『紙風船 膨らます頬 赤く染め』
(かみふうせん ふくらますほほ あかくそめ)
『梅の香の あるがままなる 梅の花』
(うめのかの あるがままなる うめのはな)
『行く雲も 流れる水も 春の色』
(ゆくくもも ながれるみずも はるのいろ)
『いつ見ても 変わらぬ青さ 春の空』
(いつみても かわらぬあおさ はるのそら)
『空青く 春水の心 なお清く』
(そらあおく はるみずのこころ なおきよく)
『藪椿 いまだに雪は 降らねども』
(やぶつばき いまだにゆきは ふらねども)
『まそ鏡 上弦の月も 満つる春』
(まそかがみ じょうげんのつきも みつるはる)
『如月や 少なき日々の うとましさ』
(きさらぎや すくなきひびの うとましさ)
『仰ぎ見る 青空の中 白桃花』
(あおぎみる あおぞらのなか はくとうか)
『枝垂れ梅 さらりさらりと 風凌ぐ』
(しだれうめ さらりさらりと かぜしのぐ)