著者の姫野友美氏は心療内科医です。
2005年1月23日に、先月私がブログでアップした新宿溝口クリニック院長溝口徹先生の講演に感動して、
栄養療法を始められたそうです。
溝口先生の著書である”「うつ」は食べ物が原因だった!”よりも平易で、どのような食物を摂取すればよいのかが
具体的に説明されています。
内容を簡単にアップしてみます。
脳内の主たる神経伝達物質は4種類あります。
1.快感ホルモンであるドーパミン。蛋白質から造られますが、その過程で鉄とナイアシンとB6が必要です。
2.ハッピーホルモンであるセロトニン。蛋白質から造られますが、その過程で鉄とナイアシンとB6が必要です。
3.リラックスホルモンであるGABA。蛋白質から造られますが、その過程でナイアシンとB6が必要です。
4.緊張ホルモンであるノルアドレナリン。ドーパミンが変化したものです。
いずれにせよ、うつ病にならないためには、蛋白質と鉄分とナイアシン(ニコチン酸アミド)とビタミンB6が必要なのです。
何らかの精神症状で心療内科を訪れた患者300名に75gOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)を行い
5時間後まで血糖値とインスリンを調べたところ、なんと296名が低血糖症であった。
普段の食生活が糖質の過剰摂取であるために、膵臓が過敏に反応してインスリンを分泌しすぎることが原因である。
パニック障害の患者さん20名に75gOGTTを施行したところ、19名が低血糖症であった。
その内2名に糖質制限食を指導したところパニック障害は消失し、さらに当初あった高脂血症と糖尿病も改善した。
鉄不足の症状
寝起きの悪さ、イライラ、抜け毛、食欲不振、湿疹、肌荒れ、ニキビ、冷え性、動悸息切れ、立ちくらみ、めまい
ビタミンB群不足
やる気の無さ、記憶力減退、易疲労、口内炎、口角炎、肩こり、本の内容が頭に入らない、反応がにぶい、熟睡感が無い
蛋白質不足
肌荒れ、思考力低下、同じ事を話す、髪の毛や爪の質が落ちる、不安、クヨクヨ、片付けに時間がかかる
低血糖
甘い物が欲しい、空腹でイライラ、キレやすい、ランチの後で眠い、頭痛持ち、光や音が嫌、パニック障害
カルシウム不足
イライラ、カッとなる、寝付きが悪い、気分屋、足がつる、飽きやすい、肩こり、腰痛、高血圧
亜鉛不足
低血糖(亜鉛はインスリンの分泌調整に必要)、味覚障害、脱毛、肌荒れ、褥瘡、風邪を引きやすい
この本によれば、摂取したアルコールを肝臓でアセトアルデヒドから水と二酸化炭素に分解する過程で
ナイアシンが大量に消費されるそうです。
早速、調剤薬局に頼んで取り寄せてもらい、今日から内服を開始しました。
ついでに葉酸の内服も開始しました。
最近はサプリメントブームですが栄養素は5種類だけです。
炭水化物、蛋白質、脂質、ミネラル(鉄、塩、カルシウム、亜鉛、マグネシウムなど、)、ビタミンです。
コラーゲンを食べてもアミノ酸に分解されてしまいますので、お肌のコラーゲンの原料にしかなりません。
肉や魚やチーズを食べた時と同じなのです。
グルコサミンもキチンキト酸もすべて分解されますので無意味です。
たとえて言うならば、髪の毛を食べてもハゲは治りません。
理屈はさんざん説明したはずなのですが、私の妹は、いまだに皇潤を飲んでいるのでしょうか......
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