川上未映子さんの『乳と卵』を読みました。
言わずと知れた第138回芥川賞受賞作です。
実は数年前、歌手としての未映子さんを
拝見しているそうです(変な言い方ですが)。
芥川賞受賞のニュースを見て、
「この未映子さんて、あの時の未映子さんだよ」
と指摘されました。
ある人のライブを観にいったとき
一緒に出演されていたそうで、
確かに弾き語りで歌っていた女性がいたことは
覚えているのですが、
その方がこの「未映子さん」かどうか
自分では名前を覚えていないので。
ただ、様々な傍証から間違いないようです。
先日観に行った鴻池朋子さんの展覧会で
「どこかで観たことがあるなぁ」
という作品がありました。
後でそれが、川上未映子さんの
『先端で、さすわさされるわそらええわ』
という作品の装丁に使われていたことがわかり
納得。
ということで、今更ながら
家にあった受賞作掲載の文藝春秋を
引っ張り出して読んだところです。
面白かったです。
冒頭は視点がどこにあるのかわからず
ちょっと読み辛かったですが・・・。
程度の低い「読書感想文」をここで披露しても
意味がないので、グダグダ書きませんが。
回想を除くと登場人物は女性三人ですが、
「作者はどこにいるかな?」
などと考えながら読んでました。
「冷っと女子」と「胸派女子」の会話に
作者の「思想」が見えたような気がするのですが。
(どちらが、というのではなく会話全体に)
春秋に掲載されている、選考委員の評も
面白かったですね。