弦楽四重奏曲第31番変ホ長調と
第32番ハ長調を聴きました。
第31番から第36番までの6曲(作品20)は
「太陽四重奏曲」と呼ばれているそうで、
ハイドン先生の数ある弦楽四重奏曲の中でも
傑作とされているようです。
(恥ずかしながら全然知りませんでした)
急に音に厚みがでてきたというか、
立体感が増したようです。
楽器編成は同じなわけですから、
アンサンブルに工夫を凝らしたのでしょうか。
作曲年は1772年ですが、それまでのものと
年代が離れているわけでもないんですけどね。
2曲とも冒頭から引き込まれ、聴き応え十分です。
ところで「太陽」の名前は、楽譜が出版された際に
表紙に太陽の絵が描かれていたことからついたそうで、
内容とは関係ないようです。
でも作品の輝きはまさしく「太陽」のようで、
私はいい名前だと思います。
弦楽四重奏曲というジャンルを完全に手中に収め、
旋律を自由自在に操り、縦横無尽に展開させる・・・
そんなハイドン先生の自信の程が感じられます。