きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

インサイダーズ/内部者たち

2017年03月30日 | 韓国



前情報なしで、イビョンホンがでるんだーくらいの知識で観始めたら、
最初がちょっとわかりにくかったのは、
単純に私が頭ワルイカラ?(笑)
韓国映画って登場人物の名前に慣れるまでのハンデありますからね(いまさらな話←)

で、最後まで観たら

おもしろかったーー☆

観終ってから、もう一度最初の場面を観たら、
超納得で、ぜんぜんわかりにくくなかった。(だから)
こんなに面白いなら上映時間130分でも納得する、うん。


コネと学歴なしで韓国で生きていくことは難しいのね。

政界と財界とマスコミが組んだら怖いものなしだろうし、いや恐ろしい。
架空の話とは思えない、現実に今も起きてそうな話だし。

R指定にも関わらず900万人超の歴代No.1を記録したらしいけど、
理由がわかりますよね。
ラストがね、快感~~!だもん
相当なカタルシスじゃないんでしょうか、観終ってスッキリです☆

自分の子供たちの時代には、誰もが平等なチャンスがある国にしたいって熱く語るところ
頷いた人多いのかもしれません。
チョ・スンウは可愛い顔して硬派な役が似合う。

そしてイ・ビョンホン。
彼自身にそんなにときめいたことはないけど、
作品を観て、上手いなーって思うこと何回かあった。
『甘い人生』とか『純愛中毒』とか好きよ。(情報が古い)

今回も改めで思ったけど、
イ・ビョンホンはチャーミングね。
憎めない、可愛らしさを醸し出してました。



なんかインスタントラーメンが食べたくなった(^o^)




インサイダーズ/内部者たち  2015年  ☆☆☆☆ 
監督:ウ・ミンホ
出演:イ・ビョンホン、チョ・スンウ、キム・ホンファ

大統領選を控え、ミレ自動車のオ会長(キム・ホンパ)は与党新正党のチャン・ピル(イ・ギョンヨン)に大金を投じて政治をも牛耳ろうと画策していた。裏でその糸を引いていたのは祖国日報主幹のイ・ガンヒ(ペク・ユンシク)だ。ある日、彼の裏の仕事を請け負っていたアン・サング(イ・ビョンホン)に、極秘の裏金ファイルを回収するよう指示が下る。

秒速5センチメートル

2017年03月27日 | 日本


こういうアプローチのアニメ映画もあるんだなぁ。
観終った感じが、短編小説を読み終えたような気分でじんわりする。

子どもの頃は物理的な距離は越えられなくても、
大人になればなんとでもなる距離。
どうして結実しないんだろうと思いながら観てたけど、
たぶんそこじゃないんだろうな。

初恋というか、恋愛の話のようでいて、
実は自分とどう向き合っていくか、どう生きるかって考えてた、
そういう話のような気がして、
もう忘れてしまいそうなあの頃の自分の話。

だからすごく切ない。

ちょっと中二病的な感じもあって、
永遠に切ないんじゃない、こういうの。

絵が綺麗だった。




秒速5センチメートル  2007年
監督:新海誠

小学校の卒業と同時に離ればなれになった、遠野貴樹と篠原明里。そのとき、二人の間には二人だけの特別な想いが存在していた。しかし、無情にも時だけが過ぎてゆく……。そんな日々を重ねたある日、ついに貴樹は明里に会いに行くことを決意。訪れた約束の日、チラホラと舞う雪がスピードを増し、辺りを白く包んで行った。

殿、利息でござる!

