はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

7月の採血データ

2012年07月13日 | 糖質制限食
今月は少し幅広く調べてみました。赤字が異常値です。
総タンパク:7.4 アルブミン:4.9 A/G比:2.0 総ビリルビン:0.61 GOT:23 GPT:20 LDH:167 γ-GTP:30
ChE:333 CPK:121 総コレステロール229 中性脂肪:131 HDLコレステロール:89 
尿素窒素:27.6 クレアチニン:0.87 尿酸:7.1 Na:144 Cl:102 K:4.23
Mg:2.1 血清鉄:82 HbA1C:5.0 血糖:118 
白血球:5100 赤血球:427 Hb:14.1 血小板:16.6 CRP:0.06 でした。

空腹時血糖が久し振りに110を越えました。HbA1Cは5.0で糖尿病の心配は全くありませんので、歓迎すべき数値です。
なぜならば、朝食を抜いても全く空腹を感じないで済む血糖値だからです。

4月からヘモグロビンA1Cの表記が国際基準と同一化するために0.4高く表示されるようになりました。
これまでは5.8までが正常値でしたが、新しい表記では6.2までとなります。

以前の表記法ですと、患者さんにHbA1Cを熱に例えて、”平熱は5度台でしょう。7度あると微熱で、8度あると高熱でしょう。
6度台は境界型糖尿病ですよ。”と説明することができましたが、今後は無理です。
しかし、場末?の開業医である私にとっては、国際基準など無縁のものですので、旧表記での説明を続行することにしました。

熊本県の被災

2012年07月13日 | 日記
地震や津波や台風とは、ここ数年は無縁であった熊本県が豪雨に襲われました。
熊本市でも中心部を流れる白川が氾濫しましたが、濁流が一気にあふれ出すのでは無く
、次第に冠水していくようなパターンでしたので死者はでませんでした。
熊本県の死者の殆んどは土砂崩れに民家が押し潰されてのものでした。
私は熊本県内を、この数十年間、くまなくドライブして回りましたが、いつも不思議に思うことがあります。
それは、少なくとも熊本県民は裏山があるような場所に家を建てたがるということなのです。
小さな山や丘の麓に沿って数軒の民家が建ち並び、その前には水田が広がるという風景が圧倒的にポピュラーです。
田んぼの真ん中に民家が建っていることはまれです。裏山があると落ち着くのかもしれませんが、土砂崩れのリスクを背負うことにもなります。

土砂崩れ以外では、水害時のお約束みたいにも思える、”田んぼの様子を見に行く”と言い残して行方不明になった老人がでました。
台風の暴風雨が荒れ狂っている時に、クリニックを開けていることもありますが、そんな中で来院される患者さんも珍しくはありません。
急患でも無く、無理をしてまで受診する必要は無い方が殆んどです。
当初は、仕事や学校が休みになって暇だからだろうと思っていましたが、最近では、それだけでは無いと考えるようになりました。
それは、精神的に”ハイ”な状態になるのではないかということです。
非日常な環境に放り込まれた時に、居ても立ってもおられずに、暴風雨を体感しようとするのではないでしょうか。

小学生時代に、”里の秋”という歌を習い、”お背戸に木の実の落ちる夜は”という歌詞がありましたので、
裏山がある風景は熊本県だけでは無く、全国的にポピュラーなのかも知れません。

”里の秋”の歌詞は2番までしかご存じ無い方が殆んどだと思いますので3番を紹介します。創られた時代がよくわかる歌詞です。
  さよならさよなら 椰子の島
  お船に揺られて帰られる
  あーあ 父さんよ御無事でと
  今夜も母さんと祈ります

念のために2番もアップしておきます
  明るい明るい 星の空
  鳴き鳴き夜鴨の渡る夜は
  あーあ父さんの あーの笑顔
  栗の実食べては 思い出す