「そこのみにて光輝く」の呉美保監督。
上映中に迷いながら行きそびれてた作品でございました。
いじめ、モンスターペアレント、子供の貧困、虐待、育児放棄、痴呆症、障害
誰かが悪人ってわけじゃないんだけど、、生きづらいです、、、大人も子供も。
昔ね、2年間くらい授業の補助で小学校で仕事したことあったんですよ。
いやぁ、小学校の先生はほんっとに大変、
先生によってクラスの雰囲気も全然違うんですよね。
ここはジャングルかと思ったもん(マジで)
子供に向き合うことを生涯の仕事とする先生を素直に尊敬しております。
新米教師の岡野先生が、そんな現実に対していかにもな新米ぶりだったので、
当初イライラしちゃいましたけどね。
さらに仕事で忙しい彼女といる時ののほほん感、
こいつホントになんもわかっちゃないじゃん!って
でも気持ちが優しくて素直な人だってことが、
先生としての一番大事なことなのかもしれない。
岡野先生のクラスの話と、
雅美の娘との話と、
一人暮らしのおばあちゃんと自閉症の男の子との話が、
重なることなく進んでくんだけど、
でもどこかでつながっていて、
その先にはきっと道は開けてる(開けていてほしい)
たぶんですけど、池脇千鶴と高橋和也って(役名わかんない)、たぶん夫婦よね。
きっとそうだ、そうでなくちゃ(笑)
戦争で亡くなった弟さんにキャラメルを食べさせてあげられなかったことを悔やんでるおばあちゃんが、
弟と弘也くんを重ねてキャラメルを上げるシーンは良かったですね。
幸せの定義を自閉症の弘也くんが教えてくれた。
終わり方も好き。
いろんなことあると思うけど、岡野先生はきっと良い先生になるよね。
坂道にあって、その先に観覧車と海が見える家。
小樽だったのね(今知りました)
おばあちゃんの家のロケーションが好きでした。
きみはいい子 2014年
監督:呉美保
出演:高良健吾、尾野真千子、池脇千鶴、喜多道枝、高橋和也、富田靖子
新米教師の岡野(高良健吾)は、ひたむきだが優柔不断で、問題があっても目を背け、子供たちから信用されていない。雅美(尾野真千子)は夫の単身赴任で3歳の娘と2人で生活し、娘に暴力を振るってしまうことがあった。一人暮らしの老人あきこ(喜多道枝)はスーパーで支払いを忘れ、認知症を心配するようになる。彼らは同じ町で暮らしいた。