へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

浜中先生のトラウマ

2008-01-23 22:23:21 | へちま細太郎
「最近、眠れないんです」と、浜中先生が訴えた。
「寝るとうなされてしまい、すぐ目が覚めてしまいます」
だいぶしょんぼりとしている。
「夢は…?もともとみない方ですから、ええ、最近は見るんです、一瞬だけ」
「どんな?」
「どんなって…」
困惑した表情で片山教授を見返した。
「言いたくなければ言わんでいい」
「はあ」
浮かない顔色をして大きくためいき。
と、そこへ、
「サッカー部のバカはきとらんか?今日は肥料をまく約束をしたんだが」
と、中島教授が農作業着姿で現れた。
「うわあっ、寄るなあっ、さわるなあっ」
突如叫んだ浜中先生は、保健室の奥へと駆け込みベッドの中に潜り込んでしまった。
「なんだ?なんだ?失敬なやつだな」
中島教授は一歩中へ土足で踏み込もうとして、
「入らんときっ」
と、匿名希望の東山先生に怒鳴りつけられた。
「全くもって失敬なやつらだ、お、なんだそこにいるのは、OK牧場じゃないか、相変わらず仏頂面だな」
「なんだ、弥生人かと思った」
「何だと?」
犬猿の仲の2人がにらみあったところで、
「中島教授~、クソまこうぜクソ」
と(仮)亀梨軍団がやってきた。
「ク、クソ~」
途端に奥で悲鳴が上がった。
「あ?」
誰もが驚き声のした方を振り返ると、浜中先生が血走った目でこっちをにらんでいた。
「そっか、不眠症の原因はクソか」
片山教授はポンと手をうち、
「かわいそうにカレーもしばらくは食えまい」
と、余計なことをつぶやき大ひんしゅくを買ったのであった。
で、オチは?と聞かれましても…。 なにぶん初めての登場なので…。
片山教授の弟子の中野でした。
コメント (1)
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