キム・ギドク作品はたくさん観たけれど
好きなのは、「悪い男」「受取人不明」「サマリア」「うつせみ」
彼の作品は現実の社会を拒否し遮断する。
自分が消えてしまい意識だけがむき出しになる感覚。孤独。
孤独ゆえに不思議な安らぎがある。
拒みたいのに陥る。
それがキム・ギドクの世界。
ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した作品なのでとても楽しみにしていました。
舞台は拝金主義の弱肉強食社会。
金が返せないものは障害者になり保険金で返済する。
取り立て屋のカンドは肉を頬張る。(怖いよ~)
そこに現れた母と名乗る女性。
家族を持たずに育ってきたカンドは初めは拒否するが
やがて母の存在を感じ今まで持たなかった感情が覚醒する。
しかし、その先に待っていた事実は、、、、という話。
子を愛するゆえの母の行動と
母を求める息子の姿
ラストシーンが衝撃的なんだけど
野獣のように生きていた息子の魂は救われたということなんだろうか。
金がすべての社会の人間の罪を彼は背負ったとも言える?
(ここは人それぞれで捉え方が全然違うんだろうな)
キドク作品としてはとてもわかりやすいものでした。
わかりやすい、わかりにくい、が善し悪しの基準ではないですが。
作品としては楽しめたけど
冒頭に書いたキドクワールドの魅力が
現実の社会を拒否し遮断する不思議な安堵感だとすると
そういう意味では、これは現実社会の中で起きている物語だと思った。
嘆きのピエタ(原題:피에타) 2012年
監督:キム・ギドク
出演:チョ・ミンス、イ・ジョンジン
身寄りもなく一人で生きてきたイ・ガンド(イ・ジョンジン)は、極悪非道な借金取り立て屋として債務者たちから恐れられていた。そんな彼の前に母親だと名乗る女性(チョ・ミンス)が突如現われ、当初は疑念を抱くガンドだったが、女性から注がれる愛情に次第に心を開いていく。生まれて初めて母の愛を知った彼が取り立て屋から足を洗おうとした矢先、女性の行方がわからなくなってしまう。
好きなのは、「悪い男」「受取人不明」「サマリア」「うつせみ」
彼の作品は現実の社会を拒否し遮断する。
自分が消えてしまい意識だけがむき出しになる感覚。孤独。
孤独ゆえに不思議な安らぎがある。
拒みたいのに陥る。
それがキム・ギドクの世界。
ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した作品なのでとても楽しみにしていました。
舞台は拝金主義の弱肉強食社会。
金が返せないものは障害者になり保険金で返済する。
取り立て屋のカンドは肉を頬張る。(怖いよ~)
そこに現れた母と名乗る女性。
家族を持たずに育ってきたカンドは初めは拒否するが
やがて母の存在を感じ今まで持たなかった感情が覚醒する。
しかし、その先に待っていた事実は、、、、という話。
子を愛するゆえの母の行動と
母を求める息子の姿
ラストシーンが衝撃的なんだけど
野獣のように生きていた息子の魂は救われたということなんだろうか。
金がすべての社会の人間の罪を彼は背負ったとも言える?
(ここは人それぞれで捉え方が全然違うんだろうな)
キドク作品としてはとてもわかりやすいものでした。
わかりやすい、わかりにくい、が善し悪しの基準ではないですが。
作品としては楽しめたけど
冒頭に書いたキドクワールドの魅力が
現実の社会を拒否し遮断する不思議な安堵感だとすると
そういう意味では、これは現実社会の中で起きている物語だと思った。
嘆きのピエタ(原題:피에타) 2012年
監督:キム・ギドク
出演:チョ・ミンス、イ・ジョンジン
身寄りもなく一人で生きてきたイ・ガンド(イ・ジョンジン)は、極悪非道な借金取り立て屋として債務者たちから恐れられていた。そんな彼の前に母親だと名乗る女性(チョ・ミンス)が突如現われ、当初は疑念を抱くガンドだったが、女性から注がれる愛情に次第に心を開いていく。生まれて初めて母の愛を知った彼が取り立て屋から足を洗おうとした矢先、女性の行方がわからなくなってしまう。