はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

夏井睦先生の科学と宗教

2014年01月31日 | 糖質制限食
今朝の夏井先生のホームページである、"新しい創傷治療"にアップされた一文に感動させられてしまいました。

科学は疑うところから出発し、宗教は信じることから出発する。
疑いぬいて、否定し尽くして、それでもまだなお否定できない部分が残れば、それが真実だ。
その点、糖尿病治療は宗教だ。
「糖尿病はカロリー制限とインスリン注射」という治療を信じることから出発しているからだ。
これは糖尿病に限ったことではない。
あなたが今している治療は科学だろうか、それとも宗教だろうか。
あなたは科学者として治療にあたっているだろうか。
それとも信徒として経典を読んでいるだけだろうか。


胸に突き刺さる言葉です。
そこで最近胸の内でモヤモヤしている事柄を列記してみます。

手洗いと、うがいと、マスクで、本当にインフルエンザの罹患率を下げられるのだろうか?
塩分摂取量を減らせば血圧は本当に下がるのか?
血圧は年齢にかかわらず140以下を目指すべきなのか?
コレステロールを下げることに意味はあるのだろうか?
50歳を過ぎたらメラトニン内服によって、その後のQOLが向上するのではなかろうか?
将来的な骨折を予防する意味で、更年期症状の女性に対してはホルモン製剤を投与すべきではないのか?

などなど、開業医の悩みは尽きません。

さて、私自身の糖質制限では、肥満と脂肪肝が急速に改善しました。
糖質制限開始から2か月で、各データは次のように改善しました。

体重 : 78Kg ⇒ 72kg
中性脂肪 : 900 ⇒ 60
GOT : 42 ⇒ 24
GPT : 54 ⇒ 25
γーGTP : 160 ⇒ 37
HbA1C : 5.4 ⇒ 5.0

このデータは、2か月間、一日も休むことなく、最低でもボトル半分以上のウィスキーを飲み続けてのものです。
すなわち、アルコールによる脂肪肝では無く、炭水化物による脂肪肝だったのです。
体重減少により、服用していた降圧剤も中止することができました。

私のスーパー糖質制限は2011年の6月にスタートしましたので、2年半が経過しました。
周りからは、意思が強いとか、徹底している、などと褒められますが、実は、そうでは無いのです。
過去に、新米のオニギリに目がくらんで1個ペロリといただいたことがありました。
ところが、久しぶりの糖質摂取ですから、インスリンが出すぎるせいでしょうか、3時間後に強烈な空腹感に襲われました。
反応性の低血糖だったと思われます。
また、桃は手でゴシゴシ水洗いすれば、皮ごと食べられるという知識を得たときに、試しに1個食べたことがありました。
その時は1時間後に低血糖が来ました。
いずれも30分ほど我慢すると、グリコーゲンが分解されるのか、強烈な空腹感は、我慢できる空腹感に戻ります。
しかし、30分の我慢は、かなりのストレスですので、それを考えると、糖質を摂ろうという気にはなれないのです。

私は1951年の6月生まれですので、振り返れば、50歳でタバコを、60歳で炭水化物を止めたことになりますよね。
もしも70歳まで生き残ったとしたならば、何を止めるのでしょうか? 酒ではないことを強く希望します。

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