ハイドン先生のオラトリオ『四季』より
「春」を聴きました。
『四季』が作曲されたのは
1798年から1801年頃で、
最後の交響曲が作られた後です。
ハイドン先生の晩年の二大オラトリオ
『天地創造』と『四季』は、
ロンドンを訪れた際に聴いた
ヘンデル大先生のオラトリオに
感銘を受けて作られたそうです。
第1曲冒頭は
春になる前の冬の厳しさを描写したようで、
緊張感があり、壮大で期待感が高まります。
第4曲では
交響曲第94番《びっくり》第2楽章の
有名な旋律がでてきます。
知らないで聴いてたのでまさに《びっくり》です。
でも作品が完成した1801年といえば
ハイドン先生は69歳、亡くなる8年前です。
20代の終わりから約30年近く
宮廷音楽家として膨大な作品を作り続け、
更にそのあと「ザロモンセット」という
12曲の傑作交響曲を残した後の大仕事です。
ハイドン先生の作品と
その人生を知れば知るほど、
芸術家気質と職人気質を併せ持った
「鉄人」大作曲家という姿が見えてきます。
その上、人気もあったわけですからね。