はろ~べいび~こねこちゃんたち、藤川だよ~
3年生が自由登校になって、卒業も控えヒマになった俺は、タコ壺保健室に遊びにいった。
で、主…匿名希望の東山もヒマそうだった。
隣のカウンセリング研究所の怪しげな心理学者のおっさんもヒマそうだった。
園芸学部のおやじは、うちのサッカー部員と農作業にいそしんでいるらしく、きていない。
さすがに心理学のおっさんのいれたコーヒーは、酸味のきいた上等なキリマンで絶妙な味わい深さだ。
「僕はねえ、服装よりも食べ物に金をかけるんだよ。悪いがまずいインスタントコーヒーなんぞ飲みたくもない」
「悪うござんしたね」
タコ壺の主は、客にインスタントコーヒーしか出さない。もっとも、保健室に客なんてありえないんだが…。客が多いのは、隣のカウンセリング研究所で、このおっさんは、客に対してはインスタントコーヒーを出しているのを知っている。
どうでもいいことだが…。
「バカ殿は肉食動物だろ」
と、突然言われてビビったが、そうかこの間から話題になっている“草食男子”のことを話していたんだな、こいつらは、と悟った。
「否定しないね、悪いが自信はたっぷりだ」
「その馬車馬のような馬力は、やっぱりなに、先祖の血?」
匿名希望の東山は、聴診器を振り回す。一度、失敬したことを、まだこの女は根に持ってんのか。
「伝説の55人の子持ち将軍の血をひいてるってきいたぞ」
「まあね、うちのひいひいひいばあさんが、そいつの娘だったんだ。おかげで幕末にはあちこちに子どもがばらまかれて大変だったんだ」
「そこいらじゅうに馬車馬が走りまわっていたら、困るからいいかげん打ち止めにしてくれや。というか、おまえ、よくご落胤が出てこないな」
この心理学者は、ずけずけものを言うわ、下ネタ大好きだわ、始末におえねえな。
「そこんところはうまいもん、種馬はよき牝馬を選ぶからな」
「早くご正室様を選ばないと、種もつきるぞ」
「余計な御世話だ」
心理学者は、新たにコーヒーを入れ直すと、かばんからナポレオンのボトルを取り出し、
「文字通り、カフェロワイヤル」
と、スプーンに角砂糖を置き、ブランデーをたらして、
「点火」
と、勝手にほざいて角砂糖に火をつけた。
悔しいが、留学経験の長さと学者である豊かな教養は、この育ちのいい?俺でも負けている。
「タコ壺はいつでもこうなのか?優雅だな」
「学生もこないし、高校の3年もこないし、今が一番暇な時期だね~。かわいそうなのは中学と高校の保健室だろうけど」
「大学は?」
「マッドサイエンティスト中島の手伝いをさせられて、薄気味の悪い蘭の世話をさせられているよ」
「げっ」
俺は、今だにこの部屋におかれている、あのドドメ色の蘭を振り返った。俺に睨まれて、蘭はブルブルっと身震いした。
「いつか、ぶったぎってやろうかな、こいつ」
と、冗談を言ったら、
「なんだともう一度、言ってみろ
、この暴れ馬キノコ野郎
」
と、勢いよくドアを開けてマッドサイエンティスト中島教授が顔を出した。
「あらわれたな、怪人」
俺より早く心理学のおっさんが立ち上がり、犬猿の仲の二人のどつきあいが始まったのであった。
優雅なティータイムは、どこに消えたんだ…しくしくしく
「酒飲んだら人前にでるな」
「はい」
「頭がふらふらしてきたら、すぐに飲むのはやめろ」
「はい」
ぼくは、藤川先生の前で正座をして黙って教訓を聞いていた。
「風邪薬も用法を守って飲め」
「はい」
「ラリってもしらないからな」
「はぁ」
そういえば、歯が痛くてたまらない時、痛み止めを数種類飲んでしまったことがあるって言ってたっけ。
「あの時はなあ、効かなくなった×××リンの後に、歯医者でもらった○○○ニンを飲んでさあ、ラリって頭がいかれるわ、呂律が回らなくなるわで散々だった」
藤川先生が頭を振った。
「よかったな、まともな言い訳けができて」
鎧甲のおじさんが、相変わらずテレビの前に陣取って、財務大臣のニュースを見ながらニヤニヤ笑いながら振り返った。
「酒はいかんぞ」
「俺は飲めねえからな」
おとうさんが、答えるようにつぶやいた。
おとうさん、一滴も飲めないんだよね。よ
かった、恥かかなくてすむし。
それにしても、世界中に恥をさらしちゃった大臣、気の毒~。
へちま細太郎
でした。
「はい」
「頭がふらふらしてきたら、すぐに飲むのはやめろ」
「はい」
