姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

現場実践から導き出したものは深い気づきを起こす。~養護教諭のチームワーク講座~

2013年11月25日 | 講演・研修・講座・セミナー

 



 養護教諭の複数配置をいかにうまく機能させるか また 複数配置によって生じる悩みなどに

真正面から向き合い、どのようにチームとしてお互いを育てるのかという 

公的な研修ではほとんど取り上げられない本音の内容を取り上げた

 画期的な講座「養護教諭のためのチームワーク講座」を開催しました。

 今回の講師は 保健室コーチングアドバンスコーチ 祝部成子さん(島根県出雲市在住 現職養護教諭)。

 保健室コーチングを学び始めて すでに6年。

 現場での様々な場面で 保健室コーチングで学んだアプローチ法、コミュニケ―ションやリーダーシップの概念を 活用し続けている実践家です。

 祝部さん自身 1人での勤務 2人での勤務 そして 現在3人体制での勤務のリーダー的存在として

保健室をチームとして機能させるために 様々な取り組みをされています。

 今回は、ハートマッスルトレーニングジムとしても 初めての試みながら、

 地元愛知はもちろん、岐阜、長野、大坂、京都から 

 複数配置、あるいは 3人体制 4人体制で 保健室の運営をしていらっしゃる方々が集まってくださいました。
 
 今回の講座を 主催者として 客観的に見ていて 思ったことは

 どんなすごい肩書きや資格を持った人より、現場で活用できて、

 それを自分のことばで表現できる人はホンモノだ!!! ということです。

 学んだことを そのまま伝えることは ある意味簡単なこと

 しかし、自分の現場で 行錯誤して 自分なりの方法論、自分なりの視点として育て上げた人のことばは、

 伝わるものが深いのです。

 そんな彼女の講座の様子を紹介します。

 午前中は レクチャー中心 パワーポイントでNLP・保健室コーチングの概念も取り入れながら

 わかりやすく説明してくださいました。


  テキストもわかりやすい★


 <チームとグループの違いは?>

      あなたが所属しているのは グループですか? チームですか?
    チームのつもりがグループのままになっていませんか?

    チームとグループのちがいを 身近な例をもとに 説明されました。

    祝部さん 例えの天才!


  


<8フレームアウトカム>

 NLPや保健室コーチングで活用している 8フレームアウトカムを ペアになってやりました。

 それぞれペアでやったのですが 自分の内側にある物を言語化され 深い気づきを得ていらっしゃいました。


<焦点化の原則の活用>

全員が同じものを見ている利点と違うものを見ている利点を活用する。

・情報共有の深度について


養護教諭で行う工夫~講師の体験をもとに提案~>

・コミュニケーションのクセを理解する

VAK(五感の使い方による違い)のタイプに配慮した情報共有の方法を考えるワーク

 

       

 

・自分自身の信頼が先 そして 相手への信頼・・・・祝部さんの実体験から

・気になる相方は自分の鏡。自分が気づかなければならないことを相手が見せる。それに気づくまで何度も同じようなことが起きる。

・3人の時間(情報共有の時間)をしっかりとるためにどうするのか。何をやめるか。

相手のことに気にして 相手のことに焦点が行くと 肝心なことにエネルギーが回らない。

の配置も ぴったりだと苦しい。間に何かを置くだけでも違う。配置は心理的に影響を与える。

・自分を客観的にみる時間をとる手法を手に入れる

ミーティングの時間を週に1回 2,30分取っている。3人共有のカレンダーを使う。手帳はそれぞれのもの。週の反省をもとに、翌週の計画を全員で立てる。同じ場所で同じもの観てるからわかるでしょ?の思い込みから外れ目的共有のために とても有効。

この人たちと何をしたいのか?を明確にするために 何度も何度も自分の中で掘り下げる作業をする。


面白サイコドラマ風ワーク>

 午後からは、オモシロサイコドラマ風に 

 現在起きているここの問題などを楽しいサイコドラマ風に体感する「LIVEワーク」


これは、決まったやり方はなく、その場の受講生の呟きや発言から生まれます。

(ベーシックコースやアドバンスコースでもよく取り入れている方法です。祝部さんも このワークを瞬時にオリジナルに作り出していかれます)


講師が その場の力を信頼して 創り出すワークです。


それは、テキストもなにもないところから生まれる楽しいワークですが


びっくりするほどの気付きを生み出します。


養護教諭役 複数配置相方役 来室する子供役 さらに他の職員など 


その場にいる人たちで役割分担して行います。


こうしたワークは 自分以外の人からの見え方を知ったり、実際に起きていることを丁寧に見て行くことができます。


 今回のLIVEワークでは


 私の保健室、本当は何が起きているの?」


 「3人体制を体験してみたい!」


 「机の配置方法で 感覚はどう変わるかな」


 「相方の視点になってみよう」など


  受講生さんのつぶやきや悩みをもとに その場で即興的に行われます。


  それぞれの立場を体験(子ども 養護教諭 教師)して みなさん 気づきが噴出していました。

  ものすごくリラックスした状態で 大笑いしながら体感できる 楽しいワークです。


          

 

<最後のシェア>

 

・机の配置について 3月まで向かい合わせ 今年は横並びにした。相方も変わった。とても良かった。向かい合わせでは顔があげれなかった。養護教諭同士だけでなく、その他の先生とのかかわりについて 勉強になった


・自分が病院に行った時にすぐに 顔を上げて受付に対応されると安心するので同じようにしている。


・来てよかった。 


・実際に疑似ワークをやってみて、生徒の想いがよくわかった。生徒役が面白かった。「私が」という気持ちでやることの大切さを感じた。


・生徒が入ってきたときの保健室にいる養護教諭同士の「間」が子どもに不安を与えていることが分かった   


・子どものためにいかにしてよりよい保健室経営をしていくか ここで学んだことを生かしたい。

・複数配置の時に こんな風にすればよかったということがたくさん学べた。これを今の学校の職員との情報共有に役立てたい。


もうこれくらいは知っているだろうということで、情報共有の時間を削っていたが、もっと密に情報交換する時間を持ちたし、相手が自分の鏡だと分かる場面が多いので そのことからも学んでいきたい


・こんな複数配置にしたいと思っていたことを 理論で学んで 腑に落ちた。自信を持ってやることの大切さを感じました。


 祝部さん  受講生の皆さん ありがとうございました。


 

 

 

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