連山
牡丹蔓種子
野は枯れ草ばかり 陽光が底をつき、明日からは1日1日力強く復調する日である。
しかし 寒さはこれから本番に向かう。
南瓜を食べて、柚子湯に浸ると厳しい冬を元気に過ごせるという。
単なる言い伝えではなく、それにはきちんとした科学的な裏付けがあるといわれると、つい納得してしまう。
カロチンとかビタミンとか聞くと、明日から力がモリモリ湧いてくるような気がするから恐ろしい。
しかし 明日から米一粒づつ日が長くなるのは間違いない。
太陽は全ての根源 一陽来復である。
連山
牡丹蔓種子
野は枯れ草ばかり 陽光が底をつき、明日からは1日1日力強く復調する日である。
しかし 寒さはこれから本番に向かう。
南瓜を食べて、柚子湯に浸ると厳しい冬を元気に過ごせるという。
単なる言い伝えではなく、それにはきちんとした科学的な裏付けがあるといわれると、つい納得してしまう。
カロチンとかビタミンとか聞くと、明日から力がモリモリ湧いてくるような気がするから恐ろしい。
しかし 明日から米一粒づつ日が長くなるのは間違いない。
太陽は全ての根源 一陽来復である。
12月17日
12月18日
12月19日
解体工事が順調に進んでいる すっかり見通しが良くなって風が寒い。
後は廃材を片付け、土台を撤去し、庭木の伐採で終わる。
衆議院選挙は報道予想の通りの結末で終わった。
当小選挙区の投票率は前回を10%下回った。
余りにも正確な事前予想が投票率低下に作用しているのではないかと思う。
意中の候補の落選がはっきり見えたら、投票意欲が減退する。
選挙予想報道は自粛すべきと思っている。
平成の松並木のあった場所 ここから下流の橋まで、松並木が続いていた。
年輪は25~27本が数えられた
「平成の松並木」は昭和が終わって平成になった時、時の町会連合会が記念植樹したと聞いている。
地域内を東西に流れる薄川の右岸堤防に、約百米に渡わたって数十本が植えられた。
植樹当時は雑草にまぎれて気付かなかったけれど、関係者の丹精ですくすくと成長し、現在は見事な松並木を形成していた。
しかし 積雪期、並木に陽光を遮られた道は雪解けが進まず、交通安全上の課題となっていた 。
又道路を跨いだ耕地に、並木の日影が年ごとに伸びて、作物の生育を著しく阻害した。
伐採論が過去何回か台頭したらしいが、何故かわからないがその都度立ち消えたという。
その並木が忽然と消えた。
理由は種々あるだろうが、河川敷内樹木除去事業の一環として伐採されたのだろう。
そこで心配になるのは松並木に続いて、近隣の有志が植樹し育まれた、彼岸桜とレンギョウの植栽である。
河川敷樹木除去の対象になっているのだろうか?
心配になって河川管理事部所に問い合わせたところ、「美しい物は残します」という嬉しい返事をいただいた。
家屋解体始まる
建屋に加えられた最初の一撃で、轟音とともに屋根が崩れ落ち、二階の床が抜けた。
何とたわい無いものか、まるで積み木崩しだ。
家を建てた人、棲んでいた人は皆な死んでしまった、見ていたら泣くだろう
住居の柱1本、床板1枚にも、住人の積年の常念が移りついているという。
幽霊の話は本当だったかもしれない、作業員に対して静かに工事を進めて欲しいという挨拶だったのだろうか
この屋の住人達との関わりを懐古していると目頭が熱くなった。
そんな感傷にかまわず、解体は小気味よく進む、現場は見る間に瓦礫の山である。
つる梅もどき 蔓はアイゼンのような堅い爪を樹皮に打ち込んで伸びている。
茸の人体実験報告 19%の不安は杞憂に終わった、今日も元気だ。
冬枯れに趣を添えようと、真夏の草刈り時、蔓を残して保護した結果、蔓梅もどきは柿の木の一方向を覆い尽くし、クリスマスツリーのように飾り立てている。
柿の木は迷惑なことだろう、蔓が打ち込んだ爪は真皮を貫通して簡単には引きはがせない、ヤドリギのように柿の養分を盗み取っっているのではないかと思う程である。
間もなく雪が降る。
目ざとい野鳥達が大挙して飛来し、瞬く間に食べつくす。
それでもなお 雪原の中には野鳥達を養うに足る食糧が埋まっているのだから不思議だ。
ユキノシタ
霜が何回も降りて山の茸が絶えた頃、家の周りの朽株にユキノシタというナメコに似た美味しい茸が出た事がある。
そのめったに採れない茸の事は、ずっと以前祖父から教わったのだが、採取したというはっきりした記憶は薄い。
畑の土手で数年前に切り倒した柿の古株の周りに群れ出ているユキノシタらしき茸をを見つけた。
私が確信を持って断言できる食用茸は数種に過ぎないから、秋の山では無条件に無視する範疇である、しかし このユキノシタ?は81%の確信と、19%の不安が交錯する中で揺れた。
意を決して5本を採取し、家に帰って茹でころ合いを見て水洗して、生醤油に一寸付けて恐る恐る食べた。
旨い 人体実験の結果は?
