ユキノシタ
霜が何回も降りて山の茸が絶えた頃、家の周りの朽株にユキノシタというナメコに似た美味しい茸が出た事がある。
そのめったに採れない茸の事は、ずっと以前祖父から教わったのだが、採取したというはっきりした記憶は薄い。
畑の土手で数年前に切り倒した柿の古株の周りに群れ出ているユキノシタらしき茸をを見つけた。
私が確信を持って断言できる食用茸は数種に過ぎないから、秋の山では無条件に無視する範疇である、しかし このユキノシタ?は81%の確信と、19%の不安が交錯する中で揺れた。
意を決して5本を採取し、家に帰って茹でころ合いを見て水洗して、生醤油に一寸付けて恐る恐る食べた。
旨い 人体実験の結果は?