葉」
主題歌もとっても素敵でした



半分の月がのぼる空  2010年  ☆☆☆☆☆ 
監督:深川栄洋
出演:池松壮亮、忽那汐里、大泉洋、濱田マリ

高校生の裕一(池松壮亮)は、入院先の病院で心臓病の美しい少女・里香(忽那汐里)と出会い、彼女のわがままに振り回されながらも、次第に惹(ひ)かれていく。里香も外の世界を見せてくれる裕一に思いを寄せていくが、二人が入院する病院の医師・夏目(大泉洋)は悲しい過去に縛られ、複雑な思いで二人を見ていた。


蛇にピアス

2013年02月22日 | 日本
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蜷川幸雄作品ということで手にしたDVD
好き嫌い(得手不得手)はあるだろうけど、私は面白かった
面白かったけど
理解できるかどうかはまた別だよね

出会ってすぐにセックスして
名前も知らないまま一緒に暮らして
あちこちピアッシングして
体の一部を変える(刺青を入れる)
肉体的な痛みでしか生きている実感を持てない(と彼女は感じてる)

どうしてそんなに刹那的なのか
教えてほしいけれど
人と人が向き合うときに
余計なしがらみが一切なくて
純粋に惹かれるものだけの繋がりって
もしかして純愛なのかと感じたりして

なんか言ってることが青臭いぞ(笑)

殴り倒した男の歯が愛の証だなんて
理解しようとしたら理解できない

すべて感覚的で
共感は難しいけど
否定もしない、、、という感覚
で、面白い

シバ(井浦新)が不思議なオーラを放ってて
サディスティックで狂気を持ちつつ
大人の優しさや落ち着きも常識も同居してる感じが独特な存在感
見た目パンクなのにアマ(高良健吾)は
無制限に優しくて無邪気でバカで
ルイ(吉高由里子)はとんでもない寂しがり屋
若い3人の俳優さんが素晴らしかったです

スプリットタンは当然ながらCGよね
生き物みたいで生々しかった
舌に穴を空けるのも
顔のピアスもリアルで痛そー(もぞもぞする)

ゲスト出演の豪華さに笑っちゃった
藤原竜也と小栗旬のまさかの共演
被害者の藤原竜也の人相が強烈で
あそこは絶対笑うよね




蛇にピアス  2008年  
監督:蜷川幸雄
出演:吉高由里子、高良健吾、井浦新

渋谷をふらつくルイ(吉高由里子)は、何をするあてもない19歳。そんな彼女の単調な日々を変えたのは、クラブで出会ったアマ(高良健吾)だった。赤毛のモヒカン、眉と唇にピアス、背中に龍の刺青…。ルイとは全く違う世界に住むアマの、蛇のような割れた舌に彼女は心を奪われる。しかし、なぜそこまでスプリットタンに惹かれたのか、ルイは自分でもよくわからない。アマに連れられて行った妖しげな店で、ルイは舌にピアスをあける。拡張を繰り返して穴を大きくし、自分も蛇の舌のようになるつもりであった。店長のシバ(ARATA)は、全身に刺青、顔中にピアスというアマ以上にパンクな風貌の彫り師で、おまけにサディストだという。シバと出会ったルイは、自分の身体にも最高の絵を刻みたいと、熱い思いに身を焼かれる。彼女が望んだ刺青は、アマの背中に彫られた龍とシバの右腕の麒麟。しかし、ルイの背中で絡み合う龍と麒麟に瞳はなかった。そんなルイはアマと一緒に暮らしながらも、シバとも密かに関係を続けている。どんなに探しても生きる意味が見つからない不安で空しい日々の中、彼らとの恋愛の痛みと、ピアスと刺青による身体の痛みだけが、ルイに生きている実感を与えていた。危うくも心地よい一瞬一瞬を重ねて、毎日命を繋いでいくルイ。そんなとき、アマが起こした暴力事件がきっかけとなり、3人の運命は思わぬ方向へと突き進んでいく。


GABI -国境の愛-

2013年02月21日 | 韓国
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愛した男を選ぶか
国を選ぶか
壮大なラブストーリでございました

凛とした美しさのキム・ソヨンに見惚れちゃった
イリッチと高宗の間で揺れ動く演技が素晴らしかったです

最初の内は誰が誰が仲間なのか
私まで疑心暗鬼で観ちゃいましたわ
歴史ものなのでもうちょっと難しいかと思ったけど
途中からは集中して観ることができました

高宗役のパク・ヒスンはさすがの存在感でした
誰も信じられない、いつ毒殺されるかもしれない不遇の王を名演しました
ちょっとカッコ良すぎかな
朝鮮王朝末期
フィクションの要素も多々ありでしょう
でも大韓帝国設立の過程を垣間見る面白さもあって楽しめました
(あくまでフィクション)←しつこい?

