俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

栗の花

2009年05月24日 | 俳句

『明日からは 普通の生活 風薫る』
(あすからは ふつうのせいかつ かぜかおる)

『降る降らぬ どちらか教えて 夏の雲』
(ふるふらぬ どちらかおしえて なつのくも)

『そこまでの 散歩で日焼け 年の功』
(そこまでの さんぽでひやけ としのこう)

『衣替え する前壊れし 洗濯機』
(ころもがえ するまえこわれし せんたくき)

『名を聞けば 思い募りし 初鰹』
(なをきけば おもいつのりし はつがつお)
 
『栗の花 見向きもされず 今年また』
(くりのはな みむきもされず ことしまた)

『蕎麦饂飩 素麵よりも 冷し麦』
(そばうどん そうめんよりも ひやしむぎ)

『洛南の 宇治の山々 若葉色』
(らくなんの うじのやまやま わかばいろ)

『川べりの 式部の像の 薄暑かな』
(かわべりの しきぶのぞうの はくしょかな)

『鳶が知る 五月の風の 風の筋』
(とびがしる ごがつのかぜの かぜのすじ)

『白玉を 好きな女が居て まず抹茶』
(しらたまを すきなひとがいて まずまっちゃ)

『新茶には これまた合いし 葛切の』
(しんちゃには これまたあいし くずきりの)

『茶を挽きし 機械の揺れに 身も揺れて』
(ちゃをひきし きかいのゆれに みもゆれて)


コメント
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