俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

秋の陽

2009年09月16日 | 俳句

千切れ雲 秋に相応し はぐれ雲
(ちぎれぐも あきにふさわし はぐれぐも)
10436 【季語】 秋 【季節】 三秋


真向かいに ローソン移転 秋の暮
(まむかいに ろーそんいてん あきのくれ)
10437 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


命日を 忘れただけさ 秋の風
(めいにちを わすれただけさ あきのかぜ)
10438 【季語】 秋の風 【季節】 三秋


秋半ば 日に日に変わる 夕景色
(あきなかば ひにひにかわる ゆうげしき)
10439 【季語】 秋半ば 【季節】 仲秋


膝に来て 腰に来て今 秋の暮
(ひざにきて こしにきていま あきのくれ)
10440 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


大阪の 暮泥む陽よ 秋の陽よ
(おおさかの くれなずむひよ あきのひよ)
10441 【季語】 秋 【季節】 三秋


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秋萩

2009年09月15日 | 俳句

新涼や 雫のたれし 忘れ傘
(しんりょうや しずくのたれし わすれがさ)
10430 【季語】 新涼 【季節】 初秋


新涼と 思い直して 通る道
(しんりょうと おもいなおして とおるみち)
10431 【季語】 新涼 【季節】 初秋


秋の夜や 心忙しき 韓ドラマ
(あきのよや こころせわしき かんどらま)
10432 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋萩の 花の簾の 風に揺る
(あきはぎの はなのすだれの かぜにゆる)
10433 【季語】 秋萩 【季節】 初秋