ラストはどうなるのか
多分こうなるだろうと予想しつつも
キュンキュンしちゃいました

久々(←久々?)韓国映画が面白かったです
「接続」「カル」の監督さんだって
流石~
原作はキム・タクファンの「ロシア珈琲」だそうです
定子って「黒い家」に出てたユソンだったのね
全然わかんなかった(日本語と着物姿に注意力をそがれた、笑)

高宗が建てた「徳寿宮静観軒」
いつかチャンスがあったら行ってみたいです

☆国境の愛
その通りではあります
☆GABI
これが珈琲を意味するとは思わない人多いんじゃ?
そのまま「珈琲」ってタイトルでもおしゃれで好きですけどね

余談ですが
日本人が登場する時にいつも思うんだけど
なんちゃって日本人の登場はまぁいいとして
聴き取りにくい日本語を話すのもいいとして
とりあえず日本語字幕版にするときは
日本語にも字幕つけてくれないですかね
耳からの情報はないも当然ですからね
ご一考を。。。。。




GABI-国境の愛-(原題:??)  2012年  
監督:チャン・ユニョン
出演:キム・ソヨン、チュ・ジンモ、パク・ヒスン、ユソン

1896年動乱の朝鮮王朝。台頭する日本の影響力を逃れて、高宗王はロシア公館に避難し、そこで大韓帝国の建国を模索していた。一方、ロシアの貨物列車から金塊を盗んでロシア軍に囚われたイルチとタニヤは銃殺されるところを、朝鮮系日本人サダコ率いる日本軍に救われる。サダコは二人を利用して高宗王の動向を探り、朝鮮を日本支配下におくことを狙っていた。タニヤはロシア側に雇われた王室付きコーヒーバリスタとして、イルチは坂本という名の日本人に扮して、それぞれロシア公館に接近する。ただし、お互いの命を守るため、二人は決して言葉を交わせたり、お互いの目を見てもいけない。そして二人の究極の使命は高宗王の暗殺だった。二人の愛と絆が今、動乱の時代によって試される。


ヘルタースケルター

2013年02月20日 | 日本
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まさに極彩色エンタテイメント
ぜんぶ綺麗だった

好きか嫌いかで感想がわかれる映画かなぁ
私は好きです
こういう内容で芝居が下手な人がいると辛いだろうなと思うけど
贅沢なくらいのキャスティングでしたよね

寺島しのぶが流石ーって思いつつ
新井浩文のおねえメイクさんが可愛くて
綾野剛も出てるじゃないですかん
桃井かおりのいやらしさもぴかイチで
観てて飽きなかった

そして沢尻エリカがね
やっぱりこの人綺麗だなーって思った
リカちゃん人形みたい
そして理屈抜きで、素直に凄いなって思った

大森南朋と鈴木杏の説明口調の会話が全編笑えるのですが
あのクッサイ雰囲気の詩のようなセリフの意味は?(笑)

終わりかと思ったらまだ続きがありましたね
女は逞しい

合間に出てくる高校生が騒がしかったわ
最近は盛るでしょ
髪型もまつ毛も瞳も
毎日自分の容姿を盛るのって
めんどくさいだろうなーって思った(←映画の感想にあらず)




ヘルタースケルター  2012年
監督:蜷川実花
出演:沢尻エリカ、寺島しのぶ、大森南朋、綾野剛、水原希子、新井浩文、桃井かおり

完璧なスタイルと美貌を持った人気No.1モデルのりりこ。実は彼女の美貌は全身整形で作られたものだった。副作用に苦しみ整形を繰り返す彼女は、日本中から愛されながらも、後輩のこずえに人気No.1の地位を奪われるのではないかと恐れ、精神的に不安定になっていた。自分に心酔するマネージャーの羽田美知子とその恋人を利用し、こずえを陥れようと企むりりこ。そんなりりこを通じて美容整形業界の闇を暴こうとする男がいた。


