娘の本棚にあった本です。
多分、高校2年生か3年生の頃、読んだのでしょう。
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講談社文庫1991年(平成3年)10月21日第13刷発行
『命の器』
宮本輝の二作目の自伝的エッセイ集。
10歳の頃、父親が商売に失敗して、大阪で暮らせなくなり、
富山県に向かう列車の中での一コマが書かれた「吹雪」から
ラストの「錦繍の日々」まで、
読み応えのある33編が収められています。
作者が小説を好きになったのは中二のころ。
ある人から貸して貰った井上靖の「あすなろ物語」を読み、
小説の素晴らしさを知ったのがきっかけだそうです。
ある日、露店で10冊ずつ束ねられた15~16束の文庫本が
一束50円で売られているのを目にし、元のように束ね直すので、
束をばらして好きな10冊を売って欲しいと頼み、
念願の10冊を手にすることが出来たのですが、その10冊が凄い。
レマルク「凱旋門」、ドフトエフスキー「貧しき人々」、カミユ「異邦人」、
ダビ「北ホテル」、石川達三「蒼茫」、高山樗牛「瀧口入道」、
樋口一葉「たけくらべ」、三島由紀夫「美徳のよろめき」、
井上靖「猟銃・闘牛」、徳田秋声「あらくれ」で、
この順番に、中学2年か3年の終わり頃まで、何度も何度も読み返したそうです。
私は作者と同学年で、同じように中学生の頃から文学好きになりましたが、
この中で私が中学生の頃読んだのは、樋口一葉の「たけくらべ」だけ。
中学生の段階で、これだけ難しそうな、あるいは大人びた本を
読んだと知っただけで驚きでした。
(10冊の文庫本・感想)
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(2021.08.24 撮影)コボレダネから咲いたルエリア・サザンスター
「出会いは決して偶然ではない。
運の悪い人は運の悪い人と出会い、偏屈な人は偏屈な人と親しみ、
心根の清らかな人は心根の清らかな人と出会い、つながり合っていく。
どれほど抵抗しようが、自分という人間の核をなすものを
共有している人間としか、結びついてゆかない。
どんな人と出会うかは、その人の命の器次第なのだ。」
(命の器・本文より抜粋)
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(2021.08.24 撮影)マツバボタン
「私を溺愛し、どんな人間でもいい、ただ大きくなって欲しいと
念じ続けてくれた人がこの世にあったということを、
筆舌に尽くしがたい感謝の念で思い起こすのである。
父の買ってくれた本、父の見せてくれた映画、父の塗ってくれた唾、
そして身をもって私に示してくれた精神病院での、
終生忘れることのできない臨終の姿。
いま私はそれらの数限りない父からもらったものを、懐におさめて、
小説を書いているのだ。」
(父がくれたもの・本文より)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/f0/c1786da69ddab100ba0354baaf6f64d0.jpg)
(2021.08.23 撮影)
夫が胡蝶蘭を買ってきてくれました。
ミニ胡蝶蘭のように翌年も咲かせるのは大変だと思いますが、
頑張って育ててみるつもりです。
うれしいですねえ、コチョウラン。
純白の花が7輪、そして蕾みがあって
これからも愉しみですね。
ルエリア・サザンスターは我が家のヤナギバルイラソウにそっくりですね。
たしか、丈が低いと仰っていましたね。
ヤナギバルイラソウの丈は1m20-30cmほどになります。
16時前には花がきれいに落下しますよ。
花がらを摘む手間が要りませんが
ルエリア・サザンスターの場合はいかがでしょうか。
胡蝶蘭嬉しいプレゼントですね。
お花を愛するhiroさんへのご主人さんからのプレゼント大切に育ててください。
ミニ胡蝶蘭は可愛くて、育てやすいので、ここ5~6年は
ミニ胡蝶蘭ばかり育てていましたが、
胡蝶蘭はまさしく蝶が舞っているようで1本立ちでも素敵でした。
長く楽しめるのも良いですね。
ヤナギバルイラソウは風さんのブログでしか拝見したことが
ないのですが、お花はルエリア・サザンスターと同じだと思います。
一日花で夕方には萎んでおり、自然落下するので花柄摘みの
手間も省けています。
宮本輝が作家デビューしたころは、乳幼児2人の世話に明け暮れ
本といえば育児書と息抜きの婦人雑誌ぐらいでした。
芥川賞を始め数々の賞を取ったことも知りませんでした。
初めて読んだのは40歳を過ぎてから。文章が抒情的で美しいです。
音楽も良いですが、たまには読書も良いかもですね。
プレゼントだと良いのですが、夫が欲しくて買ってきたのだと思います。
まあ、そのおかげで私も楽しめるわけですが…。
開花期間が長いのでこれから当分の間。お花を楽しめそうです。
しっかりと管理して来年も咲かせられたら良いなぁ~と思います。
ありがとうございました。
買われた本で私はレマルク「凱旋門」と徳田秋声「あらくれ」以外はあのころ読みました。内容は忘れたのが多いです。本の選定が凄いですね。高校時代は受験で忙しかったですが、その後は長い通学電車で世界文学全集と日本文学全集の一部を読みました。その割には全然文学的でなくへたで何も身についていないのが悲しいです。
ご主人様は、今もお花を買ってきてくださるのですね。
錦秋で私は宮本輝離れして
しまいました。男女のことが
あんまり好きではない私なので苦手な作者
かもしれません。出会いは決して偶然ではない。という言葉はまさにその通りですね。最近、歳を重ね特にそう思う私です。
自伝的エッセイ集ならば興味があります。
amazonで検索してみます。
最近は本を読むことが少なくなりましした
すぐに目が疲れてしまいます
胡蝶蘭 清楚で素敵です 嬉しいですね
hiroさんは育てるのがお上手なので
立派な胡蝶蘭になるでしょう
楽しみですね
マツバボタンは暑さにも強く良く可愛いいお花です
庭一面に咲いているのを見かけたことがありました
やはりtonaさんは凄いですね。
私は中学時代は「たけくらべ」だけで、
その後ドフトエフスキーの「貧しき人々」とカミユの「異邦人」は
読みましたが、難しくてあまり理解できませんでした。
徳田秋声の「あらくれ」は青空文庫でも読めるようなので
読んでみたいと思います。
ありがとうございました。