俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

紫陽花

2009年05月11日 | 俳句

『薔薇園の 門をば避けて 入りけり』
(ばらえんの もんをばさけて はいりけり)

『裏門に 近きバス停 夏の暮』
(うらもんに ちかきばすてい なつのくれ)

『マグカップ ベトベトしてる 薄暑かな』
(まぐかっぷ べとべとしてる はくしょかな)

『老いされば 新緑求め 外へ出ん』
(おいされば しんりょくもとめ そとへでん)

『鳶襲う 餌付けの報い 夏の空』
(とびおそう えづけのむくい なつのそら)

『豆飯や 不味くなけれど 喰わぬなり』
(まめめしや まずくなけれど くわぬなり)

『紫陽花の 色が醸すか ミステリー』
(あじさいの いろがかもすか みすてりー)

『緋鯉跳ね 紫陽花の色 際立てり』
(ひごいはね あじさいのいろ きわだてり)

『紫陽花の 昨日と違う 色変化』
(あじさいの きのうとちがう いろへんげ)

『汗のシャツ 同じところが 濡れている』
(あせのしゃつ おなじところが ぬれている)

『その昔 かかざりし自慢 夏の汗』
(そのむかし かかざりしじまん なつのあせ)

『萍の 隙間に見える 鯉の影』
(うきくさの すきまにみえる こいのかげ)
                   =9604
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