火車

2013年02月20日 | 韓国
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どうして「火車」ってタイトルなのかが疑問だったけど
そのまま経済状態が苦しいという火の車って意味のようですね
原作は未読ですが焦点はそこなのかな?
自己破産や借金返済の話も出てくるけど
本作ではそれよりも主人公のイ・ソンギュンが突然失踪した彼女を探す物語
彼女を守りきれなかった後悔、愛、焦りを感じました

結婚を1か月後に控えて実家に向かう途中のサービスエリアで突然彼女が消えた
家はもぬけの殻で
勤めていた会社の履歴書は偽りで
名前さえも偽名
彼女はいったい誰なのか、、、、

もー、ドキドキしながら観ちゃうよね

キム・ミニが謎めいてて、影があって雰囲気が出てましたよね
幸せになりたかっただけ、、ってのが悲しくて

そんな彼女をまっすぐに愛してたイ・ソンギュンが
これまたよくってね

いつも思うけど、彼は作品選びが上手いよね
彼の映画で外れたことホント少ないです
で、けっこういろんな役を演じてるけど
それぞれがすごく嵌ってる

一緒に捜索してくれた元刑事の親戚のお兄さん
強力班刑事だっただけに、切れ者らしき表情も垣間見せつつ
肝心ところで相手を逃がしたりして
賄賂で刑事をクビになった無職中の焦りとか劣等感や無能感も漂わせてて
それも面白かった

自分も人生を失いつつあるギリギリのところで生きているから
ソニョンが他人のように思えなくなっていたんでしょうかね
でもあそこでガタイの大きい男性が女性をを取り逃がさないでーって
思っちゃっいました

あんなに愛されてたのに
どうしてこういう結末になるんだろ
愛してるからこそ身を投げたのかなぁ
悲しいラストでした

面白かったです



火車(原題:??)  2012年
監督:ピョン・ヨンジュ
出演:イ・ソンギュン、キム・ミニ、チョ・ソンハ

結婚一か月前、両親宅へ行く途中、サービスエリアに寄ったムンホ(イ・ソンギュン)とソニョン(キム・ミニ)。コーヒーを買いに行ったムンホを待っていたものは、ドアが開いたままの車だけだ。繋がらない携帯電話、痕跡もなく彼女が消えた。彼女を探すために前職が強力班刑事で親戚の兄ジョングン(チョ・ソンハ)の力を借りるムンホ。しかし、家族も友人もいない彼女のすべては嘘だ。失踪当日、銀行口座から残金をすべて引き出し、住んでいた家の指紋までも消していたソニョンの行動に単純な失踪事件ではないことを悟るジョングンは、彼女が殺人事件と関わりがあることを知る。


桐島、部活やめるってよ

2013年02月18日 | 日本
学校内の誰もが認める“スター"桐島の退部のニュースが校内を駆け巡った。連絡がとれずその理由を知らされぬまま退部に大きな影響を受けるバレーボール部の部員たちはもちろんのこと、桐島と同様に学校内ヒエラルキーの“上"に属する生徒たち、そして直接的には桐島と関係のない“下"に属する生徒まで、あらゆる部活、クラスの人間関係が静かに変化していく。校内の人間関係に緊張感が張りつめる中、桐島に一番遠い存在だった“下"に属する映画部前田が動きだし、物語は思わぬ方向へ展開していく。




これぞまさに群像劇
リアル学園群像劇
原作も面白いらしいけど、こんな風に映像化できることが驚きです

事件が起きないんだよね
桐島が部活を辞めたって情報だけ
最後まで桐島は登場しなかった

最初は、これって誰も演じてないよねって思って
繰り返される金曜日に何を観せられてるのか
正直なところ戸惑った
神木くんが登場してやっとひと安心というか
芝居できる人がでてきてくれてやっと落ち着いて集中できました

