老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

叫 び

2022-02-12 05:45:43 | 自分は何者か
1804 叫 び



絵画小説といえば、原田マハさんを思い浮かぶ

エドヴァルド・ムンクの『叫び』の絵画を目の前で鑑賞したことはない
複写の『叫び』をみても、胸にぐっと迫るものがある

自分の姿のように思えてくる

病、死の不安、寂寥感、孤独に悩み
雑音を遮断し両手で耳を塞ぎ
大きな声で叫びたくなる

叫び声をあげ
自分は何者だろうか
何をしてきたのであろうか、と
叫んでみた
生きたという実感がないまま老人(おいびと)になった

自分のなかに潜んでいるムンクの『叫び』

目に見えない人間の内面や感情
人間はときには他人の心のなかを覗きたがるけど
大事なのは自分の心の襞をみつめることができるのか

叫びたくなるとき
自分には心の支えになるものはあるのだろうか
自分を癒してくれるもの励ましてくれるもの
まだ何もない悲しい人間である

いま居る自分の処から
海は遥か遠くにある
夕暮れ時 海の見える窓から叫んでみたい

声をだせ
最後に中島みゆきの『ファイト』





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