老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

749;余輩空言(余ノソラ言)

2018-05-19 05:09:45 | 老いびとの聲

エピローグのないプロローグ

人間心が疲れてくると
普段考えてもいなかったことに
悩み始める。
人は何故生きるのか。
それは自分に対する問いかけでもあった。
余輩は何故に生きているのか。
老いの齢を迎え、今更ながら考え悩むテーマであろうか。
人生の成功者や同輩そして青年からみたら苦笑嘲笑の的に映り、敗北者たる世捨て人。
無駄に生きていた時間の分だけ、
老いの先に付け足すこともできず、
近づいた死のなかで、
残り少ない時間、
生きて逝くことの意味を問いかつ僅かな足跡でもいいから、
家族のために生きる。
人間を捨てた余輩に幸福は求める資格はない。
石となり、路傍に捨てら雑草に覆われながらその風景に馴染んでいくことしかない。
空に向かって吐いた言葉は、
青い空の遥か彼方に消え逝く。