ヤブカンゾウ(トテコッコ)と花の咲いたフキノトウ
畑作業の帰りに、藪カンゾウの新芽と、花が咲いたフキノトウを摘んできた。
当地ではヤブカンゾウはもっぱら山羊の餌で、これを人が食べる習慣はなかった。
フキノトウの花が咲いたものは、誰も見向きもしないから、土手に鎌で刈り取るほど伸びている。
過日ある温泉宿で、この二種類の野草を、ゆがき酢味噌和えにした「ヌタ」がとても美味しかった。
調理法はいたって簡単である、女将のレシピ通りにサット仕上げた。
出来栄えは旅館料理に勝とも劣らない。
甘草(カンゾウ)という名前を納得させる、上品な甘みがあった。
山菜類はいくらおいしくても、食べ過ぎてはいけないとは、女将のきつい戒めである。