2017年03月26日 | 日本


磯田道史の『無私の日本人』の一編『穀田屋十三郎』が原作。
この方『武士の家計簿』の作者でもありテレビでよくお見かけしますね。
実話だったんですね、最後に現代の様子が流れたので格別な気持ちになりました。

『予告犯』
『みなさん、さようなら』
『映画怪物くん』
『ちょんまげぷりん』
『ゴールデンスランバー』
『ジャージの二人』
中村義洋監督で観た過去作品の中では『みなさん、さようなら』と『ちょんまげぷりん』が好き。
おーちゃんの『忍びの国』が夏に公開されるのが楽しみで仕方ないです。

タイトルつけたもん勝ち!
貨幣をちょんまげにしたポスター考えた人勝ち!
お殿様に羽生結弦選手をキャスティングした人勝ち!

これでかなり興行的に成功したんじゃないですかね。

かといってギャップで駄目だったというわけでは決してなくて、
逆に素晴らしくて、
イメージより遥かに真面目で、硬派な内容でした。

原作が『無私の日本人』だけあって、
私利私欲を捨て、村を救うために団結する人たちの物語。
日本人の遺伝子にはきっとこういう心意気はきっとまだ残ってるんじゃないかと思うけど、
でもそれは今どこを探したらあるのかって思うし、考えさせられましたね。

前半がちょっとテンポが遅くて眠くなりそうだったけど、
後半は涙ぐむ場面もあって、
親が見せる姿はちゃんと子に受け継がれるんだって件は、
最近そういうの身につまされて仕方ないワタシです。

最後にご登場あらせられた羽生結弦お殿様の
すべて綺麗にかっさらっていくオーラが笑えるくら見事でした。




殿、利息でござる!  2016年
監督:中村義洋
出演:阿部サダヲ、瑛太、寺脇康文、きたろう、千葉雄大

江戸中期、財政の逼迫(ひっぱく)した仙台藩が領民へ重税を課したことで破産や夜逃げが続出し、小さな宿場町・吉岡宿は困窮し切っていた。このままではダメだと考える商人・穀田屋十三郎(阿部サダヲ)と同志たちは、藩に金を貸し付け毎年の利息を住民に配る「宿場救済計画」を考えつく。町の存続を図るため、前代未聞の金貸し事業を成功させるべく、彼らは私財を投げ打つ。

アシュラ

2017年03月21日 | 韓国
なんなんすかね、急に怒涛の韓国映画?(笑)
「お嬢さん」「コクソン」とくれば観ないわけにはいかないっしょ「アシュラ」
行ってきました。
3本とも面白かったけど、正直今回が一番面白かったです。

キム・ソンス監督、同名で二人いらっしゃいますから、MUSAの方の監督さんね。
私が前に観たのは「英語完全征服」ですからね、ジャンル違い過ぎ、ふり幅広すぎ(笑)
今回がぶっちぎりの面白さでした。

新宿武蔵野館で上映のみ。
日曜日だったから家を出る前に念のためにネットでオンライン予約して行って正解。
到着した頃はソールドアウトでした。よかった☆
「お嬢さん」も新宿のTOHOシネマズで観る予定が満席だったので急きょ立川のシネマシティに。
韓国映画キテマスネ~(^o^)



暗くて重くて、
痛くて辛くて、
出口が見えない、
あるのは暴力だけ、
支配するものとされるもの、
喰うか喰われるか、
結局みんな喰われちゃうのよ、そんなとこで生きたい?っていう、
そして救いようのない終焉、
まさに韓国ノワールの典型のような内容なんだけど、
面白かったわー。

最初にアンナム市の全景を空から映すのね。
ゴチャゴチャと家が密集してどよーんとして主人公が「人間が嫌いだ」って言う。
わかるわぁ、この街じゃなところで暮したいけど、できないのよね、
地獄であっても、ここで生きていくしかない人たちの話だから。

情報なしでいくからさワタシ、久しぶりのチョン・ウソンだったなー。
イケメンさん興味ないからそーでもなかったけど、
年齢重ねて渋くてカッコよくなった福山雅治のイメージかな
カッコいいなって思った。
ほぼ男性だし、おじさんだし、血まみれ率高いし、
そんななかでチョン・ウソンのイケメンがかなりの清涼感で助かりました。