ぼくは、藤川先生の前で正座をして黙って教訓を聞いていた。
「風邪薬も用法を守って飲め」
「はい」
「ラリってもしらないからな」
「はぁ」
そういえば、歯が痛くてたまらない時、痛み止めを数種類飲んでしまったことがあるって言ってたっけ。
「あの時はなあ、効かなくなった×××リンの後に、歯医者でもらった○○○ニンを飲んでさあ、ラリって頭がいかれるわ、呂律が回らなくなるわで散々だった」
藤川先生が頭を振った。
「よかったな、まともな言い訳けができて」
鎧甲のおじさんが、相変わらずテレビの前に陣取って、財務大臣のニュースを見ながらニヤニヤ笑いながら振り返った。
「酒はいかんぞ」
「俺は飲めねえからな」
おとうさんが、答えるようにつぶやいた。
おとうさん、一滴も飲めないんだよね。よ
かった、恥かかなくてすむし。
それにしても、世界中に恥をさらしちゃった大臣、気の毒~。
へちま細太郎
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はい、知らなかったです。人違いです。
うぷぷ
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
あの~・・・、もしかして人違いだでしたか?そんなはずないんですけど・・・
http://
ちゃんと返事してくれたら分かることだから・・・返事ください(涙)待ってるから・・・
http:// ☆サイト事務局☆ 【18禁】
うぷぷ
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あの~・・・、もしかして人違いだでしたか?そんなはずないんですけど・・・
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ちゃんと返事してくれたら分かることだから・・・返事ください(涙)待ってるから・・・
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午後ねちゃった。
電気カーペットがホカホカで気持ちよかったんだもん。
下痢腹でお腹あっためていたのもあるし…。
夢の中で、タクシー代をまけてくれた運転手さんにうれしくて禿頭にちゅ~しちゃった。
夢の中とはいえ、なんとバカなことを…。
また寒くなるって。
冬らしくなくて終わっちゃうのかと思った。
電気カーペットがホカホカで気持ちよかったんだもん。
下痢腹でお腹あっためていたのもあるし…。
夢の中で、タクシー代をまけてくれた運転手さんにうれしくて禿頭にちゅ~しちゃった。
夢の中とはいえ、なんとバカなことを…。
また寒くなるって。
冬らしくなくて終わっちゃうのかと思った。
こんばんは、へちま細太郎
です。
バレンタインデーイブの昨日は、義理チョコを大量にもらってきたおとうさんとおじいちゃん、本命チョコを大量にもらってきた藤川先生と広之おにいちゃん。
慶子おねえちゃんは大量のチョコをみて、
「誰からもらったの?小学生がこんなブランドチョコ買えるはずがないわよねっ」
と、広之おにいちゃんの胸ぐらをつかんで今にも殴りつけんばかりに怒鳴っていた。
ぼくは、昨日と今日、卒業した中学生の先輩や知らない後輩たちからたくさんのチョコを直接手渡された。 好きな女の子のいないぼくとしては、
「湯煎で溶かしてケーキ作ろう」
という、慶子おねえちゃんの容赦のない言葉に逆らう気もないしね。
というわけで、チョコはケーキに化けて、おいしくいただきましたよ~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_uru.gif)
バレンタインデーイブの昨日は、義理チョコを大量にもらってきたおとうさんとおじいちゃん、本命チョコを大量にもらってきた藤川先生と広之おにいちゃん。
慶子おねえちゃんは大量のチョコをみて、
「誰からもらったの?小学生がこんなブランドチョコ買えるはずがないわよねっ」
と、広之おにいちゃんの胸ぐらをつかんで今にも殴りつけんばかりに怒鳴っていた。
ぼくは、昨日と今日、卒業した中学生の先輩や知らない後輩たちからたくさんのチョコを直接手渡された。 好きな女の子のいないぼくとしては、
「湯煎で溶かしてケーキ作ろう」
という、慶子おねえちゃんの容赦のない言葉に逆らう気もないしね。
