俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

麦の秋

2009年05月22日 | 俳句

『噴水や 待ち人来たらず 戀失くす』
(ふんすいや まちびときたらず こいなくす)

『我が顔の 横に崩れし 金魚鉢』
(わがかおの よこにくずれし きんぎょばち)

『金糸梅 水玉の露 咲かせけり』
(きんしばい みずたまのつゆ さかせけり)

『雨上がり 金糸梅の黄 零れけり』
(あめあがり きんしばいのき こぼれけり)

『麦秋や さびたポストの 口かなし』
(ばくしゅうや さびたぽすとの くちかなし)

『麦の秋 青さの残る 日陰物』
(むぎのあき あおさののこる ひかげもの)

『切株に 腰を落として 麦の秋』
(きりかぶに こしをおとして むぎのあき)

『麦の秋 旅には旅の 雨があり』
(むぎのあき たびにはたびの あめがあり)

『四半敷き 粽柱や 麦の秋』
(しはんじき ちまきばしらや むぎのあき)

『耳澄ます 池の向こうの 滝の音』
(みみすます いけのむこうの たきのおと)

『地の底に 水の音せり 泉湧く』
(ちのそこに みずのおとせり いずみわく)
                =9706

『家康や 和蘭海芋 神の花』
(いえやすや おらんだかいう かみのはな)

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする