五月の風

2015-05-04 22:53:32 | 日記
(五月の風は二人の間を
良かったねと言いながらそっと流れて行きました。by keme)


G.Wは私には関係ない。
日本列島民族大移動Wは、毎年おとなしくすることにしている。

実家にいた頃は田舎のお祭りで、毎朝「ちらし寿司」やら「御赤飯」やら「鯖寿司」が、お檀家様から届き、お宮さんへ若い衆の御神輿担ぎを見物に行ったものだ。
お兄さん達の法被、鉢巻、白い足袋。
砂煙がズザッと舞い上がり、斜めに倒れた姿で力と力が重い御神輿を上へ下へと揺さぶる。
物見の人の歓声と担ぎ手の光る汗を憶えている。
それから立ち並ぶテキ屋さんの屋台。
親から買ってはいけませんと言われてお金は持っていないのに、お寺の子かわいそうにと、誰かが綿飴を持たせてくれた、誰かがりんご飴を持たせてくれた。でも私が一番欲しかったのは、ひょっとこのお面。
同い年の男の子達はウルトラマンとかナンタラマンとかのお面にプラ刀を振り回していた。
ひょっとこのお面を被って、どじょうすくいの踊りをして見せたら、みんな笑うだろうなぁと想像して楽しかった。

私の家からいうと、城跡にある小学校の裏手の石の階段を行き過ぎたらお宮さんの鳥居がある。
このお宮さんの管理をしていたのが私の幼稚園の時からの仲良しのお家だった。
お宮さんの子とお寺の子の私は、下校する時に、石の階段を駆け下りてお互いの家とは反対に走っていき、何メートルかのところで2人して「あっ!間違えた!」と叫んで踵を返して来た道を戻り、ハイタッチして「さいなら!」と別れるのが毎日の儀式だった。
どうせ30分もしたらまた誰かのお家に集まって遊ぶのだけれど。


さて、洗濯物を外に干せるようになった。
今年の花粉症もどうにかこうにか乗り越えたようだ。
窓を開けて風を通すことができるって嬉しい。
でも今日は少し風が強すぎた。
また蚊が入ったかもしれないので蚊取線香を焚いた。

夫が
「明日は白馬に行くぞ!」
と言う。

あのねぇ、去年もそう言いましたよあなた。

そして、高速道路の入口まで凄い時間かけて行って、「渋滞40km」という掲示板を見て諦めたでしょ?

「早く出て早く帰る」つもりのようで、8時には早々と布団に入ったようだ。
私は今年はお付き合いしかねる。