俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

日の盛り

2013年07月21日 | 俳句

前線が 東西伸びる 恐さかな
(ぜんせんが とうざいのびる こわさかな)
16050 【季語】 梅雨前線 【季節】 仲夏


照り返し 眩しく刺さる 灼け瓦
(てりかえし まぶしくささる やけがわら)
16051 【季語】 灼く 【季節】 晩夏


片蔭に 癒しもとめて 散歩する
(かたかげに いやしもとめて さんぽする)
16052 【季語】 片蔭 【季節】 晩夏


逆転 満塁サヨナラ 遠い夏
(ぎゃくてん まんるいさよなら とおいなつ)
16053 【季語】 夏 【季節】 三夏
夏に何を願うのか?


一直線 儚く消えし 夏の雲
(いっちょくせん はかなくきえし なつのくも)
16054 【季語】 夏 【季節】 三夏


夏の空 見上げて探す 飛行機雲
(なつのそら みあげてさがす ひこうきぐも)
16055 【季語】 夏 【季節】 三夏
さがす=見えなくなったものの場合は「捜」、欲しいものの場合は「探」。


豚足を 喰せば浮かぶ 脂汗
(とんそくを しょくせばうかぶ あぶらあせ)
16056 【季語】 脂汗 【季節】 三夏


昼寝中 もう一人の俺 添い寝する
(ひるねちゅう もうひとりのおれ そいねする)
16057 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


日の盛り この名の故人 夢の中
(ひのさかり このなのこじん ゆめのなか)
16058 【季語】 日の盛り 【季節】 晩夏


西北が 上品という 夏兵庫
(せいほくが じょうひんという なつひょうご)
16059 【季語】 夏 【季節】 三夏


団塊は 時代の申し子 夏旱
(だんかいは じだいのもうしご なつひでり)
16060 【季語】 夏旱 【季節】 晩夏


空蝉や 七日足らずの 別世界
(うつせみや なのかたらずの べっせかい)
16061 【季語】 空蝉 【季節】 晩夏




入道雲

2013年07月21日 | 俳句

あめんぼは 風には勝てず 吹き溜まる
(あめんぼは かぜにはかてず ふきだまる)
16038 【季語】 あめんぼう 【季節】 三夏


窓外の 炎天の空 青強し
(まどそとの えんてんのそら あおつよし)
16039 【季語】 炎天 【季節】 晩夏


炎昼や 我は知らぬと 白雲の
(えんちゅうや われはしらぬと しらくもの)
16040 【季語】 炎昼 【季節】 晩夏


夏休み 早く来い来い 娘らよ
(なつやすみ はやくこいこい むすめらよ)
16041 【季語】 夏休み 【季節】 晩夏


空蝉は 誇り残して 光りけり
(うつせみは ほこりのこして ひかりけり)
16042 【季語】 空蝉 【季節】 晩夏


また増える 違憲代議士 夏の陣
(またふえる いけんだいぎし なつのじん)
16043 【季語】 夏 【季節】 三夏


情緒なし 耳を塞ぎし 蝉時雨
(じょうちょなし みみをふさぎし せみしぐれ)
16044 【季語】 蝉時雨 【季節】 晩夏


むくむくと 天に近づく 入道雲
(むくむくと てんにちかづく にゅうどうぐも)
16045 【季語】 入道雲 【季節】 三夏


撫子よ よくぞ日本に 生まれけり
(なでしこよ よくぞじゃぱんに うまれけり)
16046 【季語】 撫子 【季節】 晩夏


食べて寝て 牛にならずに 昼寝好き
(たべてねて うしにならずに ひるねずき)
16047 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


その昔 ブロック塀で 昼寝せし
(そのむかし ぶろっくべいで ひるねせし)
16048 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


いつの間か 熱昼続きで 梅雨明けか
(いつのまか ねっちゅうつづきで つゆあけか)
16049 【季語】 梅雨明け 【季節】 晩夏