学生時代のイケてる連中とそうじゃない連中
運動部と文化部と
身長が高くてカッコいい男子とそうじゃない男子と
可愛い女子とそうじゃない女子と

あるよね
ある意味学校内格差
もー身につまされすぎて胸が痛いです
女子の得も言われぬ牽制の飛ばしあいは、怖い怖い怖い~

最後の前田君(神木隆之介)のカメラを通して観る世界がアクセントになってて
なぜか爽快だった

多分、またいつもの金曜日がやってくる
その繰り返しで彼らは高校を卒業していくんだよね
私もそうして学校を卒業した

何も起きなかったのに
なんでかなぁ
切なくなる、そんな映画だった

斬新なつくりの映画
面白かったです


桐島、部活やめるってよ  2012年
監督:吉田大八
出演:神木隆之介、橋本愛、大後寿々花、東出昌大


天地明察

2013年02月18日 | 日本
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出演者が豪華だった
登場時間は短くてもそれぞれキャラクタがしっかり描かれて話を繋いでた
 
2時間20分
映画としては長いけど、原作があるからギリギリ削ってこれが限界だったんでしょうね
原作は読んでないけど、どうしてもダイジェストの要素はあるんだろうと感じました

暦が主役だしね
難しい算術の話がもっと出てくるのかと思ったけど
そうでもなくて
日本独自の暦を作り上げて認知されるまでの話を
奇をてらうことなく真面目で作り上てたって印象でした
裏をかえすと、ちょっと退屈でもあるけど
それがいいんじゃないですかね、きっと

数学や星に夢中になる
主人公安井算哲が楽しそうだったなぁ

宮崎あおいさん
最近こういう奥様役が多いよね
しっかり者でいろんな人の内助の功してる
誰と組んでもピッタリはまります

岡田君は、んーー期待したけど
可もなく不可もなく
横山君にはちと荷が重そうだった




天地明察  2012年
監督:滝田洋二郎
出演:岡田准一、宮崎あおい、佐藤隆太、市川猿之助

江戸時代前期。安井算哲(岡田准一)の生まれた安井家は将軍に囲碁を教える名家であるものの、算哲自身は出世欲のない不器用な男だった。星の観測と算術の問いを解くことが好きで、あまりにも熱中しすぎて周囲が見えなくなることもしばしばだった。算哲は形ばかりの勝負となった囲碁に次第に疑問を抱き、真剣勝負の場に身を置きたいとの願いを持つようになる。そんな算哲を、将軍・徳川家綱の後見人である会津藩主・保科正之(松本幸四郎)は暦の誤りを正す任に抜擢する。800年にもおよび使われてきた中国・唐の時代の暦がずれてきたため新しい暦を作るというこの計画には、星や太陽の観測をもとに膨大な計算を必要とし、さらには本来なら朝廷の司る改暦に幕府が口を出すという朝廷の聖域への介入という問題をはらんでいた。算哲は師や友人、算哲を慕いやがて妻となったえん(宮崎あおい)や、彼のよき理解者であった水戸光圀(中井貴一)らに支えられながら、この難関に誠実に取り組んでいく。


脳男

2013年02月14日 | 日本
面白かった

いきなりエグいもんなぁ
覚悟しろってことか
苦手な人は無理かも
試写で退席した人がいたって聞いたけど、そうかもね
でもグロテスクに描写してるわけじゃないんですよね
直前で止まってて、あとは想像させてる
それが逆に怖いんだけど

ドッカンドッカン爆発するし
人も死んじゃうし
バイオレンスに迷いがなくて気持ちいい

でも面白かった最大の理由は
生田斗真がはまり役だった
感情の現れない表情
綺麗な顔立ちと鍛えられた肉体が美しい
日本映画でこういうダークヒーローっていたかな

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途中、なかだるんだ
刑事・茶屋(江口洋介)にちょっと引っ張られた感あり

犯人探しの過程で鈴木一郎(生田斗真)の出生の秘密の謎に迫るんだけど
そこがねぇ
ちょい説明しすぎで、逆にリアリティがなくなってる
孫を脳男と呼ばれる殺人マシーンに育てるって
うなずける?(笑)
家族を殺された憎悪から派生した感情で理解できると思うんだよね
脳男は生まれながらに特殊な能力をもっているのだから

ダークヒーローとダークの闘い
爆破犯の緑川紀子(二階堂ふみ)を納得できる存在として
もっと時間をさいて描いた方が面白いよね
常軌を逸した雰囲気は伝わってきたけど
レズビアンな描写って必要あるかなぁ
(相手の子の目の周りが黒いのは何故だろう、、って関係ないことに気がそがれた、笑)