というわけで、チョコはケーキに化けて、おいしくいただきましたよ~。
「春一番とかけて」
「春一番とかけてえ?」
「春一番…とかけて…」
「ほい」
「春一番ととく」
「春一番ととくぅ?」
「その心は」
「春一番とかけて春一番ととくその心は…」
「春一番」
「春一番…あ?」
「春一番だ」
「てめえ、何にも考えてねえだろうっ
」
「明日はバレンタインデーだよん」
何の関係があるんだ…。
おとうさんの頭の中も春一番がふいている。
「その心は」藤川先生とおとうさんのバカ漫才を聞いていた鎧甲のおじさんが、ぼくのつぶやきを耳にしてきいてきた。
「埃だらけだよん」
「うまい、褒美にあの世に連れて行ってやろう」
「遠慮しとくよ」
(-.-;)
へちま細太郎
でした。
「春一番とかけてえ?」
「春一番…とかけて…」
「ほい」
「春一番ととく」
「春一番ととくぅ?」
「その心は」
「春一番とかけて春一番ととくその心は…」
「春一番」
「春一番…あ?」
「春一番だ」
「てめえ、何にも考えてねえだろうっ
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「明日はバレンタインデーだよん」
何の関係があるんだ…。
おとうさんの頭の中も春一番がふいている。
「その心は」藤川先生とおとうさんのバカ漫才を聞いていた鎧甲のおじさんが、ぼくのつぶやきを耳にしてきいてきた。
「埃だらけだよん」
「うまい、褒美にあの世に連れて行ってやろう」
「遠慮しとくよ」
(-.-;)
へちま細太郎
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マガジンの…じゃなくて、映画の方。 遙か昔、JACで映画化された。
原作に忠実なのか、原作が映画に忠実なのか…、とてもよくできた映画だ。
原作もかなり面白い。
てか、この作者は“コータロー”以外描いてねえだろう、と思うな。
どっちが先でもいいから、読んでも見ても楽しいぞ。
それに、かなりお宝映画だ。 志穂美悦子はもちろん、若き日の真田広之、伊原剛志が出てるよ。
ぜひ、おすすめな一品…というわけで、コータローみてるので、今日はこれだけ。
もう、真田広之カッコいいっ
。
原作に忠実なのか、原作が映画に忠実なのか…、とてもよくできた映画だ。
原作もかなり面白い。
てか、この作者は“コータロー”以外描いてねえだろう、と思うな。
どっちが先でもいいから、読んでも見ても楽しいぞ。
それに、かなりお宝映画だ。 志穂美悦子はもちろん、若き日の真田広之、伊原剛志が出てるよ。
ぜひ、おすすめな一品…というわけで、コータローみてるので、今日はこれだけ。
もう、真田広之カッコいいっ
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こんばんは、へちま細太郎
です。
慶子おねえちゃんが、
「バレンタインのお買い物するからついといで」
と、遊びに来ていたしんいちとぼくを無理矢理連れ出した。慶子おねちゃんに逆らうと、小学生のぼくらにもとって怖いってことがようやくわかってきたのと、機嫌がいいと必ずお土産つきなのでおとなしくついていくことにした。
ぼくとしんいちは菜々子の乗ったベビーカーを押して、人混みの中をスタスタ歩く慶子おねえちゃんのあとをのんびりついていった。
「バレンタインのチョコ
って、すごく高いんだね」
「本物のチョコなんだね」
ぼくらは、ウィンドウの中をのぞきこみながら口々に“おいしそうだねえ”と、つぶやいていた。
「本物のチョコって…、高ければ何でも本物かい」
慶子おねちゃんは、後で腕組みをして立っている。
「だって、味とか全然違うだろ。あきらかにこっちの方がおいしいもん」
しんいちの言葉に、溜息をついて、
「わかった、好きなもの買ってあげるから」
慶子おねえちゃんは、ケーキ売り場の前にきてぼくらを振り返った。
「ケーキ
だって」
「イチゴ
がたくさんだ」
ベビーカーの菜々子も、色とりどりのケーキをみて大喜びだ。
と、しんいちがぼくの袖を引っ張って、
「あれあれ」
と、おせんべい売り場を指差した。
「ハート
型だ」
「誰が食べるんだろう」
「義理チョコにちょうどいいね、割れちまったってかまやしないからね
」
慶子おねえちゃん、誰にあげる気?
