中村弦のファンタジー小説です。
中村弦は1962年生まれですから、今50歳でしょうか。
国学院大学を卒業後に何をしていたのかは知りませんが、4年前にこの作品でデビューし、日本ファンタジー大賞を獲得しました。
私も4年前に読んで感動したのですが、ふとしたことから今日読み直してしまいました。
明治、大正時代の天才建築家である笠井泉二に関する6つの物語が、時代を前後しながら展開されていきます。
読み直しても充分楽しめますし、この作者に対する興味が益々募ってきます。
2冊目の単行本である”ロスト・トレインも”天使の歩廊”に負けず劣らずで面白い作品でした。
しばらくは中村弦を追いかけてみます。