常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

柊のとげ

2009年11月07日 | 季節の便り


柊は年を経て大木になれば葉のとげが取れて丸くなる。
子供のころ庭掃除で柊の葉に泣かされた。
大人達は勝手に長柄の剪定鋏で切り落としておいて、とげとげの小枝を運ぶのは子供の役割と決めていた。
とげは鬼がその痛さに退散する程の威力を持っている、何とか工夫して身を守りながら涙をこらえて作業を進めたこともある。
柊の花はよい香りがする、けれど知らない人が多い。
かすかな香りだから近づかないとわからない、だから香りは、涙をこらえたご褒美だったかもしれない。





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