一番の見どころは雨の中のカーアクション。
あれは凄かった。
韓国映画ってカーアクションがすごく上手いけど、
最高に凄まじかった。
息を詰めて観てました。

ドギョン(チョン・ウソン)の顔が怒りで真っ赤に膨れ上がった(ように見えた)
あれこそ阿修羅。
でも阿修羅と化して突っ込んでって、向かうところは結局そうだよね、
そうなるしかないよね。
韓国ルノワールだわ、、、

弟分のチュ・ジフンとの関係が切なかったね。
あそこはちょっと泣いた。
破滅へ向かうしかない男たちの哀しさ。

迷いがなさ過ぎて、音楽もカッコいいもんだから、
ラストは清々しささえ感じました(感覚おかしい←)

Satan Your Kingdom Must Come Down





  キム・ソンス監督作品
  ⇒ 英語完全征服  2003年
  ⇒ MUSA-武士- 2001年

 


アシュラ(아수라)  2016年  ☆☆☆☆☆
監督:キム・ソンス
出演;チョン・ウソン、ファン・ジョンミン、チュ・ジフン、クァク・ドウォン、チョン・マンシク

アンナム市の市長という立場を利用し、利権をむさぼろうと犯罪を繰り返すパク・ソンべ(ファン・ジョンミン)。刑事のハン・ドギョン(チョン・ウソン)は、末期ガンに侵された妻の治療費稼ぎを理由にその処理を請け負っていた。市長検挙に燃える検事キム・チャイン(クァク・ドウォン)と検察捜査官ド・チャンハク(チョン・マンシク)は、彼を脅迫して捜査への協力を迫る。ドギョンは市長と検事たちの間に立たされる。

哭声/コクソン

2017年03月21日 | 韓国


パク・チャヌク監督の「お嬢さん」に続いて観てまいりました
ナ・ホンジン監督の「コクソン」

濃いわ~~~濃厚だったわ~~~凄かった!

翻弄されまくりました、超~楽しかった☆

最初はのんびりした感じの警官のお父さんがでてきて、
娘にあらぬ場面を見られたりして、ちょっと笑えるテイストだったのが、
まさかあんな展開で終わるなんて夢にも思わなかった。

殺人現場の描き方が韓国映画は容赦ないですからね。
うえーうえーって思いながら観てたら(意外と楽しんでるワタシ)
ふんどし姿の國村隼氏が、、、出現。
セリフはほとんどなくて、日本語でぼそぼそって話すくらい。
それでも、んまーーーすんごい存在感でした。

事前情報ゼロだったので途中から出てきた祈祷師がファンジョンミンでびっくり。
思わず「おっ!」って言っちゃった。
カッコよく登場かと思ったら、この祈祷師が胡散臭くてね。
ゲロゲロな状態なのに何か笑えるって言う、、、
変な表現だけど、実際観たらそういう感じが一番ぴったりなんだから(笑)

サスペンスかなって思ったら
オカルト?
ホラー?
えーーーゾンビ映画だったの?


カオスです 

混沌です



私はね、異質なものを受けれられない村人の話じゃないかと思ったのよ。
異様な姿の日本人は脳内でそう見えているのではないかと、
殺人はきっと感染症かなにかで狂ったことが原因で、だから早く医者に行けばいいのにって思ってた。

それにしても謎な部分が多くてね、
スッキリと理解できない部分を誰か考察してくれーーってツイッターで呟いたもんね。


そしたら、

國村さんはイエスキリストだって考察している方がいらして

なるほと、、、

宗教は全くの無知で詳しくないので、
非常に感覚的な発言になってしまうのですが、
私の中ではそれが一番すっきりと納得だった。

もちろんいろんな感想を持ってる方がいて
彼は悪魔だったって意見もあったし、

たぶんそれぞれいろんな感想があって、
どれが正解って決めつけられない作品なんじゃないですかね。

普通の中学生みたいな娘役のキム・ファニちゃんの神憑り的な怪演に驚きました。




ナ・ホンジン監督が僕の出演した映画を見て、「この役者が欲しい」と言ってくれたらしくて。台本とともに『チェイサー』と『哀しき獣』のDVDが送られてきて、その後、監督が日本に来てくれて、映画について話し合い、じゃあ、やりますか、となったんです」