秋萩の 露霜あるも 妹恋し
(あきはぎの つゆしもあるも いもこいし)
10434 【季語】 秋萩 【季節】 初秋


ねこじゃらし 妹もじゃれるや 手招きす
(ねこじゃらし いももじゃれるや てまねきす)
10435 【季語】 猫じゃらし 【季節】 三秋
猫じゃらし=狗尾草


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虫の声

2009年09月14日 | 俳句

虫の声 何故か気になる 気にかかる
(むしのこえ なぜかきになる きにかかる)
10424 【季語】 虫の声 【季節】 三秋


飛行機雲 掠れて太き 秋の空
(ひこうきぐも かすれてふとき あきのそら)
10425 【季語】 秋 【季節】 三秋


地下鉄に 吹く秋風に 匂いあり
(ちかてつに ふくあきかぜに においあり)
10426 【季語】 秋風 【季節】 三秋


寝る苦痛 増して今夜も 夜長かな
(ねるくつう ましてこんやも よながかな)
10427 【季語】 夜長 【季節】 三秋


新米の 欲しと言えば 呉れまいか
(しんまいの ほっしといえば くれまいか)
10428 【季語】 新米 【季節】 晩秋


進退を 忌避せし人に 秋の風
(しんたいを いひせしひとに あきのかぜ)
10429 【季語】 秋風 【季節】 三秋


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秋祭

2009年09月13日 | 俳句

秋祭 担がる神輿 人の顔
(あきまつり かつがるみこし ひとのかお)
10419 【季語】 秋祭 【季節】 三秋


虫の音や 更に欲しきは 酒の朋
(むしのねや さらにほしきは さけのとも)
10420 【季語】 虫の音 【季節】 三秋


曲がり角 鶺鴒鳴いて 屋根光る
(まがりかど せきれいないて やねひかる)
10421 【季語】 鶺鴒 【季節】 三秋


椋鳥に 虫の喰われて 羽の落つ
(むくどりに むしのくわれて はねのおつ)
10422 【季語】 椋鳥 【季節】 三秋


新涼や 朝の目覚めは 抜けがたし
(しんりょうや あさのめざめは ぬけがたし)
10423 【季語】 新涼 【季節】 初秋


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吾亦紅

2009年09月12日 | 俳句

新涼や 遠くの汽笛 風に乗り
(しんりょうや とおくのきてき かぜにのり)
10413 【季語】 新涼 【季節】 初秋


秋の雲 流れ流れて 北の空
(あきのくも ながれながれて きたのそら)
10414 【季語】 秋 【季節】 三秋


稲の青 黄色味帯びて 首を垂れ
(いねのあお きいろみおびて くびをたれ)
10415 【季語】 稲 【季節】 三秋


戀しくば 便り寄こせよ 吾亦紅
(こいしくば たよりよこせよ われもこう)
10416 【季語】 吾亦紅 【季節】 晩秋


早々と 見つけて楽し うすもみじ
(はやばやと みつけてたのし うすもみじ)
10417 【季語】 うすもみじ 【季節】 仲秋


月の雨 甲子園にも 無情にも
(つきのあめ こうしえんにも むじょうにも)
10418 【季語】 月の雨 【季節】 三秋
月の雨=雨月


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秋の山

2009年09月11日 | 俳句

筋雲の 薄くたなびく 秋の空
(すじぐもの うすくたなびく あきのそら)
10408 【季語】 秋の空 【季節】 三秋


新涼の 匂い乗せ来る 満員車
(しんりょうの においのせくる まんいんしゃ)
10409 【季語】 新涼 【季節】 初秋


野分とも 二百二十日とも 愛国とも
(のわきとも にひゃくはつかとも あいこくとも)
10410 【季語】 野分 【季節】 仲秋


露の世を 露とは知らず 生き永え
(つゆのよを つゆとはしらず いきながえ)
10411 【季語】 露 【季節】 三秋


秋の山 遠くに見える 昼の月
(あきのやま とおくにみえる ひるのつき)
10412 【季語】 秋の山 【季節】 三秋


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赤とんぼ

2009年09月10日 | 俳句

赤とんぼ 黄昏夕日の 池に映ゆ
(あかとんぼ たそがれゆうひの いけにはゆ)
10404 【季語】 赤とんぼ 【季節】 三秋


草相撲 遠い昔の 五人抜き
(くさずもう とおいむかしの ごにんぬき)
10405 【季語】 草相撲 【季節】 初秋


秋風や 一段沁みし 地下の風
(あきかぜや いちだんしみし ちかのかぜ)
10406 【季語】 秋風 【季節】 三秋


夕月夜 土産のドーナツ 穴があり
(ゆうづきよ みやげのどーなつ あながあり)
10407 【季語】 夕月夜 【季節】 三秋


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秋の月

2009年09月09日 | 俳句

秋冷の 音する膝の 虫の声
(しゅうれいの おとするひざの むしのこえ)
10401 【季語】 秋冷 【季節】 仲秋


夜もすがら 眠れぬままに 秋の月
(よもすがら ねむれぬままに あきのつき)
10402 【季語】 秋 【季節】 三秋


虫の声 聞けば聞くほど 寂しけり
(むしのこえ きけばきくほど さびしけり)
10403 【季語】 虫の声 【季節】 三秋


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秋風情

2009年09月08日 | 俳句

日射し夏 風は秋なり 昼の午後
(ひざしなつ かぜはあきなり ひるのごご)
10398 【季語】 秋 【季節】 三秋


知らせれば 消えてしまいし 秋の虹
(しらせれば きえてしまいし あきのにじ)
10399 【季語】 秋 【季節】 三秋


木々の葉の 黄色もありて 秋風情
(きぎのはの きいろもありて あきふぜい)
10400 【季語】 秋 【季節】 三秋


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秋二つ

2009年09月07日 | 俳句

天高く 腰の痛さに 馬も啼く
(てんたかく こしのいたさに うまもなく)
10394 【季語】 天高し 【季節】 三秋


十六夜を 過ぎて満足 満ちている
(いざよいを すぎてまんぞく みちている)
10395 【季語】 十六夜 【季節】 仲秋


秋二つ あれば何とか なるかしら
(あきふたつ あればなんとか なるかしら)
10396 【季語】 秋 【季節】 三秋


蜻蛉飛ぶ 群れて色成す 存在感
(とんぼとぶ むれていろなす そんざいかん)
10397 【季語】 蜻蛉 【季節】 三秋


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秋の夜長

2009年09月06日 | 俳句

妹の日と 知りて眺める 秋の空
(いものひと しりてながめる あきのそら)
10390 【季語】 秋 【季節】 三秋


年経れば する事もなし この夜長
(としへれば することもなし このよなが)
10391 【季語】 夜長 【季節】 三秋


治らない 汗疹の跡を 掻く夜長
(なおらない あせものあとを かくよなが)
10392 【季語】 夜長 【季節】 三秋


秋雲を 見ればぼやけて 点眼す
(あきぐもを みればぼやけて てんがんす)
10393 【季語】 秋雲 【季節】 三秋


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団栗

2009年09月05日 | 俳句

変わらずや 一山三百円 茄子五本
(かわらずや ひとやまさんびゃくえん なすごほん)
10387 【季語】 茄子 【季節】 晩夏


団栗を まだ拾いしか 妹九才
(どんぐりを まだひろいしか いもきゅうさい)
10388 【季語】 団栗 【季節】 晩秋


百日紅 まだまだ長し 色と艶
(さるすべり まだまだながし いろとつや)
10389 【季語】 百日紅 【季節】 仲夏


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さやけし

2009年09月04日 | 俳句

連獅子の 謂れ秋澄む 歌舞伎会
(れんじしの いわれあきすむ かぶきかい)
10384 【季語】 秋済む 【季節】 三秋


空澄んで 青色さやか 天高し
(そらすんで あおいろさやか てんたかし)
10385 【季語】 天高し 【季節】 三秋


くれないも さやけきもない このみそら
(くれないもさやけきもないこのみそら)
10386 【季語】 さやけし 【季節】 三秋


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夕月夜

2009年09月03日 | 俳句

谷に落つ 秋の牡丹の 一雫
(たににおつ あきのぼたんの ひとしずく)
10381 【季語】 秋 【季節】 三秋


まだまだに 働き盛り 秋扇
(まだまだに はたらきざかり あきおおぎ)
10382 【季語】 秋扇 【季節】 初秋


夕月夜 待ちたる後に 小雨降る
(ゆうづきよ まちたるあとに こさめふる)
10383 【季語】 夕月夜 【季節】 三秋


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秋高し

2009年09月02日 | 俳句

玄関の 扉新し 秋高し
(げんかんの とびらあたらし あきたかし)
10375 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋の雲 流れるままに 自由なり
(あきのくも ながれるままに じゆうなり)
10376 【季語】 秋 【季節】 三秋


気が付けば 秋の夜長の 不眠症
(きがつけば あきのよながの ふみんしょう)
10377 【季語】 夜長 【季節】 三秋


くびれなど 失くして遠き 秋の声
(くびれなど なくしてとおき あきのこえ)
10378 【季語】 秋 【季節】 三秋


枝豆の 君臨してる 夕餉かな
(えだまめの くんりんしてる ゆうげかな)
10379 【季語】 枝豆 【季節】 三秋


リヤカーに 揺られて仰ぐ 星銀河
(りやかーにゆられてあおぐ ほしぎんが)
10380 【季語】 銀河 【季節】 初秋


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