二泊目は会津の奥座敷芦の牧温泉で 疲れを癒し、古い茅葺き屋根が立ち並ぶ宿場町大内宿まで足を伸ばした。
そこには子供の頃の原風景が現れた。
家並みの前を清冽な小川が流れ、水に手を浸すと冷たさが頭の芯まで伝わってくる。
流れの中に懐かしいラムネの青瓶がびっしりと並んでいた、電気で冷やしたものより美味しそうだ。
珍しさから、ネギ蕎麦なるものをを註文した、なんと30センチもある長ネギが添えられている。
薬味代わりに丸ネギを齧るのだそうだ。
蕎麦も汁も美味しかった、しかしネギを丸かじりして、蕎麦を食す習慣が無いので戸惑った。
ネギを5センチほど食べると蕎麦が終わってしまった。
蕎麦通の人は1枚のざるそばで、長ネギ1本を食べきるという、私は今でも眉唾と思っている。