二階堂ふみと染谷将太の若いヒミズコンビが頑張ってました
演技力があるだけに二階堂のぶっ飛び方が走り過ぎてた感じがあって
緑川が時間をさいて描かれてたらもっと面白かった気がする

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最愛の家族や友人を理由もなく殺された時
犯人(悪)を赦せるのか赦せないのか

茶屋(江口洋介)は赦せなかった
精神科医の鷲谷(松雪泰子)は赦すことで自分の生きる道を模索して生きてきたけど、、

人は悪を裁けない
神ではないから
でも脳男はそこを軽々と飛び越えて裁こうとする
善悪を超えて惹かれるものがあるよね

感情のない脳男が最後に見せた表情にゾクッとしちゃいましたね
あれ、これ続編あり?って思って終わったんだけど
いつか又
もう一度、斗真君の脳男が現れたら観るぞって思った
(もっと観たかったってことね)

エンディングロールの曲がピッタリでカッコよかった
※キング・クリムゾン「21世紀のスキッツォイド・マン」
1969年10月、43年前にリリースされた曲だそうです →



脳男  2013年  
監督:瀧本智行
出演:生田斗真、松雪泰子、江口洋介、二階堂ふみ、染谷将太

都内近郊で無差別連続爆破事件が頻発し、路線バスが爆破される。乗客が全員死亡したその犯行に使われたのは、舌を切り取られた女性の全身に爆薬を巻きつける“人間爆弾”。動機不明の異常な事件を担当する刑事の中に、粗暴だが人一倍正義感の強い茶屋(江口洋介)がいた。犯人のアジトを突き止めた彼が現場に踏み込み一人の男を確保する。その男(生田斗真)は、“鈴木一郎”と名乗った以外、一切身元不明。爆破の共犯者と見なされ、精神鑑定を受けるが、担当医師の鷲谷真梨子(松雪泰子)は彼の態度に違和感を覚える。平均的過ぎる受け答え、正確過ぎる生活行動。その様子を観察した真梨子は、一郎の過去を調べ始める。本名は入陶大威(=いりすたけきみ)。幼い頃に轢き逃げ事故で両親を亡くした彼は、大富豪の祖父・入陶倫行(=いりすのりゆき)に引き取られる。ところが、倫行は息子夫婦を失った怒りから、並外れた知能を持つ一郎を、人間らしい感情を持たず、正義のために犯罪者を抹殺する殺人ロボットに鍛え上げたのだ。そんな彼は周囲から“脳男”と呼ばれるようになっていた。だが真梨子は、どんな人間でも必ず人間性を取り戻せると信じていた。一方、茶屋も“一郎は犯人を殺そうとしたのではないか”という仮説に辿り着く。そんな中、一郎を移送していた護送車が、緑川紀子(二階堂ふみ)と水沢ゆりあ(太田莉菜)の2人組に襲われる


スパイ

2013年02月14日 | 韓国
コードネーム:キム課長
不法バイアグラを販売しながら家の保証金の値上がりに苦しむ平凡な家長
裏の顔はスパイ歴22年目のスパイのリーダー
コードネーム:カン代理
生活に負われながら駆け回る不動産屋のおばさん
裏の顔はロケーション専門の女スパイ
コードネーム:ユン顧問
公務員を名誉退職してからは公園で時間をつぶす独居老人
裏の顔は身分偽装専門スパイ
コードネーム:ウ代理
牛を育て、韓米FTAには絶対反対の姿勢を崩さない農業青年
裏の顔はハッキング専門スパイ

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前半はコミカル風で、ほのぼの系
スパイだけど韓国の生活に溶け込み
精一杯それぞれの暮しを営んでる

バックに流れる音楽が好きだわ
チョット田舎くさくて演歌チックで懐かしい感じ

それにしてもキム課長、本国からの暗号の解読がずいぶん旧式です(笑)
地図の隠し方 (引き出しの上に貼り付ける)
隠し金の隠し方(天井裏)
すべてにおいてほのぼのしてる(スパイとは程遠い)

ゆったりと1時間ほど(上映時間のほぼ半分)かけて
登場人物の紹介が終わると急にジャンルが一変します

いきなりなシリアス路線に
えーー!そんなマジな映画だったの?