「しんいち、今年は何個の予定?」
「細太郎こそ、はるみがどんなのくれるか、楽しみだろ」
「げぇ」
しんいち君の言葉に、目の前のケーキもまずく見えてしまった。
義理でも本命でも、バレンタインなんかこなきゃいいんだいっ
。
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慶子おねえちゃんが、
「バレンタインのお買い物するからついといで」
と、遊びに来ていたしんいちとぼくを無理矢理連れ出した。慶子おねちゃんに逆らうと、小学生のぼくらにもとって怖いってことがようやくわかってきたのと、機嫌がいいと必ずお土産つきなのでおとなしくついていくことにした。
ぼくとしんいちは菜々子の乗ったベビーカーを押して、人混みの中をスタスタ歩く慶子おねえちゃんのあとをのんびりついていった。
「バレンタインのチョコ
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「本物のチョコなんだね」
ぼくらは、ウィンドウの中をのぞきこみながら口々に“おいしそうだねえ”と、つぶやいていた。
「本物のチョコって…、高ければ何でも本物かい」
慶子おねちゃんは、後で腕組みをして立っている。
「だって、味とか全然違うだろ。あきらかにこっちの方がおいしいもん」
しんいちの言葉に、溜息をついて、
「わかった、好きなもの買ってあげるから」
慶子おねえちゃんは、ケーキ売り場の前にきてぼくらを振り返った。
「ケーキ
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「イチゴ
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ベビーカーの菜々子も、色とりどりのケーキをみて大喜びだ。
と、しんいちがぼくの袖を引っ張って、
「あれあれ」
と、おせんべい売り場を指差した。
「ハート
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「誰が食べるんだろう」
「義理チョコにちょうどいいね、割れちまったってかまやしないからね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heartbreake.gif)
慶子おねえちゃん、誰にあげる気?
「しんいち、今年は何個の予定?」
「細太郎こそ、はるみがどんなのくれるか、楽しみだろ」
「げぇ」
しんいち君の言葉に、目の前のケーキもまずく見えてしまった。
義理でも本命でも、バレンタインなんかこなきゃいいんだいっ
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「明日は何の日だっけ?」
「憲法記念日だよ」
「ばあか、建国記念日だよ」
「そうだっけ?」
「この非国民」
「いや、先祖不孝者じゃ」
「ん?」
「ん?」
どこからともなく、しわがれた聞き覚えのあるじじいの声が聞こえてきた。
「わしの誕生日だ、バカ者」
だから、いきなり出てくるな、この田舎じじい。
あんたの誕生日…じゃないだろ、死んだ日だ。
先祖不孝者の者藤川だ。
「憲法記念日だよ」
「ばあか、建国記念日だよ」
「そうだっけ?」
「この非国民」
「いや、先祖不孝者じゃ」
「ん?」
「ん?」
どこからともなく、しわがれた聞き覚えのあるじじいの声が聞こえてきた。
「わしの誕生日だ、バカ者」
だから、いきなり出てくるな、この田舎じじい。
あんたの誕生日…じゃないだろ、死んだ日だ。
先祖不孝者の者藤川だ。