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はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

リポプロテインリパーゼ(LPL)

2013年03月09日 | 糖質制限食
今日の江部康二先生のブログにLPLの働きが説明されていました。
以前に私が紹介した釜池豊秋先生の見解とは食い違うので、これをアップします。

脂肪細胞の周囲の毛細血管壁にあるLPLが活発になると、
血中の中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解して、遊離脂肪酸を脂肪細胞内に取り込み、
中性脂肪に合成して蓄え太っていきます。

インスリンは脂肪細胞の周囲の毛細血管壁にあるLPLを活性化させるので、脂肪細胞内に中性脂肪を蓄える方向に働きます。

これに対してHSL(ホルモン感受性リパーゼ)は脂肪細胞内にあって、中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解して
血中に放出させ、やせさせる働きがあります。

まとめると、脂肪細胞の周囲の毛細血管壁にあるLPLは内部に中性脂肪を蓄えて太らせる働きがあり、
脂肪細胞内のHSLは逆に内部の中性脂肪を分解して血中に放出させ、やせさせる働きがあります。

インスリンはLPLを活性化させ、HSLを抑制するので、インスリンが分泌されると太りやすいのです。

さらにインスリンは、GLUT4を介して余剰の血糖を脂肪細胞内に取り込み、中性脂肪に合成して蓄えます。

このように二重三重の肥満ホルモンがインスリンなのです。



インスリン注射を開始した患者さん達が、しばしば太っていくのは、このようなメカニズムによるものだそうです。

私は、かなり厳密な糖質制限を続けています。
生ビールも飲みませんし、ご飯、パン、麺類には手を付けません。
しかし、二日前に、”蔵”で飲んだ時には、一口だけではありますが、”ジャコ飯”を食べ、一匙だけではありますが、
黒蜜かけのシャーベットに手を出してしまいました。

一方、T君は、”ユルユルの糖質制限”です。
”ドカ喰いさえしなければOKなんです。”というスタンスです。
二日前の”蔵”でも、生ビールは飲むし、自分のとは別に私が残したジャコ飯をたいらげ、黒蜜シャーベットも完食していました。
これをドカ喰いと言わずしてなんと言うのでしょう。

先日も、リッツを3個食べたことを、私が注意した時の応えは
”大丈夫です。だって、バスケットだって3歩までは歩いてもいいじゃないですか。”というものでした。


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1 コメント

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3歩、4歩・・・ドンマイっ!! (Tです。)
2013-03-11 22:30:45
「みんな、自由でいいんだよ!!他人に優しく、自分に優しく」・・・尾崎豊のようにに叫んだつもりです。結局、ストイックに生きてもそうでなくても、得られる結果はほぼ同じです。深呼吸をして、可能な限り手を抜きましょう!!私、ダイエット中ですが、夕食に焼きそば、回転寿司OK。今、カステラを頬張りながらコメントを書いてます。明朝にリセットしますから、大丈夫です。ゆるゆるこそ、明日への希望です。「ゆるゆる教」、僕と一緒に信じてみませんか?from ゆるゆる教の教祖Tです。ゆるゆる万歳、万歳。
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