
「青春全部かけたって俺はあいつに勝てない」
「かけてから言いなさい」
名言だな。
観たい映画の候補にはなかったんだけど評判がやたらと良いのですよ。
なので「ちはやふる -上の句-」観てきました。
うん、面白かったです。
競技かるたの少女漫画が人気だってことは知ってたけど原作未読。
10年も連載が続いてるらしいから、実写化するのは難しかったと思うけど、
知らなくても何の問題なく楽しめます。
競技かるたは競技っていうくらいだからスポーツなのね。
決めては聴覚と反射神経、そして集中力かな。
あることがきっかけで運から見放された太一(野村周平くん)が
クライマックスで攻めるんですよね。
(運命戦って本当にあるのかな)
運を呼び込む(流れが来る)っていうのは競技には不可欠なもので、
大会の緊迫感を充分に楽しめます。
スローモーションが効果的に使われててドキドキ。
高校生の恋愛の要素も当然あります。
でも、そのさじ加減が丁度良いんですよね。
爽やか。
お金持ちでイケメンで秀才でスポーツ万能の太一が、実はコンプレックスを抱えながら千早を想い続けてるところが共感しまくりで、野村くんが可愛いわぁ。
主人公は圧巻の広瀬すずちゃんで、
高校に入ったらかるた部作って強くなって全国大会に行く!!!
千早(すずちゃん)はただその一念だけで動いてて、一直線が気持ちいい。
全力を出し切って戦い終わった後の抜け殻の状態は笑うしかないです。
全編を通して貫いてるのが彼女のまっすぐさと一生懸命さなんだけど、
彼女の内面として描かれてるのはそこだけで、
実は物語的に主軸になってるのが、太一のコンプレックスや、机くんの葛藤で、
ちゃんとかるた部のメンバーが主人公になってる。
「あなたじゃなきゃだめ」っていう机くんの葛藤ってさ、
自分の高校生の頃をちょっと思い出しちゃいましたよ。
友だちとの関係で似たような葛藤があった気がする(遠い目、、)
可愛かったなぁ、、自分を肯定できるかどうか、成長過程で必ず通るところなんだろうなぁ。
幼なじみの新とのエピソードは原作未知からするとピンとこないんだけど、
これは下の句で生きてくるんでしょうね。
ただ、かるた部を作って一生懸命練習して、
あっと言う間に強くなって全国大会に行っちゃった気がしたけど、
そこはいいのかな?(笑)
下の句は松岡茉優ちゃんが最強のライバルとして登場。
そして新くんの話がメインになってくるのかな。
新くん(真剣佑)って千葉真一の息子さんなんだって。
まっけんゆうって読むんだって、どこまでが名字で名前?
びっくりなイケメンさんです。
◆ちはやふる -上の句- 2016年
監督:小泉徳宏
出演:広瀬すず、野村周平、真剣佑、上白石萌音、矢本悠馬、徳永悠希