【2007年の記事】
平成18年度 修了式。
修了式のあと、入学式で歌う歌の練習をしました。
体育館の後ろで聞いていて、その歌声のすばらしさに感激しました。
新3年生となる生徒達が、ほんとうにすばらしい歌声を披露してくれました。
その歌を聴きながら、大口北部中学校の最後の学年となるこの新3年生の底力を見たような気がしました。
2年間、この学年の3年後のビジョンを明確にし、彼らの育つ力を信じてきた学年の先生たちの力を感じました。
「大変な子たち」と、鳴り物入りで入学してきた彼ら。
不安定な思春期でのさまざまな出来事。それは、成長のひとつの過程に過ぎないとその場その場の対応に終わらず、
つねに、彼らの成長のビジョンを持ち続けて大きな目でとらえ、
彼らを信じていらっしゃった先生方の力の大きさとそれに応えてきた彼らのひとつの答えのようなそんな気がしました。
新3年生となる彼らが卒業する1年後、「北部中学校の最後の卒業生としてすばらしい生徒だった」・・・・そういわれる学年になるよう、
最後の1年間、私の立場からせいいっぱい支援していこうと、心に大きな希望の灯がともりました。
押さえつけて、管理して、見かけだけすばらしいという集団ではなく、一人一人が生きている、そんな学年にそだっていると感じました。
「今日のかれらの姿に感動しました」と、学年の先生に感想を話すと、その先生から、
学年リーダーの生徒が学年の子達に、卒業式より大きな声で歌えるようになろうよ、と自主的に練習を試みていた。
その成果だと思う、と教えてくださいました。
3年前に卒業した伝説の3年生といわれたあの学年の子達と、だぶる部分がありました。
あの子たちも、自分たちの力でさまざまなことを成し遂げていました。
それができるのは、なぜか?
それは、「この子達はできる力がある」と信じ続けて彼らの力を育ててきた学年の先生たちがいたからです。
人は、「扱われたような人間になる」といいます。
どんなに管理しても、どんなに大人の価値観を伝えても、その奥に
「未熟だからおしえてやらなくては」という思いがあるのと
一年後、二年後のビジョンをしっかり持って、その集団が持つ力を信じたうえで関わって行くのとは大きな違いがあると、思っています。
コーチング的視点ですね。
コーチングを学んでいなくても、こうした考えを持っている人を
ナチュラルコーチと呼ぶと聞いたことがあります。
到達点のビジョンが明確になっていれば、その過程で起こることは、どんなことも通過点であり、
ビジョンに向かうための大切なハードルであるととらえることができるのだと、
この北部中学校での生徒が育つ姿を見て学ぶことができました。
大切なのは、教師が評価されることではなく、生徒の育つ過程を、どれくらい大きな目でみることができるかであると思います。
教師には二通りあるように思います。
一つ目は自分が評価されるために、生徒や集団に関わっている教師。うまくいかないことを他の責任にしてしまう教師。
二つ目は、生徒が育つことが一番の目標で、その過程、過程でおこるさまざまなトラブルも問題も、大切な出来事であり、
そこで自分たちにむけられる批判も、すべてひきうけることができる教師。
責任は、つねに自分の中にある。
起こることの責任をひきうける覚悟があるかどうか。
それって、ほんとに、この学校に来て学んだ一番のことです。
私も、そんな教師になれる努力をしたいと思います。
いつもコメントありがとうございます。
生徒に、いつも教えられている私です。
京都のセミナー第2講 これもまたすばらしい学びでした。学びを自分の生徒達へのかかわりに生かしていこうと、またあらためて思いました。
みなさんの励まし、感謝です。
だって気づいてるんだもん
姫先生のブログ
いつもパワーもらってます
ありがとう
姫先生ありがとうございます!