常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

赤い鳥 小鳥

2012年12月05日 | 季節の便り

 ガマズミ

 

 赤い小鳥は、赤い実を食べた。

庭先のガマズミは強い酸味が災いして鳥たちは敬遠している。

冬枯れの山野を歩くと、ガマズミの液果の鮮やかな色彩が目立つ。

数度かの霜に練られて、水滴のように熟れた液果は、適度の甘味が乗って、酸味が和らいでくる。

冬の訪れを前に、囲炉裏や竈に使う、焚きつけ用の松葉を集めるのは子供達の仕事だった。

松林の梢を鳴らす風が吹くと、松葉は止めどなく降ってくる、それを熊手で掻き集め、背負いかごに入れた。

そんな松葉拾いの楽しみの一つは、山の恵みを漁りあるくことだった。

篭を放り出して、灌木の茂みに飛び込んで行った。

ガマズミやこなしは甘味を増して旨く、ヤマ葡萄は干しブドウになってその甘酸っぱい凝縮された味が口の中に広がった。

だから 冬が来ると山の子のほっぺたは、みんな赤くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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LED外灯

2012年12月05日 | 季節の便り

LED外灯 

 

 

地域を明るく そして防犯の願いを含めてLED外灯が新規に設置され、夜道が明るくなった。

我家の脇にも銀色のアルミポールが建ち、作業車がきてLEDが取り付けられ、夕暮れて突然眩しく点灯した。

外灯は電柱に取り付けられて薄暗い裸電球が詫びしく照らすイメージから大きく変わる。

消費電力が少なく、寿命は15年間交換不要と信じられないようなことを云った。

私は夜の外出に懐中電灯や提灯が必需品だった頃を知っているし、遠い山に鬼火の点滅も見た事もある。

明るすぎて、夜を棲みかとする者たちはどこかに移住してしまったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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