ユン顧問が味方に切られて見捨てられて、、、
いつもニコニコしてたユン顧問だから余計に切ないよ

本国から亡命した要人の暗殺計画
暗殺っていうけど
光化門で無垢の国民を巻き込む大銃撃戦
もうこりゃテロの範疇じゃん
ドラマアイリス並み~
しかし、こんなにドンパチやったらとりあえず警察に囲まれないですかね

人がたくさん殺されて、、そういう映画だったの?と正直なところ戸惑いました

最後は息子(家族)を救うために必死に走るお父さん(キム課長)
スパイも人だってことよね
家族を愛して暮すことが国家より優先される
(そりゃそうです)
そしてまたあの音楽が流れて
ほのぼの系に戻ってラストを迎えます

ん~~
ほのぼの系に戻るには、途中死んでいった人が多すぎる気がする
何でもない日常生活に非日常的なものが潜んでるってこと?
ま、スパイなんですからそーいうことよね
っつか、あの銃撃戦に関わったスパイが韓国で日常生活に戻るって
あるのか、、、、謎

長年潜伏して生活型スパイとなった彼らの日常がテーマなのは面白いと思うんだけど
どこで感動したらいいのかちょっと迷う

ミョンミンさん、ヘジンさん、ヨム・ジョンアさん、ヒボン先生、マンシクさん
演技派俳優勢ぞろいなんですよね
たとえば中盤のシリアス路線がすっぽりなくなったとしても
ほのぼのした音楽とともに楽しませるくらいのメンバーが揃ってる気がするんですよね
私は前半のペーソスあるスパイの暮らしが好きだったわ



スパイ(原題:??)  2012年
監督:ウ・ミノ
出演:キム・ミョンミン、ユ・ヘジン、ヨム・ジョンア、ピョン・ヒボン
   チョン・ギョウン、チョン・マンシク

身元がばれることよりも物価上昇に怯える“生活型スパイ”たちの前に、血も涙もない北朝鮮最高暗殺者チェ部長が現れた。彼らに下された10年ぶりの暗殺指令。果たして彼らの作戦は成功するのか。日々の生活に精一杯の“生活型スパイ”たちの思いもよらない二重作戦が今始まる。


ペースメーカー

2013年02月14日 | 韓国
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他の選手のために最高のタイムがでるようにペース配分の役割をするペースメーカー
自分のためじゃなく人のために走るんだけど
マノは人生においても弟のペースメーカーなんですよね

早くに両親を亡くし
親代わりとして自分のことは犠牲にして生きてきた
それが正しいと疑いもしなかったのに
弟はそんな兄がずっと負担だった

そこがこの物語の骨子かなぁ
こんなに大切にされてるのにどうして弟が兄を嫌うのか
理由がわからなくて
負担だったと明かされても、それが理由なんだと納得まではいまひとついかなくて
そこにもう少し情が感じられたら良かったかなぁ

国民的人気の女子棒高跳び選手ジウォン(コ・アラ)は選手仲間として励まし合う関係
好きなことと上手にできること、どちらを優先するかとマノに言われた言葉をきっかけに
スランプを乗り越えていく

マラソンのパク監督(アン・ソンギ)とのエピソードは
メダルと取るために冷徹な判断を下す監督とペースメーカーとして期待された選手という関係性以上の広がりを感じなかった

クライマックスのロンドンオリンピックのマラソンが最大の盛り上りなんだけど
ご都合主義的になっちゃいましたね
逆効果よね
シンプルにひたすら走ったほうが素直に感動できたような気がします

マラソンランナーとしてのミョンミンさんの走りは見事
素人目でも綺麗に走っていると思いました




ペースメーカー(原題:??? ???)  2012年
監督:キム・ダルジュン
出演:キム・ミョンミン、アン・ソンギ、コアラ

有望なマラソン選手だったマノは、足にケガを負って以来、ペースメーカーを引き受けてきた。引退後チキンの宅配で生計を立ててきたマノにマラソンの韓国代表監督が再びペースメーカーにならないかと声をかける。マノの任務はロンドンオリンピックで、マラソンの優勝候補ユンギを金メダルに導くこと。足に爆弾を抱えているマノは、そのために30キロまでしか走ることを許されない。大極旗をつけて走る最後のチャンスだとナショナルチームの練習に参加する。