映画『哭声/コクソン』國村隼インタビュー「この作品は、自分の中でも特別な1本」

國村隼さん、カッコいい~♪

   ナ・ホンジン監督作品
    ⇒チェイサー 2008年(追撃者)
    ⇒哀しき獣 2010年










哭声/コクソン(곡성) 2016年 ☆☆☆☆☆
監督:ナ・ホンジン
出演:クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、國村隼、キム・ファニ

警察官ジョング(クァク・ドウォン)が妻と娘と暮らす平和な村に正体不明のよそ者(國村隼)が住み着いて以来、住人たちは彼のうわさをささやいていた。やがて、村で突然村人が自分の家族を手にかける事件が発生する。犯人には、濁った目と湿疹でただれた肌という共通点があった。

お嬢さん

2017年03月10日 | 韓国

*日本のポスターの方がインパクト強し*



日本の統治下時代の朝鮮半島の話。

ハ・ジョンウが、キム・ミニが、日本語で話し始めてビックリ。
韓国語も交じるけど、日本語の方が多かった。
かなりお上手で聞き取れないことはなかったけど、
今の日本ではほとんど耳にしないような言い回しを片言で聞く不思議さ。
テレビでは言っちゃいけない言葉もあったよな、
〇〇〇とか〇〇〇とか(書けない)、子どもに言わせて大丈夫?
なぜ映倫通った?(笑)

官能小説を片言の日本語で朗読って、なんとも言えない摩訶不思議さ。
そういう意味で、本国の上映と日本の上映はかなり捉え方違わないですかね。

でも、そんなところも含めて面白かった。

監督が「自由に感情に任せて動く同性愛者を描きたかった」ってインタビューで答えてたけど、
それはもうかなりの完成度の高い、綺麗でエロ~~いシーン満載でした。
女性のベットシーンって優しくて綺麗よね。
旦那と観るとちょっと恥ずかしいけど、女友達となら大丈夫なレベル、、かな。
日本の春画もでてきて、私はそのエロチックさは嫌いじゃない。

それに対して男性の欲望が、かなり面白いっていうか、変態。
貴族のおじさまたち、ど変態です。

ラストの〇〇〇切り取られなくてよかった、、って笑うしかない。
でも○○は切り取られてますから、痛いよ~~(書けない~~)

エロと変態とゲスがごちゃまぜになっててお腹いっぱいです。
映像が綺麗で耽美的。

物語は3部構成になっていて、一部の終わりでビックリ!
その後二転三転して面白かった。

オールドボーイほどの強烈さはなかったけど
パクチャヌク監督らしい作品でした。

「抑圧されている状況の中で戦う女性こそが魅力的だと思っている」




お嬢さん(아가씨)  2016年  ☆☆☆☆
監督:パク・チャヌク
出演:キム・ミニ、キム・テリ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン、キム・ヘスク、ムン・ソリ

日本の統治下にあった1930年代の韓国。詐欺師集団に育てられた少女スッキ(キム・テリ)は、伯爵の呼び名を持つ詐欺師(ハ・ジョンウ)から美しい富豪令嬢・秀子(キム・ミニ)のメイドという仕事をあてがわれる。彼女とそのおじが暮らす豪邸に移ったスッキだが、伯爵は彼女の助けを得て秀子との財産目当ての結婚をしようと企んでいた。

ヒメアノ~ル

2017年03月09日 | 日本



怖いよ~~


怖いけど凄いよ~~


あぁぁぁぁ そんな感想しか書けない私をどうかお許し下さい(涙目)


