千葉県で産婦人科を開業されている宗田哲男先生の最新作です。
宗田先生は御自身の糖尿病を7年前に糖質制限でクリアーされ、
現在では糖尿病の妊婦や妊娠糖尿病の患者さんを糖質制限による管理で無事に出産させておられます。
江部先生や夏井先生の仲間というスタンスです。
2011年の10月に、江部先生は新生児の血糖値が35という低値であることから、
胎児はケトン体をエネルギー源として使っているのではないかという仮説を、宗田先生に紹介しました。
宗田先生はこれを自分への宿題と解釈され、ケトンの測定を始められました。
まずは妊婦のケトンを測定したのですが、糖質制限をしていない人でも高値を示す例が416人中185人も出ました。
ケトンの正常値は84までなのですが、この185名の平均値は594だったのです。
次に、臍帯血を調べたのですが、母親のケトンよりも高値でした。
全体の70%が高値を示しました。
さらに新生児(4日目 ) のケトンを測定すると全例が100以上で平均は247でした。
そして、1か月の乳幼児も4か月の乳幼児もケトンは300から400あったのです。
最後に胎盤の絨毛のケトンを測定すると最高値を記録しました。
これらのことから、" 胎児は絨毛で作られたケトン体を主な栄養源・熱源・エネルギー源にしている。 " と結論づけたのです。
そして、胎児も新生児も乳児も高ケトン環境に置かれていることがわかりました。
宗田先生に対して、ケトンが高いと奇形や知的障害の危険性が高まると怒鳴り散らしていた糖尿病学会の重鎮たちはどう考えるのでしょう。
倫理委員会にかけるとまで脅していたのですから。
この本は、すべての産婦人科医に読まれるべきだと思います。
彼らは糖尿病の妊婦と妊娠糖尿病患者の扱いに苦慮していたのですから。
糖尿病の専門家ではない産婦人科医のほうが、かえって糖質制限に簡単に乗り換えるような気がします。
そして、そのことが糖質制限の素晴らしさを世に知らしめることになるならば最高ですよね。
私も糖質制限していますが、
私に合わせて糖質制限している
奥さまにケトン体が出てました。
ちょうど糖質制限で痩せた時期
と重なったので、この本の内容を
地でいってると思います