虹
昨日までの真冬日から急にぽかぽか陽気になって、明け方少し雨が降った。
朝日が当るころ、アルプス山麓に濃い虹が出た。
昼ごろ解体現場を見に行った。
13日(木)から家の中を空っぽにするため、家具や生活雑貨、衣類を運び出す作業が始まっている。
あらかた片付けが終わったのだろう、現場に人影はなかった。
建物に近づくと、無人だと思っていた部屋の障子が突然開いて、若い作業員が飛び出してきた。
聞くと、この家の仏間だった所で作業中、後ろに人の立つ気配がして、肩を叩かれた。
振り返るとだれもいない。 一瞬背筋に冷気が走ったという。
次の日、塩を撒き、丁寧に鎮めをした。
それでも終日天井裏で「もの」の気配がして、かすかに作業を伺う気配が続いていた。
作業者の間では幽霊が出る家と云う事になったらしい。
昼休みをしていたら、外で物音がしたので吃驚して飛び出したのだという。
仏壇は住職により魂抜きを済ませているから心配ないこと、空き家に野生動物が住みつくことは極く普通であることを説明した。
幽霊に会う事があったら「何がどうなっているのか、全く分からず困惑している、私の前に出るように」と伝言を頼んだ 。
万年青
高齢者クラブの集まりがあって、寒い夜道を公民館に急いでいた。
ふと目を移した西の空に、赤い灯火を点滅させて音もなく移動する物体がある。
立ち止まって空を仰いだ、この狭い谷間の上空 4か所に光の点滅があった。
通常 高度1万メートル、時速900キロで旅客機は飛行すると聞いている。
赤い灯火は冬の星座を貫いて一直線に進む
「お船はどこに行くのでしょ」 悠長なことは云ってられない、夜明けとともに、灼熱の地、酷寒の地に着陸する。
久しぶりに朝日に輝く常念を見た。
これで厳しかった冬型気圧配置から解放されるだろう。
8月末に急逝した縁者の住居が解体される事になった。
相続人からの依頼を受け、解体業者との折衝も終わり、いよいよ来週から着工する。
道路の狭隘がネックになっていたが、施工業者の協力でなんとか解決できる見通しである。
資産と思っていた建物が、解体費用の発生により大きな負の遺産に変った。
相続人にはカードローンの残債返済もあるので、相続放棄という選択肢もあったのだが、あえて相続をお願いしたいきさつもある。
10日程で更地になる宅地に早く買い手が現れることを念じている。
20年来毎年お世話になっている卓上カレンダーが今年も届いた。
20センチ×13センチの△スタンド型で、書きこみスペースが適度にあって、置き場所も取らず重宝してきた。
旧月分は後に跳ねて重ねられるので過去を探すにも便利だ。
年間通して使うカレンダーは一つ、ノート1冊に限る。
日本中に雪を降らせた寒波は、なぜかここには雪を落さなかった。
そのかわり、二日続いた真冬並みの寒波に痛めつけられた人間はすっかり弱気になっている。
取り込み忘れた鉢物が凍結し、一面真っ白な霜に覆われた畑がキラキラして、あまりの寒さに山茶花は咲くことを忘れたらしい。