森田剛くんが凄かった(まだ凄いしか言ってない)

ヤバい人にしか見えない、街ですれ違いたくない、速攻逃げるわ。

彼の出演作、記憶にあるのは「人間失格」くらい、活動の中心は舞台だもんね。
もっとたくさん映画で観られるようになったらいいのに。




濱田岳くん、絶対童貞にしか見えなかった(子供いるのに)
童貞だったくせにチャレンジしたがるところがなんかもう、、
前半は若干ラブコメ風でもあったけど、なんか怖かったわー。

ユカちゃんは可愛い顔してあれなんだけど←
だからこそ岡田くん(濱田岳)みたいな子が好きなのね。
最後はちゃんと助けに来てくれたもんね、そこは納得。

「ヒメアノ~ル」のタイトルが出るタイミングが絶妙でした。

なんだかんだ言って一番変だったのはムロツヨシさん。
不気味だよ、危ないでしょ。でも結果いい人だったのね(←でも変)




後半は、もう、、もう、、もう、、
こういうのが苦手な人にはけっこうなしんどさです。
苦手ではない私でもげーって思う場面がたくさんあった。
(よく作られてるなぁって思って確認したいけどもう一回観る気力がない)

何のために殺すのかわからない。
これが一番怖い。
森田(森田剛)の内面が全くわからない。
狂気だよね、正気さはない。

だからこそ、ラストの意味が本当に切なく悲しかった。

誰も森田を救ってあげられなかったのか。

タイトルのヒメアノ~ルは小型のトカゲのことで、
「強者の餌食になる弱者」のたとえだそうです。

そうかもしれないけど、
現実がきれいごとだけではないことはわかるけど、
それにしても、それにしても、

ラストに登場する白い犬が悲しかった。
生まれた時はみんな無垢だったはずなのに、、


「人が見てゾッとするようなものを撮りたい」
吉田恵輔のインタビュー記事の言葉。

そうですよ、そういう意味で、これはもう最高傑作だと思います。



ヒメアノ~ル  2016年  ☆☆☆☆☆
監督:吉田恵輔
出演:森田剛、濱田岳、ムロツヨシ、佐津川愛美

普通の生活に焦燥感を抱くビル清掃会社のパートタイマー岡田(濱田岳)は、同僚からカフェの店員ユカ(佐津川愛美)との恋の橋渡し役を頼まれる。彼女が働くカフェへと足を運んだ岡田は、高校時代の同級生・森田(森田剛)と再会。ユカから森田につけ狙われ、ストーキングに悩まされていると相談された岡田は、森田がかつていじめられていたことを思い出し不安になる。

彼らが本気で編むときは、

2017年03月09日 | 日本
何度も観返したくなる良い作品にやっと出会えたね。
いろんなジャンルの作品やキャラクタに果敢に挑んでる斗真くんだけど、
最近はなんか作品選びがさ、えーーと、アレだったでしょ、ごにょごにょ、、

ホント、しみじみと良い作品でした。




先ずは斗真くんがリンコを演じたってこと。
制作発表で知ってから、女性を演じるのかぁってずっと楽しみにしてました。

「かもめ食堂」や「めがね」の癒し系作品のイメージが強い監督さんだけど、
でも今回は相当ハードな問題を抱えている作品で、それでも全体が春の日差しのようなふわっと暖かで優しいのは、これはひとえにリンコさんの役づくりによるものなんだと思います。

綺麗だって言う評判が結構あるけど、斗真くんの顔は絶対オトコ顔だよね。
体型だって上半身がガッチリしてて、正直見た目は違和感ありまくりでした。
でも見た目違和感あるのに、動作が優しくて柔らかいってところが凄い、そこが重要。
女性なんだなぁって、ホント素晴らしいと思った。

