俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

花菫

2007年02月16日 | 俳句

『春の午後 窓の西日を 締め出して』
(はるのごご まどのにしびを しめだして)

『春の昼 あなたのいない もどかしさ』
(はるのひる あなたのいない もどかしさ)

『白梅や 老いたる戀は 簾越し』
(しらうめや おいたるこいは すだれごし)

『白梅に 昔々を ひとりごと』
(しらうめに むかしむかしを ひとりごと)

『思い出に 梅の香りに 頬染めて』
(おもいでに うめのかおりに ほおそめて)

『東風ほのか ほのかほのかに 春半ば』
(こちほのか ほのかほのかに はるなかば)

『日溜りに ほほえみ咲きし 花菫』
(ひだまりに ほほえみさきし はなすみれ)

『春日傘 見返り美人 目を逸らし』
(はるひがさ みかえりびじん めをそらし)

『朝寝して 予定もなくて また朝寝』
(あさねして よていもなくて またあさね)

『片戀は 苦きチョコや 春の月』
(かたこいは にがきちょこや はるのつき)

『春一番 被害大きく うらめしく』
(はるいちばん ひがいおおきく うらめしく)