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昨日読んだのですが、感動して今朝も読み直しました。
しかも、受験生のように、赤のボールペンで重要な部分にラインを入れながらです。
うつの原因を
1.低血糖症
2.鉄欠乏
3.亜鉛欠乏
4.ビタミンB群欠乏
5.蛋白質欠乏
に分類して症状、メカニズム、対策について分かりやすく記されています。
まさに、”目から鱗がとれた”様な状態で、勇気が湧いてきました。
2年前に、釜池豊秋先生の糖質制限の本に出会って自分の人生が、かなり変わりました。
ダイエットに成功しただけでは無く、精神的に安定して前向きになったのです。
以前は、時々、不機嫌な自分を抑えられないようになっていたし、長生きする自分を想像できませんでした。
最近は、いつも機嫌が良いし、東京オリンピックまでは生きていられそうな気がします。
この本も、また同じような力を与えてくれるかも知れません。
ここ数年来うつ病に関しては、治療の出口が見えずに、ギブアップ状態でした。
患者さん達が心療内科に走り、ベンゾジアゼピン系、3環系、4環系、あげくの果てにはSSRIを処方されて
次第に深みにはまって行くのを傍観するしか無かったからです。
拒食症に対しても同様でした。
4,5年前ですが、中学2年生の少女に出会いました。
彼女の母親が、私の娘は拒食症かも知れないとこぼしていたので、連れてこさせたのです。
身長こそ150cmくらいは有りそうでしたが、体重は30Kg有りません。
色白で目が大きく、人間には見えません。アニメ漫画の妖精のようでした。
彼女を見た瞬間に私は、”ヤバイッ”と思いました。
両親に生命の危険があることを伝えましたが、危機感を持たせることはできませんでした。
それでも無理矢理専門医を紹介して、彼女への治療が始まりました。
彼女の母親は、はせがわクリニックの常連さんでしたから、その子も時々一緒に顔を出すようになりました。
不登校が増えてきたからです。
傍目にも、その子への治療が、うまくいっていないことが見てとれました。
高校2年くらいまでは、時々見かけたのですが、その後、親も、その子もプッツリと来なくなりました。
症状が悪化したのではと心配していた矢先に、その子の死亡の報せが入りました。
結局、その子は大阪の専門医まで頼ったのですが、高校を卒業することも無く、17歳で人生を終えたのです。
当時の私に、この本の知識があったならば、結果は違う物になっていたかも知れないと思うと悔しくてなりません。
この本は、すべての医者が、とりわけ精神科医は、読む価値があると思います。
なぜならば、精神科医も出口の見えない治療に疲弊しているはずだからです。