はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
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癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

インスリン=肥満ホルモン

2011年10月28日 | 糖質制限食
何故インスリンの分泌を嫌うのかというと、インスリンがリポプロテインリパーゼ(LPL)の働きを抑制するからです。
LPLは中性脂肪(トリグリ)を脂肪酸とグリセロールに分解する酵素です。
トリグリの状態ではエネルギー源として利用できません。
したがって、LPLが抑制されると
①内臓脂肪が分解されない。
②血中のトリグリが分解されない。
③脂肪酸が枯渇するので、肉体は仕方なく糖をエネルギー源として使い、血糖値が下がる。
もともと、人間は糖よりも脂肪酸をエネルギー源としたほうが効率が良く、活性酸素の発生も少なくて済むそうです。
今まで言われてきた、脳のエネルギー源は糖だけだから、朝食をちゃんと摂らないと頭が働かないというのは嘘です。
脳も脂肪酸を使う方が効率が良いのです。
赤血球など、まれに糖しか利用できない臓器もありますが、糖新生で十分カバーできます。
基本的に人間は炭水化物、糖質ゼロでも生きていけるように創られているのです。

肝臓にグリコーゲンとして蓄えられているエネルギーは1000カロリー位だそうです。
体脂肪は肥満度によっても違いますが数万カロリーだそうです。
人間が水だけで一カ月ほど生きられるのは、体脂肪を分解することによるのです。
肝臓のグリコーゲンなど半日で消費されてしまいます。
脳が糖しか利用できないのならばこの生存の説明がつきません。
脳が消費するエネルギーは膨大で、糖新生くらいでは追いつかないはずです。

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