彼らが編んでるのは煩悩の数のあれであって(ネタバレか?笑)
トモがあれは手術した後どうなるの?って聞いて、リンコが答えたでしょ。
あのシーン好きだったなー。
ちょっと感動しちゃった。
結局さ、そうやって話せるってことが大事なんだと思う。




先日、NEWSな2人という番組でLGBTが取り上げられていて、斗真くんもゲストで出演してたけど、
体験者の方が、ピアスの穴と一緒で自然と塞がってしまうから、後のケアが辛いという話をされてて、頑張ってーーって思ったもん。

多様性や他者との違いを尊重するってことは、まわりまわって自分も幸せになるし平和だよね。
そういうことに触れていくっていう意味でも、ジャニーズの斗真くんがこの役を演じる意味は大きい。

それともう一つのテーマは「母性」

子育てを放棄しているような母親(ミムラ)にも母性はある。(ちゃんと娘のところに戻ったもんね)
リンコのトランスジェンダーに早々と気付いて見守ったお母親(田中美佐子)にも、
認められない母親(小池栄子)にも、
そして、子どもを産むことができないリンコにも母性はある。
ひとつの形ではなく、いろんな母の愛情、母性があるんだってことだと思うな。

声高に叫ぶのではなく優しく語りかけてくるような、
あとからいろんなことを考えて感じる、素晴らしい作品でした。

これはお薦めしたいです。


シネマドリ CINEmadori 映画と間取りの素敵なつながり
     幸せであたたかい場所




彼らが本気で編むときは、  2017年  ☆☆☆☆☆
監督:荻上直子
出演:生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、田中美佐子、小池栄子

母親が家を出てしまい置き去りにされた11歳のトモ(柿原りんか)が、おじのマキオ(桐谷健太)の家を訪ねると、彼は恋人リンコ(生田斗真)と生活していた。トランスジェンダーのリンコは、トモにおいしい手料理をふるまい優しく接する。母以上に自分に愛情を注ぎ、家庭の温もりを与えてくれるリンコに困惑するトモだった。

ラ・ラ・ランド

2017年03月07日 | アメリカ・イギリス
やっぱりね、映画でミュージカルは得意じゃないってこと、
いや、あくまでワタクシの話です。
レ・ミゼラブルで映画にミュージカル要素は求めてないと思い知ったのに、
      ⇒レ・ミゼラブル
もしかしたら面白かもしれないじゃないかっって思ってね。
結果、面白くなくはなかったですけどね、、(←まわりくどい)




開始早々の高速道路での歌と音楽。
遥か遠くの向こうの人も踊ってるのが見えるのは実際に道路を封鎖して撮影したんだって。
でもさ、私としてはまずは物語に入り込んでから始まって欲しいワケですよ、歌と踊りは。
いきなりわけもわからず歌って踊られたら、
え?これCM?   な、、、、
いかーん、いきなりの疎外感(汗)

前半は若干そんな感じでした。

映像はカラフルで綺麗で、長回しで撮ってるから臨場感もあるし充分楽しい。
ロサンジェルスの風景も綺麗で楽しめます。

二人が恋に堕ちてラブラブな時間を過ごした後、
夢に挫折して物語が展開し始めた頃に、やっと仲間入りできた感じですかね。
全体的にちょっと古典的というか古臭くないですか?
物語の展開も、主人公のキャラクタも既視感ないですかねー(誰に言ってる?笑)

ラスト10分くらいは意外性があって驚いた。
どれが現実でとっちが夢(記憶)なのか戸惑ったよね。

あのとき違う選択をしたらどうなったのか、、って誰でも一度は思ったことあるはずだから、
ぐるぐるしたまま終わっちゃって、
結果どっちだったか、ってことより、切なさで終了した感じ。
この感じは面白いなって思った。

デイミアン・チャゼル監督は、前作「セッション」を観なくちゃね。




ラ・ラ・ランド(LA LA LAND)  2016年
監督:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン

何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会する。